13話 マリー、家出
誰か感想と評価とブクマのうちどれかだけでもいいので下さい早くも心が折れそうです
短めですけど内容は濃く作りました
私は7年間と少し住んだ家を後にした。
前に行った村の結界まで歩く。
足取りが重い。
けっして後ろは振り返らない。
決意が壊れそうになるから…
結界にたどり着いた。
少し結界を越えるのを躊躇する。
この結界を越えると何か、何かの繋がりが、私を繋ぎ止める糸が切れてしまいそうな気がした。
前は、あんなにも簡単に越えられたのに、今は越えようとするとお腹がキリリと痛む。
意を決し一歩を踏み出す。
今の自分を、弱い自分を、越える、そのために。
もう一歩踏み出す片足が結界の外に出た…
更に、一歩踏み出…
「マリー‼」
腕を捕まれた、思わず後ろを振り返る。そこにはパパがいた。あぁ、壊れる音がする。ここまで築いてきた決心が、家を出るという決心がガラガラ、ガラガラと音を立てて崩れていく。
「マリー、どうして家から出た、それにそのバック、いったいなにをしようとしてた?!」
私はパパの手を振り払って言う。まだ、まだ完全に崩れてはいないまだ直せる。
「パパには関係ないでしょ、いいから黙ってあっち行って‼」
更に一歩を踏み出して、結界を抜けようとした。
後ろから抱きつかれて歩みを止める。
「関係無いわけないじゃないか…」
やめて、それ以上言わないで。
「マリーは、パパとママの子供なんだから」
「私が、いるとパパとママに迷惑がかかる、なら私は消えた方がいい、そうなんじゃないの?!」
お願い、そうだと言って。
「そんなわけがない、マリーと過ごした7年間パパ達は一度も迷惑と思ったことは無いよ。マリーと一緒に居てとても楽しかった。一緒に帰ろう、マリー」
パパに居てもいいと言われた喜びと、これまでの決心を崩された悔しさが混ざり、涙が出そうになる。
「うん」
半分泣きながら返事をした。
帰り道、パパにおんぶされながら自分の名前の由来を聞いた。
「マリー、マリーという名前はね、花のマリーゴールドから取ってるんだ。マリーゴールドの様に明るい笑顔で周りを照らす優しい子に育ってほしいっていう願いを込めてね」
「うん、気に入ってるよこの名前」
その日はパパとママと一緒に寝た。
パパが家出に気付けたのはその前のマリーに話をしたところでマリーが何かいいかけてたなっていうのと、マリーの性格から推理して後は狩人の勘で胸騒ぎがしたので帰ったらマリーがおらず探しに行った感じですね。
全速力はマリーの方が速いですが今回歩いてたのでギリ間に合いました。
余談ですけど、マリーは種族でいうと人間(獣化)となります。獣人ではありません。




