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13話 アリトンの苦悩

アリトンは三兄弟の長女

オリエンスは長男

アマイモンが次女

短め


これから3話は三兄弟の話を出すことにしました。俗に言うほのぼの回というやつです。戦闘描写はないので退屈かもしれませんが、どうかお付き合いください。

最近少し悩みがある


私や弟も稽古をつけてもらったり、勉強をさしてもらったりで、あまり妹の面倒を見れていない。ただ悩みはこのことではない、妹の面倒はお城のメイドさんなどが見てくれているため、妹はいつも楽しそうだ。もちろん私が面倒を見た方が良いのだが。


そのことはとても感謝しているのだけれど問題があった、全員妹を甘やかしまくるのだ。確かにものすごく可愛い、天使がこの世に舞い降りて来たんじゃないかと思うぐらい可愛いそれは認める、何より私自身がよくわかっている、しかしそれとこれとは話が別である。


これまでもそうだったが、妹は人見知りをするものの、慣れれば結構なおてんばを発揮するのだ、そこが可愛いところでもあるのだけれど。しかも、たまに私たちに混じって稽古を受けているせいで、結構人間離れした動きもしている。


アートさん曰く『幼い子の方が魔力の動かすコツが掴みやすい傾向にある』のだそう


急に上から落ちてきてメイドさんを驚かせることも少々、しかもこれでまだマシな方である。


窓から王女様の部屋に侵入したこともあった、厨房に虫を持って入ったこともあった、挙げ出せばキリがないくらいの悪戯をしてる。その都度注意はしているのだが、なかなかやめてくれない。


だって強く言おうとすると、今にも泣きそうな顔でこっちをみるんだよ、そりゃ怒れるに怒れないじゃない


まぁ、そんなことが私の最近の悩みである。


「きゃー」


ドアの外から悲鳴が聞こえた


「大丈夫ですか‼︎」


ドアを開け安否確認をする。


「大丈夫少しびっくりしちゃっただけ」


ちょうど顔の位置に大きな蜘蛛の模型が吊り下がっている、その糸の先には、やはり妹がいた。


「こらっ、アマイモンまたイタズラして」


「お姉ちゃん、捕まえてみて」


器用に壁を蹴って進んでいく


「ちょっと待ちなさい」


頑張って追いかける、速さだと私の方が早いが、最初に距離を取られていたので曲がり角で見失ってしまった。


「一体どこに…」


「ふふ、お姉ちゃん、ここだよ」


窓の縁に座っていた、あんなところに


「危ないでしょ、早く降りてきなさい」


「えへへ、やだもーんだ」


窓の外に出ていってしまった。すかさず後を追いかける。外はもう夜だ


「戻ってきなさい」


そんなふうに追いかけっこをしながらどんどん上へ上がっていく


「はい、捕まえた」


「あぁあ、捕まっちゃった」


白のてっぺんでついに逃げ場を無くした妹は、捕まった


「本当に危ないし、心配したんだから、次からこんなことはしないでね」


「はーあい」


ふと、空を見上げると、綺麗な月と星が輝いていた


「ねぇ、お姉ちゃん、さっきは楽しかった」


「だからって、やっちゃダメだからね」


「うん、ごめんなさい。でも、なかなかお姉ちゃんも、お兄ちゃんも遊んでくれないし、つまんなかったんだもん」


「っ、それは…」


「ねぇ、お姉ちゃん、私のこと嫌いになっちゃた?」


「そんなわけないじゃない、今でもずっと大好きだよ」


「じゃあ今日は、前みたいに一緒に寝てくれる?」


孤児院の時は、寝る場所も狭くみんなでくっついて寝ていた、しかしアル様に雇われてからは、それぞれ別々の部屋で寝ている。


「もちろんいいよ」


「やったあ」


その日は一緒に手を繋いで部屋まで戻り孤児院にいた時のようにくっついて眠った


妹は寂しくて、構ってほしくてあんなことをしていたのだと今になって気づいた、もう二度とそんなことにならないようしっかり毎日遊んであげよう、そう心に誓うのであった

アリトン、お姉さんしてましたね

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