135話 忠臣達
ガチャッ!
マンフレート邸に着くと待機していた兵によって馬車の扉が開けられる。
「どうぞ」
「ありがとう」
僕はリールの手を取って馬車を降りる。
さっきまでは疲れ果てていたがリールの手配した馬鹿な量の物資を聞いて全て吹っ飛んだ。
「それで、例の諸々は?」
「技術官含めた人員は練兵場にて待機、物資と金はその横に並べてあります。ですがそこまで多くもないので物資は別に見に行かなくていいかと」
「あのねえ、、、」
さっきやっとリールが親ばかの一員だということを思い出したところだ。
「いや、行くよ。リールの親ばかで呼び出された人と物資にはせめてねぎらいの言葉くらいかけなきゃね」
「え~親ばかじゃないですよ」
「どうだか」
僕たちは練兵場に向かった。
フォルトさんも一緒だ。
「総員敬礼!」
ザッ!!!
僕が練兵場に入ると待機していた500人の兵が隊指揮官の掛け声とともに一斉に敬礼する。
いつも通りの光景のはずだがどこか変だ。
すでにいる2000人の兵とどこか違う。
あ、、、
「まさか、、、ここにいるのって、、、」
「はい、近衛隊と第一軍団から引き抜いた我が北部軍が誇る上位500の精鋭たちです」
「はあ、、、」
僕は一気に脱力した。
馬鹿だこの女騎士。
親ばかも過ぎる。
王国への大規模侵攻作戦の最中だというのに大して戦闘もない帝都に一騎当千のバケモノを500人も召還するなんて、、、
「お久しぶりです!姫様!帝都増援選抜隊500名及び軍所属技術官全員到着いたしました!」
「き、来てくれて、、、ありがとう」
隊指揮官はヴェスターでよく遊んでもらっていたベテランの兵士だ。
たしかこの人は前線を引退して総司令部の監督官に就任したはず、、、
「引退したんじゃ、、、」
「はい、一度は前線を離れましたが姫様の帝都行きを聞いて急いで復帰準備を整えて本日付けで前線選抜隊指揮官として姫様の旗下で復帰いたします。老兵で体力は若者に負けますが経験では自信がありますので姫様の北部帰還を微力ながら援護させていただきます!」
ああ、軍の中でも軍団長レベルの権限持った人が現役復帰してきちゃったよ。
「いざとなれば我ら選抜隊、姫様のために命をささげることもためらいません!お前らもそうだろ!」
「はッ!姫様の勝利のためならば命も捧げます!」
「はッ!姫様の勝利のためならば命も捧げます!」
「はッ!姫様の勝利のためならば命も捧げます!」
「はッ!姫様の勝利のためならば命も捧げます!」
彼が後ろの兵達に言うとそろってキラキラした目をしながら命を捧げる宣言をしてきた。
ああ、僕はどんな敵にも屈しない自信はあるけど、、、
身内の親ばかにはボコボコにされそう。
遅れました。
次回投稿は金曜日になりそうです。
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