325.旅行計画(3-10)
「そういえば、ユウに迂回ルートのことを伝授してたよね。」
「五能線も止まりやすいからさ。奥羽線に変更した場合のきっぷの扱いなんかをね。」
「乗車変更ってのができるんじゃないの?」
「できる。ただ、奥羽線経由は五能線経由より運賃が安いんだけど、乗車してからの変更だと過剰額は戻らないんだ。使用開始前なら差額を精算してくれるんだけどね。」
「そういう違いがあるんだ。」
「その代わり、乗車してから不通がわかった場合には、旅行の途中とりやめってのができるんだ。」
「そうするとどうなるの?」
「乗らない区間の分を無手数料で精算してもらえる。そうやって買いなおした方が安くなる場合もあるんだよ。」
「ならない場合もあるってことだよね。」
「なので、いくつかのケースを想定した秘伝の書を渡しておいた。」
「俺の場合は、苫小牧から函館までJRだと一本道だから、旅行中に止まっちゃったら動くのを待つか代行輸送に期待するのが基本だからなあ。」
「でも室蘭からフェリーが使えるとは思わなかったよ。」
「苦肉の策だよ。どうしても函館に行こうとしたら、一旦札幌に出ちゃって高速バスか、トモの言った飛行機に乗るかかな。」
「とはいえ今はJRの特急が運休しちゃってるから混んでそうじゃない?」
「調べてないけどそんな気がする。函館からこっちだと青森までの船が運航できなかったら新幹線を使うってのを考えてた。」
「僕も奥羽線に入っちゃうと似たような感じ。」
「東西に抜ける路線が結構あると思うんだけど。」
「でもほら、土砂災害でバス代行になってる所が多いし。それに、そんな状態ならそっちも止まってそうじゃない。」
「まあ、そうか。」
「不通区間とかタイミングにもよるけれど、僕も都市間バスとか、特急とかを使うことは想定に入れてる。」
「合宿中の天気はどうなんだろう。台風も来てるんだよね。」
「台風より低気圧のがまずそう。明後日にかけて東北や北海道で大雨だって。」
「雨が降るのは仕方ないのかもだけど、大荒れにはならないでほしいよ。」
「合宿中の弘前は晴れマーク。むしろ関東地方のほうが大雨っぽいよ。」
「タイミングが良いのか悪いのか…。」
「ほんとに。天候は僕らじゃどうしようもないけど、気を付けて行こうね。」
「トモは初日に寝坊しないようにだね。出るの早いんでしょ?」
「う゛。」




