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鉄道は鉄の道  作者: 宇美八潮
第二部「2年生編」
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255/391

255.旅行記(5)

「アジサイ綺麗だったね。」

「曇ってたけど雨は降らなかったし、アジサイ見物には良い天気だった。」

「『アスカルゴ』っていうのは飛鳥山(あすかやま)とエスカルゴをかけたネーミングだったんですね。」

「格好も動きもカタツムリ(それ)っぽかった。」


「ところで、俺はもともと午後の授業は無かったんだけど、ふたりは大丈夫だったの?」

「ボクは、えっと、友達に協力(・・)をお願いしちゃいました。」

「僕も自主性を重んじさせていただきました。が、抜かりなく友達に諸々の対応を依頼済み。」

「トモにも友達いたんだ。」

「失敬な。再三言ってるのに、こんなに社交的なトモくんを、いまだに認めてくれないとは。」

「遮光土器なトモくん?」

「正しくは遮光器土偶ですよ。さっき見た博物館の土器と土偶が混ざりました?」


「えっと、それはともかく、昼食(こ)のあとはどうする?紙の博物館にも行ってみる。」

「せっかく時間を作ったんだから行ってみたいです。」

「僕もそれで良いよ。それから『北とぴあ』の展望ロビーに行って新幹線を見よう。」

「いえいえ、その前に渋沢資料館にも行きましょう。是非行きましょう。」

「えらく乗り気だね。」

「昨夜予習してて、旧渋沢庭園の建物とか素敵だったので。」

「俺は構わないけど、トモも良い?」

「良いよ。今日はアカデミックな一日になりそうだね。」

「学校は休んじゃったけどね。」

「展望ロビーから新幹線良く見えたね。」

「良い写真が撮れました。」

「晴れたら遠くの山々も綺麗に見えるんだよね。」

「今度はそういう日に来てみようと思いました。」

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