244.非鉄(12)
「難しいこと聞いてたら脳みそが凝った。」
「ボクも茹ってます。」
「僕の頭脳も糖分を求めてる。クールダウンにはアイスが良いかな。」
「何か買ってきましょうか。」
「甘やかしたらダメだよ。一度つけあがらせると際限がなくなるよ。」
「猶水之就下也。」
「何か妙なこと呟いてますね。」
「ダメ人間の寝言を真に受けちゃだめだからね。」
「う~ん。言ってたら食べたくなってきた。すごく硬いのとかは言わない。チョコ入りのモナカアイスか『にょろにょろアイス』か。」
「何ですか?にょろにょろアイスって。」
「ソフトクリームのことだって。上が蛇のとぐろみたいだかららしいよ。」
「ちなみに『カップにょろにょろ』はカップラーメンです。」
「ならさ、たまには気分転換で喫茶店にでも行ってみない?」
「それも良いですね。」
「うん。そういうのもありかな。」
「…って話だったのに、何でコンビニでおやつ買って部室に戻ってきてんの。」
「お店だと、なんか落ち着かないような気がしてきた。」
「人見知りを発動してどうすんの。」
「そーゆーんじゃないってば。気さくで社交的なトモくんですから。」
「自称ほどアテにならないことは無い。奇妙な奇策に斜め上を行く斜行でしょ。」
「あ、上手いね。」
「まったくしょうがないなぁ。」
「まあ、そうカリカリしないで。小魚カルシウムも買って来ればよかった?」
「誰のせいだよっ。」
「ファミレスとかホテルのレストランに自分でソフトクリーム作れるところあるじゃない。あの機械って部室の備品にできないかな。」
「そんな高そうなの、できるわけないでしょ。トモが自分で買ってきて置いてくれるなら構わないけど。」
「うー、それなら今までどおりコンビニへ買いに行く。」




