231.新歓合宿(3)
「もちろん期待はしてたんだけどさ、昨日ユウを見た時のみんなの反応は想像以上だったね。」
「悪趣味ですよね。ボクが女子だってこと隠してたんですから。」
「隠してたわけじゃないよ。言わなかっただけ。」
「それにユウだって、いつもと違って少しだけフェミニンに寄せた格好してたじゃない。」
「そう。僕もちょっと驚いた。」
「服装選ぶときに意識したことは否定しません。」
「あ、開き直った。」
「まあ、そもそも入会申込書に性別欄が無いからね。」
「だからって、あそこで大笑いしちゃうのは失礼だと思いますけどね。」
「ユウも面白がってたじゃない。」
「だってほとんどの人が、ボクが初めて部室へ行ったときのトモさんとナオさんみたいな反応だったじゃないですか。」
「ブーメランだった。」
「まあ、天気が良いからか、普段は見えない筑波山も良く見えてるしね。」
「それ、どういう意味ですか?昨日は天気良かったけど、今日は曇ってますよね。」
「トモ、その発言はアウトだよ。」
「あ、そういう事ですか。で、それに気付いちゃったってことは、ナオさんも同罪だと考えます。」
「うわ。流れ弾に被弾しちゃったよ。」
「だけどさ、ユウだって意識してこの服装にしたっていうんだから、責任が無いとは言い切れないと思うよ。」
「ダメだって。こういう時は言い訳も責任転嫁もしちゃいけないんだよ。」
「まあ、トモさんの言う事にも一理あることは認めましょう。」
「あ、認めてもらえるんだ。」
「なので罪一等を減じて、その代わりに、高校時代に似たような発言をした人の末路について語ってさしあげます。」
ガクガクブルブル




