衝撃的な結末
いつものように賑やかな2人がいて、そしてそれを独自の解釈で見守る千葉さん。それは数ヶ月前の自分では想像だにしなかった未来でそんな数奇な場所も俺はいいなと思っていた。だがそれは俺だけではなかった様で「でも良かったわこの場所を守れて」
「そうですね」
この「そうですね」は俺の心から出た一言であり、会話のその場しのぎの物では無かった。
「それに……」
なんでも勢い良く決めハッキリと言う千葉さんが珍しく言い淀んだ。
「それに何です?」
俺はその続きが気になり千葉さんへと聞き返す。
「それに……この勝負の勝利は大きいわ! 環境と鈴木くんあなたも守る事が出来たんだから?」
「フフッそうですよね? 部員が足りないといけませんから」
俺が笑いそういうと千葉さんはこちらを向き「それは少し違うわ、私の好きな物を初めて理解してくれて、私と野球の楽しみを共有する機会をくれた鈴木君を守れて本当に良かった」
千葉さんは俺に初めてはにかんだ笑いを見せる。
(あぁ、千葉さんも恥ずかしがる事があるんだ?)
俺は千葉さんと数奇な場所で出会いそして繋がり俺の知らない景色を見せてくれる。それはこの笑顔も然りだ。
「鈴木くん、どうかしたの?」
俺がボーッと見つめていた事に気がついた千葉さんは俺に先程とはまた違うイタズラな笑いを向ける。
「そ、そういえばなんで三次さんは俺を交換条件に出したんですかね?」
少々気恥ずかしくなった俺は話の話題を強引に変えた。
その会話の一部を器用にも喧嘩をしながら聞いていた阪田さんは話に入ってきたのだ。
「三次さんが鈴木くんを入れたがってた理由なら知ってんで?」
平然といいのける阪田さんに俺は驚きそして食い気味に聞き返す。
「知ってるんですか? 理由!」
1つため息を付きやれやれと首を振ると「でも、しょうもない理由やで?」
その謎について話しているのを俺や千葉さん折原とこの部室にいる全員が息を飲んで耳を傾けると坂田さんは三次さんが俺を風紀委員に入れたがっていた理由を話してくれた。
「三次さんがブロケーズファンなのは知っとるよな?」
「はい、でもそれがなんの――」
「まぁ、話は最後まで聞き」
そう俺の疑問を遮ると俺を狙った理由を知るべく再び沈黙が訪れる。
「そんで、今の風紀委員って、メンバーに田中、菊池、丸、安倍といるから鈴木くんを入れたら黄金期のブロケーズが出来るから作りたかったらしいわ」
その理由に部室では驚愕の声と困惑の声が入り交じるのだった。
「俺、そんな理由で取り合いされてたんですか!」




