ノーコン守護神鈴木くん
野球用語解説あります
「結果的には、一点で最終回に来てしまったけれど、この回を抑えられたら、野球部の勝ちよ!」
勝ちの一言に皆はドキドキし、気合いを入れ直した。「そして、最終回だけど、鈴木くん? 任せたわよ!」
「んってえぇ! 最後は千葉さんじゃ無いんですか?」
「悪いけど、私ピッチングは苦手なのよ」
そう言われれば、仕方がないと俺は最終回を任された。
最終回は一番からの打順で、俺の一応投げれる球種はフォーシーム、Dカーブ、フォーク、カット、チェンジアップだ。
ネットで見て習ったいわば猿真似の様な物で曲がりも小さいから、その球種の中で抑えられるかは、分からなかった、何故なら俺はコントロールも悪いからだ!
先頭の田中さんに対してストレートが高めに浮いてカウントを悪くしていた。
杉谷がタイムを取り、俺の元へと駆け寄る。
「最終回だけど、落ち着いていけよ!」
「おぅ」
杉谷はその一言を言うと、またマスクを被りミットを構えた。
だが、変わった事と言えば要求する球が、ストレート中心から精度がまだいい方のカットに変わった事だった。
カットに変えてからは低めに決まるようになり、田中さんを二塁ゴロに討ち取った。
二番の菊池さんには、Dカーブでカウントを取り、最後はフォークを引っ掛けさせたが遊撃へと内野安打で出塁を許した。
三番の丸さんは、カットで追い込み、決め球のDカーブをファウルゾーンに打ち上げると、杉谷が追っていってキャッチし、捕邪飛に打ち取り、ツーアウトとなった。
そして、最後のバッターに三次さんが立ちはだかる。
カットの多投で軌道を読まれているのでないか? なんて深く考えてしまう。
ここはフォーシームを投げるべきか? それともDカーブで様子を見るべきか俺自身が何を投げるか迷いに迷った。
そんな中で昔見た、とあるニュース記事を思い出した。
それは、ボールを長い間持っていては、いけないというものだ。
俺は混乱していた、時間もなく投げる球もない、俺は構えた杉谷目掛け、球を投げた。
その瞬間俺は終わったと感じた。
Dカーブ 縦に割れるカーブ




