陸軍の改革その二&両軍改革&内政の改革
「次に陸軍航空隊の新型機種として強襲輸送機の開発を愚考致します。」
直哉は石原にそう提案した
「強襲輸送機?」
石原はその直哉の提案の意図が分からなかった
直哉は頷き
「はい、正確に言えば後に開発予定の重爆撃機である連山を改造し前線への航空輸送や空挺作戦等で使用できる大型輸送機です、またそれと合わせてこの機に搭載可能の重装甲車の開発も提案致します、この重装甲車は武装として三十五ミリ対戦車砲又は二十ミリ対戦車機関砲と軽機関銃を搭載した、降下した空挺部隊や孤島への緊急輸送することによる簡易な機甲支援を行える物として考えております。」
と言った
それに石原は
「輸送機の方はわかった、善処することにしよう...だが重装甲車が問題だ、ここまで重武装化するともう軽戦車だな、空挺輸送するとなると軽量化せにゃならんな...」
と悩み始めた
直哉も
「装甲車に関しては出来なくても構いません、ただその場合空挺部隊が使用する対戦車火器に噴進砲や無反動砲を多数配備しなければならず負担がすごい事になりそうなので可能ならお願いします。」
と無理しないようにお願いした
そして最後に
「最後にですが徴兵している兵士の中から工員を工場に戻せば陸軍は大丈夫でしょう。」
と締めくくった
そして両軍に
「そして両軍の課題として、ありとあらゆる部品規格や砲弾や銃弾のの統一化、海軍の暗号を陸軍と同じにする、軍が守備している太平洋の島々の要塞化...と言った所でしょうか、統一化はまあ当たり前の事です、暗号ですが海軍はすぐに解読されて陸軍の暗号は終戦まで解読されなかったので、要塞化は少しでも相手の目を要塞に集め油断している所を潜水艦隊で叩くという戦術を取れるからです。」
と言った
石原と島郷は
「まあ当たり前だな、てか海軍の暗号ダメだったのか...」
「...言わんでくれ石原さん。」
と答えた
直哉はそこまで言うと
「自分からはここまでです、内政に関しては工場をあちこちに移転させて空襲の被害が出ても少しにさせる事とダムや風力などの発電施設の増強位しか...内政は苦手なんです、すいません。」
と黒崎にそう申し訳なく言った
黒崎はそれに
「要するにひたすら国力を上げろという事だろ? 逆に手探りで行く方が燃える。」
と挑戦心を燃やしながら返した
神楽はそんな大臣達を見て嬉しそうな笑みを浮かべると
「さて大体終わったかの? では解散じゃ、どれ欧州ではまだ大戦が続いており他国はちょっかいを掛けてこんじゃろう、この隙に頑張っていこうかの。」
と解散を宣言した
出席者達は一斉に立ち上がり神楽に頭を下げた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あー、疲れた。」
「お疲れじゃな。」
その日の夜、神楽と直哉は御所の寝室で一緒にだらけていた
というのも始めは直哉に個室を与えるはずだったのだが、神楽が
「直哉はわらわの愛人じゃから一緒に寝るのじゃ、執務もわらわの執務室ですればよい。」
というわがままにより、個室はなく机と雑貨の類は支給されたがそれ以外は神楽の物を使うことになったのである
そんなであるが直哉も美人である神楽といれる事や最高級の家具が使えるのでもうどうでも良くなった(あきらめたとも言うが)
まあそんなこんなで二人は護衛がいない事を良いことにだらけきっていた
直哉はベットに寝転がり、神楽はそんな直哉に覆いかぶさり機嫌よさそうに彼の頭を抱え込みながら撫でていた
直哉はそんな神楽を見て
「やっぱりでかいなぁ。」
と色々な意味で呟いた
神楽もそれに気づき
「背の高い女は苦手かのぅ?」
と返した、神楽は10センチほど直哉より背が高かった
直哉は笑いながら
「いんや、特に気にしないよ。」
と返した
神楽はそれを聞くと直哉を全身で抱き込み
「ありがとうの、わらわが今まで婿を取ってこなかったのも背が高かったこともあったのじゃ...わらわを見捨てたら容赦せんからの、見捨てなかったらわらわの全てをやる。」
と少し涙を浮かべ嬉しそうに言った
直哉はそれに笑みで答えた
その日寝室からはベッドの軋む音が遅くまで鳴っていたという
夜は更けていった...




