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鯛のほかにわ?!  作者: kawai
3/5

二人の警備員

私は2人の警備員に連れられ、病院ではない場所に来ていた。


かといって事務所でもなければ警察署でもない。

雰囲気的には研究所に近いような雰囲気だった。


うすうす感じていたが、俺を連れている二人の警備員は

本当に警備員なのか?

ナースの人とは何か話していたが、それ以降は無言のままだ。


二人の警備員は、現在180センチある私にも負けないくらいの体格だった。

一人は東南アジア風の顔立ちで、カフェオレ色に日焼けをしている。

もう一人は切れ目をした日本人らしき人で、アジア風の人に比べて落ち着いている。


私が違和感を察したことに気づいたのか、アジア風の警備員が私に話かける。


「ココカラ先、見ンナダ。アイマスクシロダ。」


強気な口調に言い返そうとした瞬間、日本人らしき警備員が仲裁に入る。


「うちのダッダが、失礼なことをすいません。まだ日本に来て間もないもんでして。」


「いいんです。いや、よくないけども。」


一人ツッコミが綺麗にスルーされ、そのまま日本人らしき警備員は話をはじめる。


「私は、吉田といいます。ここまで来れば勘付いているかもしれませんが、

私たちは警備員ではありません。正確には大学病院の警備員ではありません。」


「では何者なんですか?」


「それは言えません。正確には口に出してはいけないルールになっているのです。

ただあなたに危害を加えようとか、そういうつもりは全くありませんので安心してください。」



吉田はにっこりと微笑みかけてくれた。

しかしなぜか、私には死んだ魚の目をしているように見えた。

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