今後について①
午後1時頃、学校が終わってから寮の少しした所にある、カフェに来ていた。この学校は、ラブコメ対戦なんてものがあるくらいだ、その為の施設も敷地内に設置されているため、ここのカフェも、その一部だ。
カフェの中には10席程席があり、その一番奥の壁際に凪沙さんは座っていた。
「凪沙さん…だよね?」
多分凪沙さんだ顔も髪型も同じだが、私服は見た事もなく、雰囲気が少し可愛らしかった。
「そうだけど、何か変?」
「いや、変とかじゃなくて、私服は見た事がなくて雰囲気が全然違ったから」
「そうなの、まあ座って」
僕は言われたとうり、凪沙さんの前に座ると、話をし始めた。
「それじゃあ香くん今後について話し合っていきましょう」
そう、今日ここに来た目的は今後について話し合うためだ。
「そっそそ、そうだね。僕らはこれから3年間パートナーだもんね…」
「そうね、それじゃあまず作戦について話し合いましょうか」
「へ?」
「どうかしたの?何か私おかしな事言った?」
(あーーー、今後ってそっちの方だったのか…別に彼氏彼女の関係とか、そういう事についてじゃないとはわかってたからいいけど)
「ソウダネ。ソレジャア、ハナシアッテイコウカ」
「急にテンションが落ちたわね、どうかしたの?」
「いや、そんな事はないよ。それより作戦って具体的にどんな事を?」
「作戦と言う作戦は無いわよ。ただ進級するには最低でも5回、バトルに勝たないといけないわ」
そうだ、最低でも。もし負けたらハートは1つ失われてしまうのだから。
「それはわかってるけど、作戦は無いってどういうこと?」
「単純なことよ。バトルではラブコメした方が勝つ。ただそれだけ。けれど説明書どうりのラブコメなんてそんなもの、勝てるわけないわ。やるなら初々しい初恋感覚の方がいいでしょ」
確かに一理ある。作戦どうりのラブコメなんて作業の様で勝つ可能性は低い。
「じゃあ、ぶっつけ本番でラブコメをするってこと?」
「まあそうなるわね。香くん、あなた恋愛漫画のか見たことある?ちなみに私はないわ」
確かに無さそうだなと思った。
「僕もないよ。漫画とか趣味に使うお金は無いからね」
「そう、じゃあまずは勉強からね」
まだ話し合いの所とかまだ素人ですかね。もっと勉強せねば。
それでは次回もよろしくお願いします。