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兄と訓練したんだが?

兄、レアンと異能訓練すると決まった次の日の朝5時に寝ていたベットの上から水を滝のように浴びせられた。



「やなと!起きろーーー!!」



「うわーーーーーー!!!」



びっくりした。このクソ兄貴が!普通の起こし方知らないのか?目覚めが悪すぎる。せっかく仕事のないゆっくり眠れる時間がやってきたと思ったらこれかよ。



「今日から訓練だ。起きてると思ってたんだが、このねぼすけめ」



「兄さん、やめて。びっくりする。」



「この起こされ方だったら絶対に起きるからな。毎日してやる。ありがたく思え。」



「嫌だ。ありがた迷惑。」



「やなと、どこでそんな言葉覚えた?母さんから言葉がよく知ってるって言ってたけど」



あ、やべ。忘れてた。あくまで3歳児。喋りすぎたり、変な言葉使ったら怪しまれる。



「ほ、本で読んだんだ。あはは」



「そうか。さすが俺の弟。俺に似てよかったな。」



異能と才能は全く似てないけど。あー、なんで神様は俺にチートをくれなかったんだ。



「じゃあ、庭行くぞ!」



そのまま庭に蔦で俺を拘束し連れて行かれた。誘拐じゃね?叫んだら警備兵が兄さんのこと拘束してくれるかな。無理だな、拘束しようとしても兄さんの異能でぼこぼこにされるに違いない。それに俺も暴れたら何されるか分からないし。



「よーしやなと。まずは庭15周だな。走ってこい!」



「嫌だ。」



「ふーん、そういう態度とるんだな。」



兄さんはそういいながら天候を操り空がゴロゴロ言ってる。それに地面揺れてる。イカれてんだろ。兄さん。従うしかないじゃん



「ごめん、ごめん、するから異能解いて。怖い。」



「分かってくれたならいいだろう。走ってこい。ペースは落とさずにな。はい、よーいドン!」



「はぁはぁはぁ」



なんで転生してまでこんなことしないといけないんだよ。ひどすぎるだろ。神様は俺のことを完全に見放したのか。



「中々いい走りだな。1km4分10秒か。」



兄さんの独り言が聞こえた。ん?確かにちょっとだけ速いな?それにめちゃくちゃ息切れもしてない。もしかして、ここだけチートもらえた?

と思っていたが5周目でめちゃくちゃ息切れしてペースは1km10分になってた。

これもこれでチートか?最初だけすごい。みたいな。



「やなと、最初はよかったのに。なんでこんなに遅くなった?」



「え、えっと、俺も分からない。」


これは本当。なんで?こんな「身体能力が高い」みたいなチートじゃなくて、こんな中途半端な?

家族内の立ち位置も中途半端でチートも中途半端。

神様は何がしたいんだ?



「そうか、でもそれも才能。訓練すればもっと良くなる。今日、やなとがしんどそうだったら訓練はやめとこうと思ってたが、余裕そうだな。よし、ここから俺と組み手だ。来い。」



「ちょ、き、休憩。ちょうだい。」



「だめだ。追い込められた時にこそもっと追い込む、それこそ鍛錬の基礎なり。この名言しらないか?」



誰なんだよ。そんな名言考えた人。追い込められても休憩すればいいだろ。脳筋すぎる。この世界の人達は



「そ、そんなの、知らないよ。」



「そうか、勉強になったな。じゃあ、やるか。」



兄さんは構えて、目がギラついてた。これは本気で来いというメッセージなのかな?異能使ってないのだけが救いだ。行くしかない!



「おりゃあ!」



俺は兄さんに向かって走った。そして回し蹴りし、パンチを数回打ち込んだ。

あれ?前世でかっこいいからって理由で回し蹴りの練習したけど、その後足がつって友達に大笑いされたからやらなかったけど。



「良い蹴りだ。でもな、受け止められたら意味がない」



「うわっ!」



蹴りを手で止められ、足を持たれ持ち上げられぶら下がった。



「離せーーー!」



「よっこらしょ。ナイスだった。幼稚園でお前くらいだろうな、回し蹴りできるの。」



「え、そうかな。」



俺は褒められてにやにやした。まぁ、褒められるって悪くない。自己肯定感が上がる。



そして、そう思ってるとメイド長の出雲が来た。

出雲は俺達家族のメイド長元歌舞伎役者。歌舞伎この世界にあったんだ。俺以外の転生者が広めたのかな?で異能は真楽。舞を踊ったら自分の腕力や脚力などが上がるんだと。まぁ、強いよね。



「やなと様、レアン様。朝食です。食堂にもう準備はできてます。奥様がお待ちです。」



「あ、分かったよ、出雲さん。まだやることあるんだけど、まぁ特別に今日はここでいいや。やなと、行くぞ」



「え、ちょっと待って!兄さん!」



「やなと様、勝負の世界では絶対に負けてはいけません。背中に乗ってください。速く!」



「うん、分かった。」



「しっかり掴まっててください。」



そう言うと出雲さんは思いっきり走り出した。そして5秒もかからないうちに50m以上離れてる兄さんに追いついた。



「出雲、やっぱりお前は異能使わなくても早いな!」



「いえいえ、そんなことはありません。お褒めの言葉ありがとうございます。」



「兄さんも出雲さんも速すぎ!」



30秒後、勝負に着いた。ギリギリ出雲さんが勝った。



「やっぱり、ハァ、出雲は、ハァ、速いな。」



「そうですか?ありがとうございます。」



出雲さん、兄さん息切れしてるのに息切れしてない。

さすが最強メイド長、出雲さん!この名前は屋敷で結構有名で盗み聞きした。

食堂に着いてから母さんが


「出雲もレアンも何してるの!出雲、あなたはレアンを止める役目で、ご飯ができたことを知らせるために呼んで行かせたのに!なにしてるの、汗だくで!」



「奥様、申し訳ございません。」



「ハハハハハハ」



「レアン、あなたもよ?」



「え?」



そう言われながら母さんは兄さんを食堂から首根っこを掴んで別の部屋へ連れて行った。

やはり最強は母さんだった。

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