約束を果たそう色々準備したんだが?
まさか母さんにルートイチの本部に行って父さん会って喋ってほしいって言われるとは思わなかったな。まじ殺されないかな。
俺は今、屋敷の庭で椅子に座りながらリッパーとついでにヤガラスに渡す予定の薬草のブレンド茶を作ってる。前の散歩の時に先生に黙って持って帰ってきたやつだ。明日作る予定だったけど多分無理そうだから今日作っている。
「んーー、こんなんでいいんかな。作る技術は前世の知識だからな〜。でもこの世界も本で読んでしっかり確認した草だしいずもさんからも問題ないって言われたから毒草ではないだろうけど。」
俺は乳鉢で草を粉々にしながら独り言を呟いた。さっきも呟いた通りいずもさんにも問題ないって言われたし毒草ではないだろうけど、完成したら自分で飲むつもりだ。毒見役として。いや、兄さんに飲ませるか。前兄さんに昆虫飯食わされて吐いたし。そのお返しで。
「ん〜、乾燥させるのに1週間はかかるからまだ待っといてって言っとかないと。」
それから10分くらい葉っぱを足してはすりつぶし、足してはすりつぶしを繰り返してたらいずもさんが来た。
「ヤナト様、休憩も大切ですよ。」
と言いながら紅茶を出してくれた。めっちゃ香りがいい。こういうのを作りたい。
「ありがとう、いずもさん。うまっ!これいずもさんが作ったの?」
「左様でございます。この紅茶は夜輝草と日暗草のブレンド茶です。」
「そんな草があるんだ。なんかうまみ?とか出すコツとかある?」
「コツですか……。コツは一つの薬草を主役にすることですかね。それ以外の薬草は引き立て役と考えればいいかと。」
「あ〜、確かに。いいね。効力しか気にしなかったからこの草はどんな味するか分かんないだけど。」
「今、ヤナト様がお作りになっているブレンド茶はの葉っぱは南音草と赤原草です。そのどちらの葉も苦味があり2つをブレンド茶にするとさらに苦味が増しますので別の甘い草を入れるといいと思います。」
「まじか、じゃあ新しく取りに行くしかないか。近くの山にこの草の苦味を消せるくらい甘い味の薬草ってない?」
「それなら、屋敷から3km離れた金力山に"甘美草"という薬草があります。とても甘みが強く、美肌効果も絶大です。」
「じゃあ、それ取りに行ってくるよ。」
「了解しました。ですが金力山には凶暴な魔物がいまけど、大丈夫でしょうか?」
「まぁ、大丈夫でしょ。俺も異能訓練兄さんとしてるし、何とかなるよ。多分。」
それに、いざとなったら変なチートの"最初だけすごい"が発動するからなんかあってもすぐ逃げれるだろう。
「失礼ながら、ヤナト様の今の実力では、金力山へ向かわれたとしても、魔物に殺されてしまう可能性がございます。」
「まじ?これでも兄さんに兄さんに受け止められるけど3発はいいの入れれるようになったんだけど。」
「本当でございます。それでご提案として私もご同行してもよろしいでしょうか。」
「いずもさんが?大丈夫なの?家の仕事とかしないといけないんじゃ?」
「それは執事長にお願いしときます。今はデュメイス家のメイド長ですが昔は歌舞伎役者をしながら冒険者もしていたんですよ。冒険者ランクはA級でした。」
あぁ、そいうえば執事長なんて人いたな。俺のこと坊ちゃまって言ってくる人ね。実は結構強いらしいけど。
「ほんと?冒険者ランクA級だったの!?すご!それに歌舞伎役者と並立しながらなんて。じゃあ、ついてきてもらってもいい?」
「かしこまりました。奥様よりご承諾をいただけましたら、私も同行いたします。」
「よろしく。ご飯っていつ頃できる?」
「はい、10分後に完成いたします。今日はヤナト様が好きなフレミラドラゴンの肉とサラダでございます。」
「え、まじ!フレミラドラゴンの肉めっちゃうまいから楽しみ!」
「ヤナト様がご友人への贈り物として金力山に行かれますので、少しでもお力になればと思い、精のつくものにいたしました。」
「まじで、ほんまにありがとう!いずもさんもしっかり食べてね。」
「了解いたしました。では10分後にお呼びしますのでしばらくは金力山へ行く準備を整えといてください。では、失礼いたします。」
しっかり90度までぺこってしてからいずもさんはどこかへ行った。言い方といい礼儀といいいずもさんめっちゃ礼儀正しいよな。今度礼儀教えてもらお。
俺は一通り南音草と赤原草をすりつぶし終え、自分の部屋に戻って準備をしほんとに10分ちょうどくらいにいずもさんが呼びに来てくれた。
「ヤナト様、お昼ご飯の時間でごさいますのでご食堂へ。奥様とレアン様はすでに食堂にいます。」
「あ、了解。ずくいくよ。ありがとう」
「了解いたしました。では食堂でお待ちしております。」
自分の部屋から食堂まで3分くらい歩かないといけないから面倒なんよな。屋敷がでかすぎる。蔵書もでかいの3つあるし。そう思いながら食堂へ着いた。もう兄さんと母さんは席に着いていた
「おせぇぞ、ヤナト。腹減ったから早く席着け。」
「はいはい。俺もお腹減ってんだよ。言われなくても座るわ。」
「こら、喧嘩しないの。じゃあいずも、今日のご飯の説明よろしくね。」
「本日のお昼ご飯はフレミラドラゴンのお肉とサラダとお米でございます。」
「じゃあいただきましょうか。いただきます。」
母さんのいただきますと同時に俺と兄さんもいただきますをした。
普通に食べていたら午後にすることの話になった。
「レアンは午後何するの?」
「俺は多分アカツキと遊びに行く。川か山か。冒険者ギルド行っていいのがあったらする。」
「気おつけてね。どこに行くかは任せるけど死ぬようなことはしないでね。」
「死なねぇよ。俺とアカツキだぞ?俺の異能一人でさえ強いのにアカツキがいたらもっとやべぇよ。」
「確かにそれはそうね。アカツキ君は心配いらないわ。レアンが暴走しないかが不安だけど暴走したらアカツキ君なら止めれるしね。」
アカツキさんってそんなに強いの?兄さんが言うってことはほんとに強いよな。
「アカツキさんってどんな異能なの?そんなに強いの?」
「あぁ、アカツキはかなり強い。異能は血を操るのと魂を操るっていう異能だ。物騒だろ。」
「え、異能2つ持ってるの!?それに血を操ると魂を操るって……。めっちゃ物騒じゃん。制御できてるの?」
「できてるぞ。なんならほぼ完璧にな。」
「えっぐ。じゃあ心配いらないね。兄さん以外は。」
「なんで俺は心配なんだよ。俺だぞ?最強だぞ!!舐めちょるんか」
「自分で最強言うな。兄さんは暴走しそうなんだよ。異能も兄さん自身も。多分アカツキさんが止めてくれると思うけど。」
「そうそう。俺にはアカツキがいるんだ。あいつが絶対止めてくれるからな。今までも5回止めてくれてるから信頼しかない。」
「そこは私も私は信用してるわ。暴走したら絶対止めてくれるしそれ以外も信用してるから。まぁ、止めはしないわ。じゃあ、ヤナトは何するの?」
「俺は金力山に甘美草を取りに行く。リッパーとヤガラスと約束した薬草のブレンド茶を作るのに必要だから。」
「金力山か、懐かしいな。あそこの魔物は強かったな。夜でもないのに活発でガチで殺しに来たからな。まぁ、余裕だったけど」
「ヤナト、大丈夫なの?一人で行くの?母さんも一回行ったことあるけど山も暗かったし電波もないし魔物も強いから大変だったのよ。」
「いずもさんが一緒に行ってくれるよ。」
「はい、私が連れ添いますのでご心配は御無用ですが、私も久しぶりに行くので戦闘はかなり心配ですし魔物もどれくらい強かったか忘れました。ですが時間が空いてる時は訓練はしてますので大丈夫と思われます。」
「それなら…心配はあるけどいずもがいるならまだ大丈夫だと思うけど……。」
「大丈夫だよ。俺も兄さんと異能訓練してるし。でも結構魔物と戦うのは怖い。」
「ん〜、あ、レアン。あなたとアカツキ君ヤナトに連れ添ってあげて。あなたとアカツキ君といずもがいたら心配はいらないわ!」
「え〜、まぁいいけどさぁ。疲れるんだけど、交換条件で今月のお小遣い何円かあげて、そしたら俺行ったるわ。」
「はぁ、分かったわ。増やすから行ってきて。暴走はしないようにね。」
「しゃおりゃ!できるだけ一気に使うのは2つまでにしとくから問題ない。アカツキも誘っていいよな?ヤナト」
「全然OK。アカツキさんの異能めっちゃみたい!かっこいいだろなぁ〜」
「おいおい、俺の異能もかっこいいだろ。」
「かっこいいよりも怖いが勝つんだよ。人間災害じゃん」
「ひっど。お前もう死にかけても助けてやんねぇぞ。」
「そう言いながらも助けてくれるのが兄さんだから。」
なんてったって兄さんは俗に言う多分ツンデレってやつだ。なんだかんだで俺のことよく見てくれてるし。
「ちっ、知ったかぶりやがって」
「はいはい、喧嘩はやめなさい。じゃあレアンはアカツキ君に金力山に行くって連絡してね。2人とも約束、死ぬような真似はしないように。分かった?」
俺と兄さんは首を縦に振った。話してたらご飯が食べ終わったからさっそく兄さんはアカツキさんに連絡して了承してもらって俺は準備をした。
さて、どんな波乱なことが起きるのか。




