表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/16

4-P1

 それからの数日、私たちは元通りの親友とはいかないまでも、それなりに仲良く暮らした。十年以上会っていなかった上に、私は現実の時間の流れの通りに歳を取っているというのに、メイは姿形だけでなく精神年齢までも幼い頃のままなのだ。


 大人と子ども。歳の離れた従姉妹のほうが近いかもしれない。

そんな二人が対等な関係の親友でいられるはずがない。


 子供の時よりも身長も高くなり、当然顔立ちも大人になり、服も沢山持っており――といっても、あまり交友関係が広くなく、オシャレにもさほど興味はないので人並み以下だが――一人暮らしなのである程度料理もでき、カジュアルスーツを着て仕事に出る私をメイは羨んだ。


 若さが保たれていて、動きが軽やかどころか空だって飛べてしまう。未来に不安もないだろうし、仕事に行く必要もない。トイレに行かなければ、面倒な入浴だってしなくて良い。疲れないのか、睡眠も必要ないらしい。そんな永遠の子供であるメイを私は羨んだ。


 お互いに無い物ねだりをする関係。ある意味では、子供の時よりもずっと対等な関係なのかもしれない。


 悪くない。いっそ、ずっとこのまま暮らせればいいのに。


 なんて、一つのベッドで二人添い寝をして、睡眠が不可欠な私に合わせるように寝たフリをするメイの穏やかな顔を見ながら夢想したりもした。


 そして、週末がくる。

お付き合いいただき、ありがとうございます。

次回更新は明日20時頃を予定しています。

よろしくおねがいします。


また、感想、アドバイス、ダメ出しはご自由にお願いします。

とても喜びます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ