学生の戦争13
女王たちの通信は沈黙を保つ、それに引き換え騎士団用の通信はなりやむことはない。
『派遣できる部隊は』
『王都防衛隊に予備の第8騎士団のみです』
『他は輸送部隊のみか』
ある程度の戦力差が出る、質を考えなければまるで海に浮かぶ小島のようまでとはいかないがこちらは王都に被害を出せないと言うこと、相手は制約がないと言うこと、そして騎士並みの戦力をもつ黒い機体があのなかにいるであろうことが、そのような表現をしたくなる原因となってしまっている。
『どうした、だんまりなのじゃ。小娘ごときに言いくるめられて悔しいとかではないはずなのじゃ。なにせテロを起こすくらいだし』
『…………………』
『民衆のために悪の女王を討つと言うのはどうじゃ』
小バカにした女王とあせる騎士団、輸送機到着まで後1時間15分。
『あぁそうなるとナカイ騎士の名が邪魔じゃのう、何せあれは妾をこの座に据えた民から認められた騎士じゃからその名じゃ妾を討てんぞ』
『…………………何を言うか』
『だって妾仕事は前までの引き継ぎじゃし、新しいこともテロリストたちと同じことをしようとしてるだけじゃし、ああひとつあったのじゃ妾が仕事をしてないことを追求して、国の発展のために妾を討つとかどうじゃ。あっどうじゃと聞いてしまったらそれを名目に揚げたときに滑稽になってしまうのじゃ申し訳ないのじゃ』
『王都隊まとめ終わったぞ』
『戦力は』
『使える兵力は数は70だが実情はほとんどが訓練生もしくは負傷兵だ士気は高くとも使えるとは限らん』
『それで戦力はと』
『戦力としては私と副官、それに女王の最後の盾位だな』
『3人ですか』
『だから我らが女王陛下に期待だな、時間を稼いでくれないと民に被害が出る、いくら女王、もしくは民を守るためなら命なんて惜しくはないが、捨てた上でどちらも守れなければ捨てた意味がないからな』
数で負け、質で負けているのにまだ諦めていない、当たり前だこの日のために騎士に兵士になったのだから。
『なぁなのじゃ、黙っておるんじゃったら通信を借りるのじゃ。騎士団のみんな妾を守るために申し訳ないのじゃ』
女王は語り始める。
『妾を守るために命を懸けておるのじゃ、妾もそれを支援するために頑張るのじゃ。聞いておる民のみんな、妾の不甲斐なさのためにこんな事態になってしまって申し訳ないのじゃ妾たちも頑張っておるのだが今回ばっかりは無理かもしれないのじゃ、だから民のみんなには避難してほしいのじゃ、そのための手配は頼むのじゃ。そしてな最後なのじゃがみんな命は大切にするのじゃ妾の命などよりも自分の命を大切にするのじゃ、最後まで生き延びたものが勝利者なのじゃ』
『第3騎士団突入しました』
急な通信。
『到着まで後1時間もあるっすよ』
『何を考えているのベラ』




