学生の戦争11
『敵エース数10』
『潜んでいるのはいません』
『ふんっ今さら出てきても遅いのよ』
ロノ機が突っ込む、だが彼女は砲撃機なはずだ。
「続きます」
『サイサポートする』
フェザーの砲撃が降り注ぐ。
『「えっ」』
敵機がその砲弾に当たって行く、数を減らしていく。
『お姉ちゃんこれって』
『ひとまず残存敵の排除を』
『了解っとまず』
そういいながら動きが悪い、黒い機体を倒していく。本当に作業のようだった10機中6機はロノさんに仕留められ2機は砲撃でそして残りの2機は。
「これでラ」
『死んでた………………』
「スト」
今仕留め終わった、無線が混線したが気にしない、気にしてたらやっていられない。例えそれが自分のような入隊したての子供のような声でも。
『こちら降下兵団敵の排除を完了』
『それにしてもお姉ちゃん敵弱すぎない』
「そうですよね」
ロワさんが作戦完了の報告を告げ、後はだらけきったような空気になる。
『敵反応なし、勝利です第3作戦を行うので歩兵の支援を』
『了解』
『敵反応ないのにそれやる必要あるの』
『上からの命令ですので』
『とは言っても精鋭部隊なのであまり気にせず休んでくれ』
聞いたことのないが、まれに聞く声が聞こえる。この声は聞き覚えがあると言うよりも。
『遅いのよ』
『ロノ、申し訳ございませんクレア第一騎士長』
その声を聞き、外からは見えないがコックピットの中で敬礼をする。
『今は公式の場じゃないから気にしなくていいで報告頼む』
『はっ敵機の抵抗は薄く、主力部隊ではない模様』
『ここもか』
空気が重くなる。そんな空気を打ち破るように通信が。
『王都付近から通信、敵ですっ』




