補給基地5
「サイ、起きてる」
「起きてる、と言うより寝れない」
ロノさんと話した後俺達は兵員輸送トラックにすし詰めにされ他の補給基地に向かっていた、次の作戦が行われる場所のそばである基地でありそこにも今までいた基地のような設備が整い、いつでも戦闘が可能だ。これは随時基地を製作、使用、解体を繰り返すよりもっと素早く兵力を展開させるための策であり、その中でももっとも戦力になり、数が少ないパイロットを効率よく使用するための策でもあった。なので乗り込んでいるのはほとんどがパイロットであるようで初めのうちは、戦果やカスタムの方向性、戦術等の話をしていたのだが、狭さと揺れとに辟易し今は静まり返っていた。
「サイあの基地って」
「ロノさんが言うには近隣の正規騎士団がそのまま接収するらしい」
と言ってもあの辺りの騎士団は第9騎士団だったので回収するのは戦後になった後かもしれない。それとロノさんが口を滑らしていたのだが、この小規模ゲリラ作戦に加えて大規模な作戦も同時進行しており、第2第3騎士団が結集しているらしい。そしてそれにはロノさんたちも参戦することも決まっていて、お姉ちゃんと一緒にいられると喜んでいた。更にロワさんもゲリラ戦に協力しており、エムさんとウトさんに関してだが後方に下がり他の騎士団やゲリラ作戦に手をかしているらしい。そしてなのだが。
『空砲構え』
ラジオで聞こえてくる、ナイン騎士戦死の報告ならびに葬儀がトラックの中の気分を落としていく。いくら新入りかつ戦歴がよくわかっていなくても騎士に選ばれるようなパイロットを殺せるような敵なのだ、周りはそれに恐怖を、俺は悔いを感じ気分が沈んでいくのだ。ラジオで空砲が9発鳴る。あまりアナウンサーが悲しむことはない、彼はあまり知られていないのだ。彼はどこから来たのかも知られず、たった4人に悲しまれ逝ったのだ。罪悪感に押し潰されそうになる、だから俺は。
「第9騎士団としてあいつらを殲滅してやる」
「サイ何か言った」
「いや何も」
これは俺の決意だ、そして俺の戦争だ。




