緊急 sideN
「ふぅ」
「でここは」
「マージ分からないのじゃ」
「またですか、これ以上簡単に説明するとなると」
執務室は、いろいろなものが転がっている。と言っても何か書き損じた紙や何かの資料、フランカの勉強用の何かと本当にいろいろだ。
「はぁ終わらない」
「もっとわかりやすくするのじゃ」
「フランカさん、勉強時間短くしようとしてませんか」
「き…気のせいなのじゃ」
「そうですか、まぁいいでしょう」
「はぁぁ」
「ナインため息がうるさいのじゃ」
「騎士を呼び捨てにするとは何事ですか、ですがフランカの言うこともそれほど間違ってはいませんよ」
「わかってるよ」
そうは言うが終わらないものを見ると、ため息だってつきたくなってしまう。そんなわけでまたため息が出そうになったとき、通信が入る。
『こちらエム聞こえてますか』
「どうした」
『正体不明機をレーダーで捕えました、どうしますか』
「そうかなら、ロワ………いや俺が偵察に出るarmyを1機出してくれ」
『それは』
「デスク仕事はこりごりなんだよ、少しは息抜きさせろ」
『はぁわかりましたよ、ですが急いで向かってください、正体不明機はこちらを目指して進んでいます』
「了解、と言うわけで行ってきます」
そう執務室にいるフランカとマージに言う。フランカは裏切られるような顔をしていたが気にしない。
『なにかあったのですか』
「ロワか、ちょっと偵察に行こうとな」
『偵察ですかお1人で』
「そうだな」
『ナインは隊長なので偵察任務になどついて捕えわれたりしたら』
「たぶん誤報だから大丈夫だろう」
と言うわけで格納庫に向かう。
「久しぶりの戦場か」
『戦場にはならなそうですね、反応消失』
「そうか、けどまぁ偵察ぐらいは行ってくる」
そう言って出撃することにした。




