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強襲訓練 sideS

 片膝の付いたarmyによじ登り、コックピットに乗り込む。シートに座り込み、コックピットを閉め、システム起動。目の前のモニターにarmyの顔部分にあるメインカメラの映像が映し出され。それ以外のモニターや計器に現在の機体の状態や残弾、作戦マップなどの細かい上表が表示される。

「起動」

『起動』

『起動したよ』

『うっし頑張りますか』

 通信機も良好、武器の状態も正常と確認して戦闘用意が整う。

『サイさん大丈夫ですか』

 ロワさんから通信が入る。

「大丈夫です」

『それでは強襲訓練開始します』

 その声と共に動き出す。

「42着いてこい」

『42了解』

「43並びに44は別行動隙を見て突入」

『了解』

『了~解』

 一応作戦行動なのでコールサインを使う、俺が41、フェザーは42、アランが43、アンドレアスが44だ。それはいいとして敵に向かってこそこそ近づいていく。

「41問題なし」

 こそこそ近づくといっても木を倒さずに進むというものだが少しでも気づかれないように。

『42戦死』

「はっ」

 パイルガンの射程外でフェザーがコックピットを撃ち抜かれた。

『何が』

『903』

『ごめん、けどナインが』

 要するにロノさんがフェザーを撃ち抜いたのだ、射程外を1撃で。

『…………………41私が指揮下に加わります』

「へぇ」

『ナイン騎士からの命で敵が新兵器を』

 裏で何が話し合われたかが知らないが、ロワさんが指揮下に入る。

『コールサインは902、44登録を』

『えっあっはい』

『武装はそちらと同じです、41の指揮に従います』

「あっ、なら突入を」

『了解』

「フェザーは」

『戦死です、それは覆りません』

「………了解」

 3対4と言う不利な状況で接近していく、のだが。

「また」

『41左腕被弾、左腕使用不可』

「ああっ、くそっ、見えてんのか」

 パイルガンの射程外の砲撃により機体の損傷率が上がっていく。

『903学生の訓練ですよ』

『けどさ全力で行けって』

『全力の方がいいのはわかりますが、これでは訓練に』

『わかった』

「いやロワさんこのままで」

 会話に割り込む、これは訓練で死なないのだ、なら騎士の直属の部下の強さを体感してみたい。

『ですが』

『43戦死』

「なっ」

『後俺も』

 アンドレアスとの通信もそれで切れる、後方で指揮を執っていたはずなのだが。

『曲射です』

「つまり」

『戦死したんでしょう、それか通信を維持できなくなったか』

 簡単に言えば戦力の60%を消耗しても基地にすら近づけない。

「902状況は」

『オールグリーン』

 被弾してないのだろ。アラームロックオンされたのだ。回避行動と右に飛ぶ。のだが。

「左脚に当たっただと」

 モニターの一部にある機体状況の左脚の表記が消える、設定上の左脚が吹き飛んだのだ。そのせいで倒れこむ。衝撃がコックピットを襲う。

「ヴッ」

 体が揺さぶられる。そして機体のシステムがすべて落ちた。コックピットが撃ち抜かれたのだ。

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