↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
水色のベルと緑色のベル  作者: 朱井笑美


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
9/79

9

 お茶会中も神殿の庭園の隅には、四名の聖騎士様方が警護に立って下さっている。他の2人は姿が見えないので周囲を巡回しているのかもしれない。

 聖女候補が休息日でも彼らは休みではない。

 私達と違うサイクルで日夜、聖女候補を警護されているのだ。


 姿の見える2人の聖騎士様が独身者なので、マリカさんとサーヤさんはお茶会より早く庭の方に行きたそうだ。


 それを察したのかソフィーナ様は早々に自由時間にされたが、私達の輪に残りの四人が加わって女子トークに花が咲いた。

 その中でソフィーナ様の聖女候補を希望された理由が明らかにされた。


 ビアンカ様とは別の、もう一人の侯爵令嬢のアイリーン様がソフィーナ様に「王太子殿下の婚約者候補でらしたのに、なぜ聖女候補に?」とご質問されたのだ。

 アイリーン様も最初は候補者の中にいたが、ソフィーナ様には敵わないと、ご自身は早々に辞退したのだと仰いながら。


 公爵令嬢のソフィーナ様は、元々、王太子殿下の婚約者候補だったのだそうだ。しかし王太子殿下は二歳年下の自分より、殿下と同じ年のもう一人の公爵令嬢と産まれた時から幼馴染で、すでに固い絆で結ばれたらっしゃった。

 それに気付いたソフィーナ様は自分から候補を降りようとされた。


 しかしソフィーナ様のご両親は大反対で「婚約者候補を降りるなら近隣の王族の何番目かの側妃にするぞ」とソフィーナ様を脅したそうだ。

 そんな時に聖女様の引退と次期聖女の選定があると聞いて、逃げるように聖女候補の募集に飛び付いたのだそうだ。

 ご両親も聖女になるならと納得したのだという。


 他の候補者の令嬢も同情するように頷いておられた。

 少ししんみりしたところで男爵令嬢侍女のデイジー様が「そう言えば自分が学院に通っている間、妖精のような美しい容姿の兄妹がいて、学院内でとても目を引いていたのだ」と話し出した。


 しかもご自身と同じ学年の妹令嬢が、天真爛漫な方で王太子殿下にも遠慮なく突撃していて、王太子殿下もまんざらでもないご様子だったそうだ。

 お陰で婚約者の公爵令嬢がヤキモキしていたという話だった。


「まあ!私が候補から身を引いた後に、面白そうな出来事ね?」

 とソフィーナ様が楽しそうに仰る。


 兄の令息も見目麗しく、同じクラスになった王太子殿下が常に側に置いていたそうで、妹も兄に便乗していたそうだ。


 だが兄の令息はちゃんと身分を弁えていて、公爵令嬢にも配慮して妹には勘違いしないように注意していたそうだ。だから周囲も好意的に見ていたそうだが、妹の令嬢は度々、公爵令嬢をイラつかせていたようだ。


 マリベルはその話を、まるで他人事だと思って聞いていたのだが、「兄のベルトルト様と、妹のララベル様ご兄妹よね?」とユリア様が仰るのを聞いて仰天した。


 ソレッ!私の兄と姉ではないですかー!

 正真正銘の血の繋がった兄妹だー!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。