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出来損ないと呼ばれ追放された魔王の子供は国を創造し王となる  作者: aosakishinnosuke


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リベルタフレーム

虚無は学んだ。


点で攻めても無駄。

線でも無駄。


なら――面ごと消す。


空が黒く閉じる。

太陽が飲まれる。


都市リベルタ全体が、

巨大な消失領域に包まれる。


アークの顔が強張る。


「このままじゃ……街ごと削られる」


ゼルが低く言う。


「なら、街を前に出す」


アークは中央塔へ走る。


封印されていた術式を解放する。


「全市民へ通達――

都市同期、最終段階へ移行!」


街中に白い紋様が走る。


家々が光り、道路が脈打つ。


都市が――呼吸を始める。


地鳴り。


塔が伸びる。

橋が折れ、再配置される。

街区がスライドする。


都市が再構築されていく。


市民は恐れない。


理解している。


これは破壊ではない。


進化だ。


巨大な人型構造が立ち上がる。


高さ、山級。


創造都市兵装――

リベルタ・フレーム。


ゼルが笑う。


「でっけぇな……」


アークが接続する。


「操縦は俺たち二人だ」


ゼルの断界と、

アークの創造が同期する。


都市が“意思”を持つ。



虚無が姿を現す。


惑星級の黒い構造体。


「都市存在――排除」


空間が削られる。


だがリベルタ・フレームが踏み出す。


消失領域を押し返す。


都市の表面が削れるが――

即座に再構築。


アークが叫ぶ。


「再生追いつく!」


ゼルが腕を振る。


巨大な断界刃が展開。


虚無の装甲を切断。


黒が裂ける。


虚無が反撃。


存在否定の波。


都市の左腕が消える。


市民の声が響く。


「戻せ!!」


白光が爆発。


腕が復元。


都市が吠えるように震える。



虚無が都市を拘束する。


黒い鎖が絡む。


動きが止まる。


ゼルが歯を食いしばる。


「重い……!」


アークが通信を開く。


「全市民――意識を同期!」


街中で人々が目を閉じる。


笑った記憶。

守りたい景色。

日常。


それが都市へ流れ込む。


リベルタ・フレームが光る。


鎖が砕ける。


ゼルが叫ぶ。


「行けるぞ!!」



虚無の中枢が開く。


世界を消す核。


アークが息を整える。


「これで終わらせる」


ゼルが笑う。


「派手に行こうぜ」


都市の全エネルギーが収束。


拳が白く燃える。


市民の声が重なる。


「守れ!!」


リベルタ・フレームが踏み込む。


虚無が咆哮する。


拳が核へ叩き込まれる。


光。


黒。


衝突。


一瞬の静寂。


虚無の核が砕ける。


黒い空が崩れる。


世界が戻る。



巨大構造が分解される。


家が戻り、橋が戻り、塔が戻る。


いつもの街。


市民が息を吐く。


ゼルが座り込む。


「……もう巨大ロボはいい」


アークが笑う。


「次はしばらく平和だな」


空は青い。


都市は静か。


だが誰もが知っている。


この街は――

戦える。


そして守れる。

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