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額田河合詩集  作者: 額田河合
3/10

砂時計

どんな夢だった?




きらきらきら


さらさらさら




はじめて砂時計をみた


少女の時


透き通ったガラスの中を


時間が落ちていくのをみた


減っていく未来


増えていく過去


きらめきながら落ちる砂が


何だかとてもきれいで


手の届かない砂の流れが


なんだかとてもいとしくて


いつまでもいつまでも見つめていた




きらきらきら


さらさらさら




減っていく希望


増えていく後悔




あれからたくさんの時が過ぎ


なくした希望がつもった後悔より


いつも尊いわけではないと


わかるほどには大人になったけれど


ビルのすき間の遠い空の向こう


あのきらめきが時々見える


窓の若葉を揺らす風の中


あのささやきが時々聞こえる




きらきらきら


さらさらさら




悲しみよりもっと静かに


愛よりももっとせつなく




どんな夢だった?





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