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俺は、マリウス・スペンサー。
スペンサー公爵家の次男。
兄が優秀なおかげで、俺は両親からは期待もされず、放っておかれた。
それを知ったじい様が、同じ年頃の子を連れてきたり、俺に教師をつけて教育してくれた。その時連れてこられたのが、ロンドで、友達兼好敵手になったんだ。勉強よりも、体を動かす方が性に合ったので、騎士になったが、公爵家の人間というだけで、すり寄ってくるやつらや、権力と金目当ての女どもに嫌気がさした。
両親は兄がいればよく、俺はいないものとして扱われていたので、いなくなってもいいだろうと家を出た。
ロンドがついてくるとは、思わなかったが・・・
ロンドと一緒に冒険者になってたがいつのまにか、ギルドマスターになってたんだよなぁ。
俺より、ロンドの方があってるのに。
まぁ親といっても、名ばかりの他人だしな。
会う必要はないな。
じい様は、隠居して別邸にいるからそちらに向かう。
「じい様、話がある。」
「なんだ、マリウス!久しぶりだな。もっと頻繁に顔をみせにこい。それで、話とは?結婚か?
相手は誰だ?ん?」
ニヤニヤ聞いてくるが、
「いや、結婚とかじゃなく、大事な話だ。2人だけで話したいんだ。」
俺の顔を見て、じい様も
「わかった。可愛い孫の願いだ。久しぶりに2人で話そうか。」
お茶の準備ができたら、人払いをし、誰もいないか念には念を入れて確認する。
いないみたいだが、声をひそめて話す。
「じい様、小さい頃話してくれただろう。2色の瞳を持つ子が女神様の加護を受けて、その子がいる国は繁栄すると。」
「あぁ、他の貴族達は、そんな瞳を持つのは人間じゃないとか言ってな、信じてないし、物語の話と思って代々伝えてないらしく、私が父から聞いた時は、王家と我が公爵家しか知ってる者はいないと聞いた。・・・ん?その話をすると言うことは、まさか・・みつかったのか?」
「じい様声が大きい!」
「すまん。まさか・・本当に?」
「あぁ、多分間違い無いと思う。金と紫の2色、綺麗な瞳だ。俺も今日見て驚いた。あの子を知ったばかりだから、どうしたらいいか、じい様に聞こうと思ってな。」
「おおぉ、そうだな。私も見てみたい。会えるように手配してくれ。」
「じい様が会う口実をどうするか。あっ、彼女が刺繍したのがすごく上手くてな、何か刺繍して欲しいって事でいいか?布やら糸やら用意していれば喜ぶかもしれないな。」
「わかった。用意して、早速向かうぞ!」
「いやいや、急ぎすぎだろう。明日、彼女に話すから、明後日にしてくれ。」
「しかたないか。明後日だな。楽しみだ。」
「じゃあ、帰るよ。」
「もうか?まだゆっくりしていけばいいだろう?」
「いや、ロンドに任せてきたが1人じゃ大変だろうからな。戻るよ。」
「そうか。ロンドは知らないんだろう?」
「知らない。いずれ聞かれるだろうが・・・」
「私が会ってからにしよう。気をつけて帰りなさい。」
「はい。では、明後日。」
ギルドに戻り、ロンドに明後日じい様がクレアに会いにくるから、明日クレアにその事を話したいので、ギルドに来たら連れてきてくれるように言う。
ロンドは、なぜじい様が会いにくるのか訝しんでるが、何も言えない。
全ては、じい様が会ってからだ。
貴族とは関わってないようだが、彼女が関わった人間から、話が広まってるようだから気をつけないとな。
クレアから、パッチワークした小さな巾着をもらったおばさんが、お店にくる客に、巾着をみせて自慢するので、クレアの事が広まってる。
それでなくても、珍しい瞳なので、話題になる。
保護したほうがいいか悩むのだった。




