表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/14

「キャッ、つめたっ……!」

おそるおそる、といった感じで海に入った李由ちゃん。

そう、私たちは海に来ているの。さっき、水着にも着替えて準備万端。

私も入ってみたけど、ちょっと冷たかった。

でもまぁ、気温が30℃もある最近じゃこれくらいが心地いいのかもしれない。

それからみんな海に入って、泳いだりもぐったりでとても楽しそう。

「ちょっと!累、水かけないでよ!」

「あっ、やったな~!」

中山君と李由ちゃんがさっきから二人で仲良く水をかけあっている。

なんか、青春って感じがして好きだなぁ……。

私と英治先輩はちょっと海を出て、砂浜でのんびりとしていた。

「累たち、すごい楽しんでるね」

どこか驚きながら言った先輩。私はうなずきながら、「なかがいいですね」といった。

本当に、李由&累カップルって仲がいいと思う。

たまに喧嘩をしたりもするけど、喧嘩するほど仲がいいってことだし。

大好きな李由ちゃんの好きな人と仲が順調でうれしいな……。

李由ちゃんと中山君も海を出たので、どっちがお昼ご飯を買いに行くかをかけてチーム対抗でビーチバレーを始める。

李由ちゃんと中山君、私と英治先輩でチームになっていて、李由ちゃん&中山君は運動神経がいいし、英治先輩も何でもできる。

つまり、私以外全員運動ができるってことだ。

「すみません、先輩」

私が負ける確定なので、英治先輩に謝る。

だけど、先輩は

「なんで心菜ちゃんが謝るの?大丈夫だよ。きっとね」

と言ってくれた。英治先輩、心が広すぎる……。

英治先輩の懐の深さに少しジーンときていると、李由ちゃんに背中を叩かれた。

「さ、バレー始めるよ!ちなみに追加ルール!負けたチームの自腹ね~」

わっ……私が負けると、英治先輩もお金を払わなくなっちゃうってことだ……。

これは、責任重大だっ……。もう一度、ちらりと隣を見たけど、今回はニコッと微笑み返してくれた。

うぅ……先輩、本当に申し訳ないです……。

私は、申し訳ないという気持ちに押しつぶされそうになりながらも、何とか試合に臨んだ。



そして。英治先輩の活躍もあり、私たちのチームが優勝した。

正直、私は今回何もしていないので、李由ちゃんたちについていこうとしたけど、ダメだと即答された。

私は何もしってないから、本当は行かなきゃいけないのに、優しいなと、本日何度目かわからずジーンときていると。

「ね?言ったでしょ?」

英治先輩が声をかけてきた。

確かに、英治先輩の言うとおりになった。

さすがに、英治先輩、未来が見えるんですか……?って疑いたくなる。

本当に、英治先輩、活躍してばかりだったなぁ……。

私のミスを全部カバーしてくれて、英治先輩がいなかったら私はもうボロ負けだったと思う……あはは……。

逆に、英治先輩は私がいないほうがもっと点数をあげられたのかも……。

そう思っている私の心を読んだかのように、

「言っとくけどね、僕は、心菜ちゃんがいなければよかったなんて思ってないよ。心菜ちゃん、精いっぱいやってたし、僕は心菜ちゃんがいてよかったと思う」

英治先輩……優しすぎる……。

と思っていると、いつのまにか英治先輩に頭をポンポンされていて、されるがままにしていると、

「まぁまぁ~ずいぶんいい感じじゃない」

「こりゃ、タイミング悪いなぁ~」

……と、笑顔を浮かべながら入ってきた二人組。

言わずもがな、李由累カップルだ。

というか、李由ちゃんたち、ずいぶんとたくさん買ってきてくれたなぁ……。

いくら払ったかはわからないけど、私はほぼ負けたも同然なのっで食べられない。

「あ、あの、これっていくら……?払える分なら払うよ……!私負けたも同然だから……」

さすがにいたたまれなかったのでそう言葉を発すると、李由ちゃんたちは同時でかぶりを振った。

「いいのいいの、これは私たちの気持ち……というか罰ゲームだし」

「そうそう。心菜ちゃんがいなかったら、英治も負けてたと思うよ」

中山君の言葉に、それは絶対ありえないと苦笑いを返す。

今言っても何も聞いてくれなさそうだし……これは大人になったら返そう……。

目の前の食べ物を前に、私はそう決意したのであった。


それから、ご飯を食べて、海を満喫した。

そして、帰りの電車にて。英治先輩と私以外みんな寝ちゃって、2人で話していた。

「心菜ちゃん、寝ていいよ。僕が起きてるから、駅に着いたら起こすし」

「ありがとうございます……!」

ちょうど疲れていたから、英治先輩にお礼を言って、目を閉じる。

そして、疲労気味の私は、すぐに眠りに落ちた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ