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体育祭が終わり、夏が始まった。毎日じめじめしていて、とても暑い。

「は~~!暑すぎて死にそう……」

裏庭のベンチに座りながら、お弁当を食べていた李由ちゃんがそう叫んだ。

「り、李由ちゃん落ち着こう……?今日から夏限定で食堂でアイスがあったでしょう?あのアイス買わない?」

「どうせ売り切れに決まってるよ……。はぁ、早く夏休みになってくんないかなぁ……」

ガクッとうなだれる李由ちゃん。

「じゃあなんか冷たい飲み物でも買ってくるね!何が飲みたい?」

「う~ん……じゃあ水でいいや……」

「わかった……!なるべく早く帰ってくるね……!」

少し小走りで学園内に入り、マップを見ながら自販機を捜す。あ、ここにあるみたい……!大急ぎで廊下にある自販機のもとに行き、李由ちゃん用のお水と、私用のいちごミルクを買う。急いで裏庭に帰ってきた。

「李由ちゃん、お水買ってきたよ……!って、あれ?」

なぜか裏庭に累先輩もいて、李由ちゃんと隣同士で座っていた。どうしよう……二人の時間を邪魔しちゃダメだけど、お水は……。まぁ、放課後に渡せばいいよね……!ベンチに置いてあった私のお弁当をそうっととり、どこかお弁当が食べられる場所を探す。食堂はさすがに混んでるだろうし……教室でいいかな……?私のクラスの教室に入り、自分の席でお弁当を食べ始めた。今日作ったのは無難に卵焼きと、梅干しが載せてあるお米、野菜炒めに、アスパラガスの肉巻き。これ、体育祭の時に李由ちゃんがくれて、それからおいしくてはまっちゃって……まだ李由ちゃんぐらい上手にとは言わないけど、最初と比べたら全然よくなったと思う……!梅干しもすっぱくてクセになっちゃうから好きなんだよね。でも、食べられるようになったの、中学1年生からなんだけど……あはは……。最後の一口の卵焼きを飲み込んで、いちごミルクを飲み始めた。はぁ……とても甘くて、クリーミーですっごくおいしい……。しばらく余韻に浸って、教室にある時計を見る。って、あと10分でお昼休みが終わっちゃうよ~!!李由ちゃん、大丈夫かな……?次の授業に遅れないといいんだけど……で、でも、累先輩がいるから大丈夫だよね……!次の授業は……確か体育。スポーツテストだった気が……。って、着替えなきゃ……!急いで女子更衣室に向かう。体操着に着替えた後、グランドへと向かった。


それから、3時間後――

放課後になり、李由ちゃんにお水をやっと渡せた。通学バッグを持ち、肩にかけて家へと帰る。

「心菜~!!おかえり~~!」

大きな声を出して私に抱き着いてきたお母さん。

「お母さん、き、きついよ……」

「あらあら、ごめんなさいね。心菜が可愛くてつい」

「私は可愛くないよ……」

お母さんは顔を真っ青を通り越して土気色にして、全く動かなくなった。

「お、お母さん?だ、大丈夫……?」

「え、ええ……大丈夫よ」

さっきの光景が嘘のように、一気にいつもの元気なお母さんに戻るお母さん。

「心菜が無自覚ってことは知ってたけど、まさかここまでだったなんて……」

ボソリといったので、声が聞こえなかった。

「お母さん、どうしたの?」

「何でもないわ!さぁ、明日から夏休みね!一緒にたくさん遊びましょうね!」

目の前でガッツポーズをしたお母さん。

「うん、わかった……!」

明日の始業式が終わったらもう夏休み……。李由ちゃんと神代先輩と会えなくなるの寂しいな……。たくさん遊ぶなら、宿題はかなり早く終わらせなきゃいけないよね……!その日は寂しい気持ちと、宿題を頑張る気持ちがごっちゃになって眠った。

あとがき

どうも!作者のななです。1・2か月ほど更新が遅れてしまい申し訳ございません……(土下座)((+_+))

これからはもう少し更新できるようにしたいと思っております(*'ω'*)

これからもよろしくお願いします!(^^)!

                                        なな

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