表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
4/14

体育祭での昼食


「ねぇねぇ心菜。誰と一緒にご飯食べる?」

「わ、私⁉李由ちゃんと食べるよ。」

「ホント?やった~!うれしいな。」

私は李由ちゃんと一緒にご飯を食べ始めた。

「心菜、その卵焼きって手作り?」

「あ、うん。李由ちゃんのハムがついたアスパラガスも美味しそうだね。」

「そう?ありがとう。これ、弟が好きで、よく作ってるんだ。」

李由ちゃんと一緒に二人でキャッキャと話しをしていると、後ろから声が聞こえた。

「ねぇ、僕と一緒に食べない?食べる人がいないんだよね。」

振り返らなくてもわかる。この声はおそらく神代先輩。李由ちゃんの方を振り向くと、キラキラと目を輝かせていた。

「は、はいっ!ぜひ!」

思わず敬語になっちゃってる李由ちゃん。李由ちゃんのこんな一面を見ることはあまりないから、ちょっとびっくりしちゃった。みんなでブルーシートの上に座ってお弁当を食べる。私は、神代先輩のお弁当を見て目を見開いた。

「か、神代先輩、それ、なんですか?」

「あ、これのこと?ローストビーフだよ。」

ニッコリ笑顔でそういう神代先輩。ちょっと笑顔が怖いよ……。ローストビーフってあの?美味しいものっていうのは知ってるけど、1度しか食べたことはない。なんかバラみたいな形してるし……。

「美味しいですか?」

「うん。黒毛和牛だから。」

く、黒毛和牛……⁉食べたことはないけど、すごく高級とかは聞くよ。

「心菜ちゃん、その卵のやつ何?」

こ、心菜ちゃん……⁉その卵のやつって卵焼きの事かな?

「卵焼きですけど……。」

「へぇそうなんだ。始めて見たよ。」

た、卵焼きを始めてみた⁉神代先輩ってもしかして、私が思ってる以上にお金持ちなの?じ、次元が違すぎる……。というかお弁当にローストビーフ入れるのがすごすぎるよ……。

「もう、二人で話し広げないでくださいよ。心菜、そろそろ実行委員テントに行かなきゃじゃない?」

ちょっと頬を膨らませた李由ちゃんがそういった。実は私、前言った三競技のほかに、お昼休憩を終える放送もしなきゃいけないんだ。

「もう食べ終わったし、私は行くね。じゃあプログラム8番のパン食い競争で会おうね」

「うん。じゃあね、心菜」

急いで実行委員テントへと向かう。席に座りアナウンスをした。

『あと3分でお昼休憩を終えます。プログラム6番2・3年生の綱引きに参加する児童は各自並んでください』

ふわぁ……。いつ嚙んじゃうかとか悪い妄想ばっかりしちゃったよ~!これがあと1回で終わるんだとしたらもうキセキかもしれないっ……。急いで私は李由ちゃんのいる生徒用テントに向かった。

「李由ちゃ~ん!」

生徒用テントの全部の席を見回してみたけれど、李由ちゃんの姿はなかった。り、李由ちゃんいったいどこに行ったんだろうっ……。きょろきょろと周りを見回してみると、大きな杉の木の下で、李由ちゃんが誰かと話していた。あの人は……たぶん、学年が1つ上の中山累先輩。神代先輩とも仲のいい2年Bクラス。李由ちゃん、確か、中山君が好きっていってたな……。じっと見つめていると、李由ちゃんがうれしそうな顔をして、中山君と恋人つなぎをしてやってきた。こ、恋人つなぎっ……。本とかでは読んだことはあるけれど、生にみるのは初めてだよっ。どうやら李由ちゃんは私に気づいたみたいでパッと手を離した。

「こ、心菜……。」

いつもクールな李由ちゃんが顔を真っ赤にしてる姿が可愛くて、思わずほおが緩んじゃった。

「ふふっ、お幸せに。」

「ちょっと心菜、からかわないでよ!も~。心菜だって彼氏できたらこうなるんだからね!」

いやぁ……そもそも私は可愛くないしモテないから彼氏はできないと思うっ……。そう口に伝えると、わけのわからないことを言われた。

「心菜……。これだから無自覚は。神代先輩から好意だだ漏れだっていうのに。鈍感すぎよね。」

「へぇ。英治って武田のことが好きなんだ。うちの学年でも武田は、恋人百人!とか、恋愛百戦錬磨!とかいううわさが広がってるんだけど、実際は違うんだね~」

「ちょ、それを累は信じるわけ?」

「信じてたやつもいたけど、今結果わかったし。」

「何そのあいまいな答え!」

言ってることは全然わかんないけど、二人の仲が順調って事がわかった。そして、最終種目のリレーに。私は放送をするために体育祭実行委員席へと向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ