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あれから数日。そして、畑にて。〜後半少し、???視点〜

最近何かと体調を崩しがちです。皆様も体調にお気をつけ下さい〜。

 はぁい、リザでーっすぅ!! え? テンションがウザい? まあ、数日前の事(ロビンとの乙女ゲームのイベントですかー? みたいな事とかね…)を、ひとまず忘れる為にテンション上げてみました。ヒャッフゥー!! あ。無理、もうこのテンション無理。魔力使ってる訳でもないのに疲れる。止めよう。


 とまあそんな訳で、数日前の夜。夕飯より少し前(イベントの…いや、イベント違う! の後ね)ラナさんが『オウハ様から手紙が届いています』と手渡してくれた手紙に思いもよらない事が書いてあり、思わず『どぇえええー!?』と淑女にあるまじき悲鳴を上げた訳なんだけど。


 『あはは…。煩くしてごめんなさい。ええと…手紙に寄ると、ロビンはもう知っているらしいから、ダリルさんには帰ったら伝えるとして。ラナさんにも教えておくね』


 ロビンは今日、オウハさん宅に行っていた訳だから、そこでオウハさんから直接聞いたみたい。


 『それで内容についてなんだけど。もう暫く…そうだな、この手紙の内容からだと、あと一週間位かな? それ位の時期にラナトリア公爵家のファイラス様がこの村に来るみたいなの。まあ…反省会? 療養? みたいなものらしいから、へー来るのかー、来てるのかー位の気持ちで居てくれれば良いから! とりあえず覚えておいてくれるかな』

 『そんなに軽くて大丈夫ですか!? と言いたいところですが、解りました』

 

 何でも公爵様(父様と幼なじみだから、昔からラナトリア家と交流はそれなりにあったんだよね)が息子のファイラスに、卒業式での事をリザベルちゃんに謝れ!! そして暫く田舎で頭を冷やせ!! とお怒りだったとかで。私にきちんと謝罪をし、そのままウチの領地で暫く反省して来いとの事らしい。

 

 ちなみに彼にも同い年の婚約者が居たのだが、学園での彼の態度や様子を見ていて(あー…図書室の住人(いや、比喩ねコレ)が、お花畑の住人に夢中になっちゃってたから…)なんと卒業式前に相手側から慰謝料とか要らないからスパッと婚約を解消してくれと言われ、解消の流れになったらしい。そして婚約者だったご令嬢は既に別の婚約を結んでいるとか。うーん、行動が早いね!


 しっかし、昔ならともかく。今のラス(そう言えば。お花畑ヒロインちゃんはファイって呼んでたね)…いや、ファイラスサマが素直に謝罪する場面が想像出来ないなぁ。

 ま、とりあえず。ムカつく事を言われても頭を引っ叩いたりしないよう気をつけよう。


 それに、キタムラへ来るまでまだ少し日があるし。卒業式でバーカス次期夫妻には若干イラッとさせられたけど、背景と化していた取り巻き連中に関しては特に気にしていなかったりするんだよね。途中それどころじゃなくなったし。ま、ファイラスサマからの謝罪とやらを受けちゃえば、そんなに関わる事もないでしょ。

 どうせ本を沢山持参して、オウハさん宅に間借りするのだろう部屋からは滅多に出て来ないだろうし?


 …――なんて考えていた私が甘かった。と知るのは暫く先の話である。


 『あ、それとねー、話変わるんだけど明日辺りに春植えの野菜を植えてみようと思っているんだけど、植えたいものが沢山あるから早めに起きようと思ってて!』

 『でしたら、その日の朝は少々早めにお声を掛けましょうか?』

 『うん、お願いできるかな?』

 『かしこまり…いえ、解りました』


 と言うやり取りからの次の日。


 雲ひとつ無い晴天の下。私は自称農家のおばちゃんスタイルで、手伝ってくれているロビンと、ちょっと遊びに来たついでに手伝ってくれると言うキュイと共に。土を耕し、せっせと野菜の種まきをしているのだった。後で肥料もあげないとね!


 「いやぁ、今から収穫が楽しみだね! んふふ、沢山実ってね〜!」


 初心者には少し難しいかもしれないよ、と購入時に言われていたキュウリの種を(空間倉庫から前もって出しておいたよ!)蒔く私を見てキュイが『なあ、ロビンにぃ。リザねぇ、凄く楽しそうだな!』と言い、それに対してロビンが『そうだね、楽しそうにしているリザは、いつもより可愛らしいね』なんて返していたらしいが、それらの会話は私には、まーったく聞こえていないのでした。


 

 

 ――――――――




 「おい、まだ今日の宿には着かないのか」


 先程、ラドファルト領に入ったと言っていた御者に声を掛ける。


 我が公爵家の馬車は質が良い為、下級貴族や安い民間の馬車とは違い、揺れや衝撃は少なく、尻も痛くなるなんて事は無いのだが――…


 『申し訳ありません、もう少々お時間が掛かりそうです』


 そう御者台から答える御者と。 


 「まぁまぁ、ぼっちゃま。外の景色でもご覧になられたら如何です〜?」


 緩い話し方で、いつも胡散臭い笑みを浮かべている糸目の従者、カイリ。


 この二人が僕と共にファラティリア領外れの地に向っている者なのだが。流石にここで本を読む訳にも行かないし。


 「…ハァ、解った。そしてカイリ。お前は、僕の事をぼっちゃまと言うんじゃないと何度言えば解る。ファイラス様と言え。それに同じ様な景色が続くだけじゃないか。飽きた」


 …――ファラティリア領までの道のりは、まだ数日掛かるだろう。


 ふと幼い頃は仲が良かった幼なじみを思い出す。


 「今更、アイツに謝るとか…」

 「ぼっちゃま? 今何か?」

 「別に、何でもない」


 アイツは…リザベルは。僕の事を、耳触りの良い言葉と上辺だけの態度だったあの女に騙された、愚かで馬鹿な奴だと思っているのだろうな――…。


 


ここまでお読み下さりありがとうございます〜!!


ブクマや評価、コメント等いつも励みになっています…!!

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