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リベルタ邸にて〜自己紹介と、住む場所と〜


前回予告したところまで話が進まず、すみません;

 

 夜になり夕食の後。オウハさんと私達は応接室へと移動した。


 「ダリルとラナの二人の事だが、リザとロビンの家で住み込みで働かないかと話をしてみたら是非働きたいとの事だ。と言う訳で、実はダリルとラナの二人を呼んである。一応、互いに会ってみた方が良いだろ?」

 「そうですか! 有難いですし、嬉しいです。はい、挨拶しておきたいです!」


 ロビンと共に頷くと。扉横に控えていたセバさんが扉を開き、廊下で待っていたのだろうダリルさんとラナさんを部屋の中に招いた。


 焦茶色の短髪(スポーツ刈りって言うんだったかな? 結構な短さだ)に茶色の目の男の人、ダリルさんは私達より少し年上でオウハさんよりは少し年下位かな? 爽やかそうな二十代前半位の青年だ。

 そして、金茶色の長い髪を一つにまとめてお団子にした髪型に、赤茶色の瞳の、可愛い系と言うよりは綺麗系な女性がラナさん。同じく二十代前半位かな? と思う。


 「ダリル、ラナ。仕事中に来てもらって悪いな。それでリザ、ロビン。こちらがダリルとラナだ。二人は真面目で働き者だ、きっと力になってくれるだろう。もし家の仕事以外でも困った事があれば相談してみるといいと思うぞ。ダリル、ラナ。こちらが領主様のご息女で、この村で暮らすリザベル様だ。そしてこちらが、リザベル様の護衛として同じく一緒に村で暮らすロベルト・ラドファルト様だ」

 

 オウハさんから二人を紹介され、また二人に私達の紹介もしてもらった。


 「リザベルお嬢様、ラドファルト様。はじめまして! 俺はダリルと言います。出身はピアニシィです! 料理は作るのも食べるのも好きで、ここの親方…料理長が一度ピアニシィの食堂を手伝った時に、料理の味と腕に惚れて六年前にこの村に来ました! お話はオウハ様から聞いてます! 思う存分、修行も兼ねて料理の腕をふるわせて頂けるとか、ありがたいですっ! どうぞ宜しくお願いします!」


 ん? 修行…? ま、まあ、そうなるのかな?


 「リザベルお嬢様、ラドファルト様。お初にお目にかかります。ラナと申します。こちらリベルタ家でお世話になっております、セバとメグの娘でございます。普段は母メグと妹サナと共に屋敷内での仕事をしておりますが、現在この邸にいらっしゃるのはオウハ様のみの為、仕事が少なく困っておりましたので、今回頂いたお話はとても有難いです。内外問わず、お嬢様のお手伝いをさせて頂きたく思いますので遠慮なくお申し付け下さいませ、宜しくお願い致します」


 ダリルさんがペコッと勢いよく、ラナさんが綺麗なお辞儀をした後、私達もペコリと頭を下げた。


 「初めましてダリルさん、ラナさん。こちらこそ、これからどうぞ宜しくお願いします。こちらの村での、これからの生活を楽しみにやって来ました。これから必要な時を除き、私の事はリザかリザベルと気軽に呼んで頂けたら嬉しいです。話し方も通常は普段通りで構いません。私もそうしますので気にしないで下さると有難いです。一部の方には仕方ないとしても、なるべく領主の娘だと知られない方が他の皆さんとの間に壁も出来ずに仲良くなれそうかなと思っていますので」


 (とは言っても、いきなりタメ口でと言われても困るよね。仲良くなれば自然に堅苦しさとかも無くなってくるだろうし、この辺は無理強いしては駄目だよね)


 二人は少し戸惑いを見せたが、とりあえず頷いてくれたので、最初はお互いぎこちないかもしれないけど、どんどん話し掛けたりして仲良くなれたら、と思う。


 「最後は俺だね。お二人共、初めまして。ロベルト・ラドファルトと申します。俺の事はロビンとお呼び下さい。話し方も普段の話し方で構いませんので話しやすいようにして下さい。俺の言葉遣いに関しましては、年上の方には敬語が癖になっているだけですので、気にしないで下さい。これから宜しくお願いします」


 とまあ、それぞれ自己紹介をし、細かい話はまた後程となり、今日は解散となった。


 



 

 次の日。今日は村の中を散策がてら、私達が住む家を見に行く事になった。


 「ラナさん、お仕事もあるのに案内させちゃってごめんなさい」


 ラナさんが村の中と村外れにある家までの道のりを案内してくれる事になり、私、ロビン、ラナさんの三人でリベルタ家を後に村の中(主に商店がある辺り)を歩いていた。


 「いいえ、リザベルお嬢さ…あ。リザベル、さん。仕事と言ってもそんなに忙しくはありませんので。むしろ、案内役という仕事が出来て良かったです」


 商店が並ぶ道(私達が歩いた通りには雑貨屋さん、肉屋さん、八百屋さん、花屋さんがあった)を抜けて、診療所? らしき建物を通り過ぎ、民家からも少し離れた林を抜けた先に見えて来た、その場所は――…


 「うわ、思っていたより大きい! それに、あの辺りの土地が畑に出来る場所、よね?」

 

 …――二階建ての家だ。屋根はモスグリーンの切妻屋根で、壁は白いペンキで塗られていた。色合いだけなら赤○のアンの家みたいで可愛い…!


 「まるで物語に出て来るような素敵な家だね」


 ロビンの一言に『ええ、本当に!』そう頷くと。


 「リザベルさん、ロビンさん。あちらの空いている土地を畑や酪農、好きに使って下さいとの事です。最初は手入れが必要ですが、私もお手伝いします」


 ラナさんが指した先には、広々とした草原が広がっていた。


 「おお、これは…!」

 「この状態は凄いね。リザ、まずは草刈りから始めないとならないかな?」


 そう。雑草だらけだった。長らく誰も使っていなかったのだから仕方ない。

 

 「あはは。うん、そうなるね。まあ、気長に頑張ろう!」 


 ここからがスローライフへの第一歩、かな。



ここまでお読み下さりありがとうございます…!!



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