次の町に向けて出発です!〜焼き鳥メニューの考案者はオーナーではなかった!?〜
いよいよ出発です。(焼き鳥ホテル編(?)思っていたより長くなりました。そして、焼き鳥ホテルのちょっとした真実が明らかに…!/笑)
後程、加筆修正予定です。
はい、おはようございます! 朝ですよ、リザベルですよ! いやぁ、昨日は良く寝たわー。快眠最高!
「…ん? そう言えば夢も見ずにグッスリだったね?」
てっきり昨日は夢の中に目の覚めるような(この時点では、まだ目を覚ましちゃ駄目だけど)美しさの女神様が後光を背景に現れて、加護を授けてくれた事や、増えたスキルについて説明をしてくれたりするのかな〜なんて思ったりもした訳ですよ! で、昨日の夜! 何にも無かったよね。夢すら見なかったよね。あれー?? …である。
まあ、御供えをして初めて、夢の中(もしくは現実でってパターンもあるけど)で、ご対面! ってパターンもあるからね。気長に待とう。きっととてつもなく忙しいのだと思う。創造神様だし? この広い世界、勇者とか聖女、他に神子や乙女ゲーヒロインとかさ、色々居そうじゃない? (あ。勇者は二百年前に居たね、ほら…佐藤さん)ヒロインは、フローラルちゃん(ん? マトモに名前呼んだの初めてかも?)で、お腹いっぱいだけど。…まあ。正直、女神様にお会い出来るのかすら解らないままではあるね。
ぼんやりしつつ、モソモソと服を着替えて。部屋に備え付けてある小さな洗面台の鏡を見ながら歯を磨き、それから顔を洗って。(洗面道具は持参していた物を空間倉庫から取り出して使っているよ!)身支度の確認をしてから部屋を出て――…
「おはよう、ロビン」
「おはよう、リザ。昨日はよく眠れた?」
「うん、凄くよく眠れたよ。ロビンもよく眠れた?」
「それなら良かった。うん? 俺もよく眠れたよ。それじゃ食堂に行こうか」
「うん。朝食は何が出るんだろうね?」
「うーん、朝だし…そんなに凝った物は出ないだろうけど、気になるね」
…――なんて会話をしながら食堂へ入り、他の宿泊客の姿もちらほら見える中、空いている席に座ると、エリサちゃんが朝食の乗ったトレーを運んで来てくれて(食べ終わったらカウンターまで食器の返却を自分でする仕組みらしい)ロビンと二、三会話しつつ。朝食を済ませたのだった。
そして、空になった食器を乗せたトレーの返却に、厨房と繋がるカウンターへ向かうと、カウンターの片隅には“お弁当あります。”の文字が書かれた貼り紙と、ズラッと並ぶ(大体十二、三袋位かな?)茶色の紙袋があった。
中身は全部サンドイッチで、一袋につき、焼き鳥と薄くスライスしたチーズ、千切りキャベツのサンドイッチと、スライスしたトマトがキャベツの代わりに挟まっているサンドイッチ(焼き鳥とチーズの味は同じ)その二種類だそうで。焼き鳥ホテルはブレないなと思った。サンドイッチは昼食用に購入し、部屋に戻ってから、私とロビンの二人分。私の空間倉庫に入れておきました。お昼に食べるのが楽しみだなぁ。
ちなみに朝食はと言うと。目玉焼き、サラダ、トーストに…ネギマ、だった。ネギマ食べてみたかったから嬉しかったけどね、朝食に焼き鳥メニューが入っていた事に驚いた。(しかし、こうしてみると朝昼夜と焼き鳥尽くしだったね…嫌いじゃないし、美味しかったから全然構わないけど)
「ロビン、ごめんね。待たせちゃったかな?」
「ううん、大丈夫だよ、リザ。俺も今来たばかりだから」
デートの待ち合わせ時のような会話になってしまった。
さて。部屋に戻り荷物をまとめてから。ロビンと一階へ出発の挨拶と部屋の鍵を返す為、ロビーに行くと。エリサちゃんとオーナー、二人に向けて手を振り和やかな雰囲気で宿から出て行く冒険者風の男性数人に、二人も手を振り返しながら。見送りをしていたところだった。
冒険者風の男の人達の姿は宿の扉から外に出ると、すぐに朝の町を行き交う人達の中に紛れて見えなくなっていった。そして私達も二人に部屋の鍵を返してから挨拶をする。
「エリサちゃん、オーナーさん。お世話になりました! また機会があれば寄らせて貰いますね!」
「とても良い宿で快適に過ごせました。お世話になりました」
「おう! よかったら、また来てくれや!!」
「ありがとうございましたー!! 焼き鳥関連メニューを増やして、またのお越しをお待ちしていますねー!!」
えっ? もしかしてメニューの発案者はエリサちゃんで、オーナーは調理担当のみだったの!? ええっ?!
宿を後にして、まず最初に向かうのは乗り合い馬車の停車場。発車時刻を見て、出発する時間を先に決めておかないとね。
「また、来たいと思える良い宿だったなぁ」
色んな意味で。
「何て言ったらいいかな…まあ、そうだね。個性がある、と言うか…良い宿ではあったね」
次に泊まるところも良い所だと良いなぁ。金銭的には、あまり良いところにばかり泊まる訳にはいかないけど、こう人情的な意味で良い所と言うか。
「そう言えば、乗り合い馬車の停車場に看板があったよね。発車時刻次第だけど、その看板を見てから店を回ろうか。リザは何の店に行きたい? 時間によってはあまり寄れないかもしれないから優先したいものから買って行こうか」
「うん、それが良いね! そうだなぁ、やっぱり保存食は見ておきたいかな――…」
いやぁ、ロビンが居てくれて有難いなぁ。乗り合い馬車に乗り遅れて次の馬車に、なんて事にはならなさそうだ。
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次回から次の町での話(二話程度)で、ファラティリア領の手前です。(まだ村が見えて来ません…。以前の予告より村に着くまでの話数が増えるかもしれません)




