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エピローグ -1-
地域最大のサーカス館での出火は、地上ではぼや程度のものだった。
幸いにも大半の団員は中にいなかった。また発見、通報が迅速だったため、大事には至らず、新聞を数日賑わわせた程度で終わった。
ただし――地下に関しては、構造を把握している者がいなかったこと、あまりにも損傷が激しかったことで、調査も早々にうち切られた。
そこに人が残っていたとすれば。永久に行方不明ということになるのだろう。
そんな、人の記憶の隅に残るか否かという程度の火災から、2年――
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