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・ PIERROT ・  作者: 高砂イサミ
第25章
102/117

不死の踊り子 -1-



   お願いだから そばにいて――



         ++++++



   団長がいなくなってもう何年たつ?

   あたしはあと何年生き続けなければならない?

   いつまでこの孤独感を味わえばいい?


   ああ、はやく団長になりたい。

   そうすればきっと寂しくなくなる。

   5人とカナちゃんと、永遠に生きていけるから――



         ++++++



 階段を下りきった先はまっすぐな1本道だった。それでも充分に周囲を警戒しながら、セイジとカナは足早に進んでいった。

「あいつら、中にいるよな?こっちの話に乗ってくれるといいんだけど……」

 セイジはつぶやいた。今になって不安がよぎる。

 アオイの呼び出しの内容は何だったのか。4人全員がそれに応じ、今も団長室にいるのか。

 まさかアオイの手によって、4人がすでにやられている、ということは――?

「にしても……コウの奴、戦闘が苦手って本当かよ? ユエには負けてたけど、なんか凄い動きしてたぞ。普段どんだけ出し惜しみしてんだ」

 気を紛らわすために、セイジは文句を言ってみた。するとカナが、暗い声で答えた。

「苦手っていうのは……本当なんだと思うけど」

「あれでか!?」

「うん。だって、あいつ――」

 カナの話を聞いて、セイジは表情を険しくした。

「そっか……そういうことか」

「自分じゃ絶対に言わないけどね」

「……っと。その話はここまでだな」

 廊下は行き止まりになり、やけに豪奢な印象の扉が立ちふさがった。

 セイジは前に出た。ドアノブをつかんでカナを見返る。やると決めてここまで来たのだから、心配もためらいも邪魔なだけだ。

 あとは――自分の運次第。

「いいか。開けるぞ」

 カナがメテオを手に取った。セイジももう片方の手でクロウナイフを抜き、一気に、扉を押し開けた。

 ――瞬間。

「!まぶしっ……!?」

 白い光が溢れた。

 セイジとカナは光に呑みこまれ、完全に視界を失った。



         ++++++



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