緊急招集
*マナ・コーポレーション 社長室*
竜也達4人は緊急召集の連絡を受けて社長室に集まった。そこには中塚と、モニター越しに浅井の姿もあった。
中塚「よく集まってくれた。まず、今回の調査に君たちの力が必要となったことを謝罪する。すまない」
直木「なにを言っているのですか!社長、俺たちの力が必要ならいつでも力になりますよ」
竜也「よほどの事態ってことですよね。迷っている時間はないはずです。そこは私も承知してます」
中塚「助かる。浅井くん、トワくん状況の説明を」
中塚が浅井にそう言うとモニターがさらにでかくなり立体の地形がデータとして現れた。
浅井「まずは今回の目標です。貴族派が行っている魔物を出している門の破壊とマナ結晶化されている人達の救助です。門のサイズは二階建ての家相当で大出力の攻撃が必要です」
直木「そこで俺たちか」
浅井「はい、調査班のメンバーではまだ大出力の魔法が使える人物がいません。そこで直木さん、紫陽花ちゃんのどちらかに門を破壊してほしいのです」
竜也「俺は?」
浅井「竜也くんにはこれから説明する瀬野倉様のサポートに回っていただきたいです」
葵「私の?」
浅井「瀬野倉様が以前直木さんをもとに戻したことがありましたよね。あの現象をできるだけデータ分析して調べた結果、マナ結晶化した人達にも対応できることがわかりました。そのためマナ結晶化した人達をもとに戻してほしいのです」
葵「でもあれは私がどのようにしたかわからなくて…」
浅井「そこでの竜也くんです」
竜也「?」
浅井「竜也くんが国会議事堂で黒竜と戦ったときに周囲のマナ結晶のマナを剣に籠めましたよね!」
竜也「はい、周りのかマナに集まれ!って念じてできました」
浅井「その時のマナ結晶がマナの放出で消えたんです。それを利用します。竜也くんがマナ結晶のマイナスマナを吸い上げて、瀬野倉様の癒しのマナでプラスのマナを流すんです。そうすれば理論上直木さんと同じく元に戻せるはずです」
トワ「補足します。マスターのやることはマナ結晶からマナを集めマイナスマナをプラスに変換して、葵様に流すことです」
竜也「ありがとう、トワ」
浅井「続いて作戦ですが、竜也くん達には即興で作った拠点で我々と合流してもらいます。その後二班に別れて挟み撃ちして、敵拠点を叩く方針です。班として、直木さん、紫陽花ちゃんの班、瀬野倉様、竜也くんの班に別れます。ぜんせんは調査班の皆さんにやってもらい、敵拠点に着いたら皆さんのお力を貸してほしいです」
紫陽花「じゃあ最初はあたしが後ろから援護射撃すればいいのかな?」
トワ「肯定します。進軍の際には、妹様とマスターの射撃で援護してもらいます。マスターは私がサポートして援護射撃してもらいます」
竜也「わかった」
紫陽花「くー燃えてきたー!」
浅井「では詳細な連携等は現地で行います。竜也くん、トワちゃんと現地で調べることあるから手伝わさせてもらってもいいかな?」
竜也「トワ、いいか?」
トワ「はい、マスターのお役に立つのなら」
竜也「うん、じゃあ浅井さん、トワを任せます」
浅井「ありがとう、竜也くんにトワちゃんではまた現地で」
浅井はそう言いモニターを切った。中塚は4人に向かい改めて言う。
中塚「今回の調査に協力してくれて本当に助かる。皆の生活の安全を守るため頑張ってくれ」
4人「はい!」
*マナ・コーポレーション 実験室*
竜也は実験室で危険区域Aに向かう準備をしていた。
竜也「腰に短剣を6本いれてっとあとは…」
研究員「竜也くんこれを」
竜也「なんですか?これ」
竜也は研究員から腕輪を受けとる。その腕輪には小さなマナ結晶が埋め込まれており、薄紫の光を薄く放っていた。
研究員「これはマナの流れを円滑にする補助アイテムだよ。多少のぶれたイメージを明確にして、マナに指示できるようにしたんだ」
竜也「すごいですね…これは」
研究員「紫陽花ちゃんの星空がヒントになってね協力して貰って作れたんだ」
竜也「紫陽花のが…」
この腕輪に紫陽花の思いが詰まっていると思うと大切に使用とより思える。
竜也「ありがとうございます。大切に使います」
研究員「うん、頑張ってね」
竜也「はい、いってきます」
竜也はリュックを背負い研究室を後にした。
*マナ・コーポレーション 入り口前*
竜也が入り口の外にでると既に3人が揃っていた。戦いに行くとなるためか、衣装がいつもと違っていた。葵はYシャツに胸当てをつけ灰色のズボンを履いている。直木は鉄の籠手を装備して、タンクトップから長袖になっていて所々鎧を着けている。紫陽花は大きな紫色のとんがり帽子に紫のロングスカートを着ていた。
竜也「……」
紫陽花「あれー?どうしたのお兄ちゃん。まさか自分だけ戦闘用の衣装なくて仲間はずれって思ってるの?」
竜也「いや、別に思ってないんだ…2人はわかるよこれから戦地にいくんだから鎧とかつけてもだけどさ!紫陽花はなんだよ!コスプレか仮装大会でもいくのか!?」
紫陽花「違うよーお兄ちゃん!これはちゃんとした戦闘用の衣装だもん!マナの吸収をよりよくするきのうがあるんだもん!」
竜也「それ意味があったんだ…ごめん」
紫陽花「いいよ!許して上げる♪」
直木「やっぱり一回は突っ込むよな紫陽花の格好は」
葵「魔法使いぽくっていいと思いますが」
紫陽花「お兄ちゃんこそ、その格好でいくの?」
竜也の格好は黒いTシャツに白衣を羽織って灰色のズボンを履いていた。おおよそ戦闘向き出ない格好であった。
竜也「これ以外の服がもうサイズ合わなくてな」
紫陽花「お兄ちゃんが一番不格好だよ!」
竜也「俺からすればいつ装備作ったんだよ」
紫陽花「えっお兄ちゃんが襲撃事件で寝てる間に…あっ」
直木「竜也はこの戦いがおわったら浅井さんに作って貰えほら迎えきたぞ」
4人の前に黒い車が2台止まって運転手がでてきた。その人は葵を護衛している黒服さんだった。
黒服A「お待たせしました。こちらへどうぞ」
黒服B「雨宮さん達はこちらに…」
竜也「ありがとうございます」
黒服Aの車に葵と直木が乗り、黒服Bの車に竜也と紫陽花が乗り車は出発した。
*車内*
竜也は後ろの車を見て黒服Bに質問する。
竜也「あのー後ろのトラックの軍団は一体…」
黒服B「あれですね、狩った魔物の素材やマナ結晶を運ぶために何回か往復してるのです」
竜也「また、研究室が一段と騒がしくなりそうですね」
研究室で狂喜乱舞してる大人達が目に浮かんだが今は置いておこうと心の中で竜也は完結させた。




