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第15話 VS デスモンド・ダムラ

カムレンを撃破した後、ドナグたちは最奥の部屋へと辿り着いた。


そこには、すでに一人の男が待ち構えていた。


眼鏡をかけたその男の背後には、四つの黒い結晶が静かに浮かんでいる。


そして奥の部屋からは、囚われた人々の助けを求める声が響いていた。


「ドゥルート学院の生徒か……ここまで来るとはな。」


ドナグは眉をひそめる。


「お前は何者だ!」


男は微笑んだ。


「違法魔導具を作る者――デスモンド・ダムラだ。」


視線が一行をなぞる。


「少しは楽しませてくれるといいがな。」


黒い結晶がゆっくりと浮かび上がる。


「さあ、見せてみろ。お前たちの力を。」


――その瞬間。


ドナグが動いた。


「炎踏!」


炎が爆ぜる。


一瞬で間合いを詰め、動作を繋ぐ。


「炎踏・改!」


蹴撃が薙ぎ払う。


――命中。


だが。


「……手応えがない?」


ドナグの瞳が揺れる。


「当然だ。当たっていないからな。」


声は横から。


振り向く。


ダムラは左側に立っていた。


「なっ――」


即座に火球を投げる。


同時に、リンの氷弾が放たれる。


二つの攻撃が交差。


爆発。


煙が視界を覆う。


だが――


晴れた先。


ダムラは無傷で立っていた。


「ありえない……!」


シュトが低く言う。


「気をつけろ……あの黒結晶が本体だ。」


ダムラは笑う。


「今さらか。」


指を鳴らす。


瞬間――


地面が沈む。


重力が暴走する。


膝が折れる。


これは重力魔法ではない。


空間そのものの“再定義”。


レイラが水刃を放つ。


だが空間が歪み、


ダムラの位置がズレる。


攻撃は空を切る。


次の瞬間――


三方向同時攻撃。


炎、岩、氷。


逃げ場なし。


爆発。


全員が吹き飛ぶ。


「ふざけるな……!」


ドナグは踏みとどまる。


「炎踏!」


重力下でも無理やり動く。


ダムラは目を細める。


「……面白い。」


四つの結晶が同時に発光。


空間が収縮する。


「これが黒結晶の力だ。」


体が歪む。


動けない。


リンの魔法すら圧縮され消える。


「終わりだな。」


指が動く――


その瞬間。


「……カチッ」


微細な異音。


ダムラの眉が動く。


重力が緩む。


「……?」


再起動。


――しない。


「なぜだ……?」


ドナグが動く。


「炎踏!」


一瞬で接近。


炎が槍になる。


「紅蓮槍!!」


ダムラは迎撃しようとする。


だが――


何も発動しない。


防御が出ない。


――直撃。


爆発。


吹き飛ぶ。


ダムラは立つ。


傷を見下ろす。


「防御は起動した……だが、出力が不安定。」


再起動。


成功。


――数秒後、崩壊。


沈黙。


分析。


「なるほど……」


「もっと前から、仕込まれていたか。」


ドナグが合図する。


四人同時攻撃。


炎、氷、水、重力。


ダムラは強制起動。


「ならば――完全に壊れる前に潰す。」


殺気が走る。


衝突――


その瞬間。


隣室から膨大な魔力。


空間が震える。


煙が晴れる。


ダムラは壁にもたれていた。


だが視線は別。


扉。


そこに現れたのは――


あの機械体。


だが。


全壊寸前。


核は貫かれている。


それでも。


歩く。


一歩。


また一歩。


そして――


ダムラの前で。


崩壊した。


完全停止。


沈黙。


隣の部屋。


魔力だけが残る。


誰もいない。

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