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天空の村5・死神の鎌  作者: シード
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第二話『ある伝説の書』‐①

 第二話『ある伝説の書』


 ぎぃぃっ。

 とある小屋のドアを開ける。長いこと油をさしていないせいだろう。さびた『ちょうつがい』が悲鳴をあげている。

「うぅぅす。いるかぁ」

「いるぅ? ハイネぇ」

 小屋の中を見まわしてみる。

「あれっ。誰もいやがらねぇ」

「本当ね。外に出ているのかしら……。

 それじゃあ、ネイル。あたし、探してくるわ」

 オレっちは後ろをふり返り、幼なじみに声をかける。

「そうだな。いたら、首根っこをつかんで連れてきてくれ」

「ふふっ。了解」

 彼女は、ほほ笑んでいる顔のひたいに手をあてたあと、ドアから離れていった。

 ここはハイネが自分のアジトとしている小屋だ。元はフーレの使い手の部屋。今は湖の近くに建てられているため、廃屋となっている。取りこわすところを、『それなら是非ぼくに』と頼みこみ、無理矢理、自分のものにしたらしい。

「どれ、ひと休みするか」

 ドアを開けたまま小屋の中へと足をふみ入れる。ぐるりと見まわして真っ先に目につくのは、大型の三段ベッド。このうち、最下段がオレっちのお気に入りとなっている。

「そぉれっ!」

 はい面飛びしてベッドに倒れこむ。

 ぐらっ。

 勢いでベッドはゆれる。と、その時。

 がばっ!

「ちょぉっとぉ。寝ている人がいるのよ。もっと静かにしてよね」

「だ、誰かいるのか」

 オレっちはあわててベッドから飛びだし、声のする二段目あたりに目を向けた。

「はぁい、ソラっち」

「なんだ。エリカか。お前、なにしに来たんだ?」

 毛布をめくって上半身を起こしているのは、学生時代からの女友だち。今は警護隊の受付をしている。肩にかかるぐらいの黒髪の下にある顔はちょっとおとなびていて、なかなかきれい。警護隊の一員なので地上にいる時は白、空を飛びまわっている時は黒の作務衣を着用している。

「『なんだ?』はごあいさつね。親友が行きたい、っていうから連れてきたのよ」

「親友?」

「わたし」

 がばっ。

 エリカの向こうどなりにも人の姿が。

「レイコか……。お前、今日、身体はいいのか?」

 彼女も学生時代からの友だち。村役場にある書庫の管理を担当している。病弱なので、めったに外出しない。白い髪と白っぽい顔が、神秘的な美しさを感じさせないこともない。

「悪くない。だから来てみた。でも少し疲れた。だから」

「そうか……。無理はするな。そのまま休んでおけ」

「うん」

 毛布を肩まで覆ったまま、こちらを向いている。

「それで? このアジトの主人は? ハイネはどこにいるんだ?」

 がばっ。

「うぅぅん、ここよ、ここにいるわぁぁん。てへっ」

(こいつまでいやがった)

 最上段で半身を起こしているのは、フーレの使い手を務めるレミナの姉御が第二補佐として認めた女の子。名前をマリエという。ハイネの幼なじみで、褐色の肌を持つ、ちょっとあどけない風貌の女の子。使い手と同じ水色の髪が肩まで伸びている。作務衣も使い手と同じ橙色を着こなしている。

 ハイネは彼女の手前にいるようだ。

「おい、ハイネ。いい加減に」

 毛布をめくった。

「あれっ。お前、なにやってんだ?」

 オレっちの言葉にマリエが首をかしげている。

「えぇぇぇっ。見て判らないのぉ? いやだぁ、ひょっとして老眼? おじんくさいぁい」

「いや、判るが」

 相変わらずのおおげさないいまわし。正直にいおう。なんとなく、だが、オレっちの仲間の中では、こいつが一番苦手だ。

 一方、オレっちの親友は寝転んだまま本を読んでいた。

「あのな、お前の親友が来ているんだぞ。なにか返事でもしたらどうだ」

 いろいろと声をかけてみた。だが、全然反応しない。

(しようがねぇな)

 ごつん!

 あいさつ代わりにげんこつを食らわせてやった。

「あ痛たた!」

 ハイネのやつ。ひたいをおさえて、やっとこちらをふり向いた。

(ふぅ。手間をかけさせやがってぇ)

 ハイネは幼なじみではあるが、親友となったのは学生時代からだったと記憶している。一番の親友は別にいるが、こいつも二番目ぐらいにはあたる。いやなことに髪と肌の色はマリエと同じ。常時、着用している作務衣が深い橙色なのがせめてもの救いか。親しみやすい人柄ではあると思う。なにしろ、オレっちの親友をやれるぐらいだから。

「よぉ、元気かぁ!」

 ハイネに声をかけたちょうどその時、オレっちの幼なじみが外から戻ってきた。

「ねぇ、ソラ。ハイネったらどこにも……」

「やつなら、ここにいるぜ」

 オレっちは、あごでベッドの最上段をさす。

「なぁんだ。こんなところにいたの」

 つかつかつか。

 ぴたっ。むぎゅ。

 彼女は頭をオレっちの肩にもたれさせ、両手を左腕にからませて横に並んだ。

 オレっちの幼なじみは『カスミ』という名で、彼女は(ラミアの)姉御の第二補佐。髪の色と黄色味がかった白い肌はオレっちと同じだ。作務衣の色は、オレっちらのお務めでは自由な色を選択できる。なのに何故かカスミはオレっちと同じ二色ものを身につけている。とはいっても色の組みあわせは赤と白。女の子らしさは出している。

 顔は可愛いし、オレっちにべったりだし、性格もいい。『いいことづくめ』とまではいわないものの、オレっちが生まれてきてよかったと思えるぐらいの『器量よし』だと、心の中では思っている。もちろん、はずかしくて口になんかとうてい出せやしないが。


「元気かしら? ハイネ」

「こんにちわん!」

「こんにちわにゃん!」

 今、カスミの右肩には化け猫のミアンがうずくまっていて、左肩には妖精のミーナが足をぶらぶらさせながら座っている。化け猫とはいっても、外見は茶色地にしま模様、下の部分が白い毛で覆われているという、どこにでもいる猫と大差ない。ミアンの親友であるミーナはよく、もわんもわんとした身体つきの女の子、といういい方をする。一方、ミーナはイオラの木に咲く花の妖精。白くすきとおった身体をしていて、背中からは二枚翅が伸びている。どちらもネイルの友だち、ということから、オレっちらも自然と友だちつきあいをするようになる。もっとも、やつらが引っつきたがるのはカスミばかり。今日も、カスミと会った時には既にオマケのごとく引っついていた。


 ハイネとマリエはベッドのはしに並んで座った。

 本来、人が落ちるのを防ぐため、各段のベッドわきには差しこみ式の落下おさえがついている。だが、上段と下段はぶっこわれたため、取っぱらってしまった。というわけで今もあるのはレイコの寝ている中段のみ。

 ハイネたちのように、落下おさえがなくなった段では長椅子代わりとしても使える。便利になった反面、うっかりすると転落の危機にも見舞われる。もっとも……、最上段からなら一度は見てみたいな、という気持ちにかられることもないではない。

(というより、やらねぇかな。いつも期待はしているんだが)


 ハイネがひたいをおさえつづけている。

「どうした?」とオレっちや、「どうしたの?」とカスミが声をかける。

「どうしたって……、ソラ君。君になぐられたところが痛いんだよ」

 マリエはハイネの言葉に、こくこく、うなずくと、『いやあぁぁん、そんなことも判らないなんてぇ』とわめきながら、非難めいた目をこちらへ向けている。

 黙ってはいられない。オレっちも不満をぶちまけた。

「お前なぁ。ドアからいくら声をかけても一切反応はなし。近よって声を張りあげても本に見入ったまま動こうとすらしねぇ。となれば、だ。あとは、ぶんなぐるしかねぇだろう?」

 反論の余地はあるまい。さぁ、あやまりな。そんな気持ちで言葉を伝えた。それなのに、だ。ハイネのやつに、『ないことはないんじゃないかな』と、あっさりいい返された。

 いちまつの不安を感じつつ、きょ勢を張ってみる。

「ほぉ。たとえば?」

「本を取りあげるとか」

 がぁぁん!

(そうか。その手があったか)

 内心うろたえたものの、それをおくびにも出さず、冷静なふりにてっした。

「なるほどな。全然気がつかなかったよ」

「ソラ君……」

 来る、と思っていた視線が、予想どおり、オレっちの目をいぬく。

「ハイネ。そんな目で見つめるな。オレっちは頭の悪い子じゃねぇぞ」

「そうだよね。うん、そうだ」

 やつの顔には、あわれみとも思える表情が浮かんでいる。

「おい、やめてくれよ。自分にいい聞かせるようにしゃべるのは。大体気がつかなかったのはオレっちだけじゃねぇぞ。なぁ、カスミ」

 オレっちは同意を得ようと、カスミをふり向く。だが、何故か彼女はミーナやミアンと、ひそひそ話をしている。

(じまんじゃねぇが、オレっちはじごく耳。どれ、話を聞かせてもらおう)

「ねぇ、ミアンちゃん。わたし、どう答えればいいと思う?」

「もちろん、自分が思ったことをそのままいえばいいのにゃよ。ただ」

「ただ、なにかしら?」

「ここでうかつに同意してしまうと、お里が知れた、ってことになりかねないにゃ。きっと、ハイネにゃんから、ソラにゃんと同じ目で見つめられることになると思うのにゃん」

「ミアンのいうとおりよ。カスミちゃん。悪いことはいわないわん。他人のふりをしなさい」

「そうよね。あたりまえに考えればそうなるわ。でもね、ミーナちゃん。ソラはわたしの夫になる人。このまま素知らぬふりはできないのよ」

「カスミにゃん。同情するにゃ」「本当。えらいわん」

「ありがとう。でも、これは妻となるものの試練。乗りこえないといけないわ」

(うっ。ひどいことをぬかしやがる、と思っていたら、カスミの本音を聞いちまった)

 なんとなくうれしい。思わずカスミに声をかける。

「カスミ。お前……」

「ちょっと待って。まだ話がすんでいないの」

 ぶわっ!

 無意識に生じたと思われる強力無比の霊圧。カスミはミアンたちの方を向いたまま、それを開いた右手から解きはなつ。もちろん、その先にいるのは。

 ばがん!

「もぐっ!」

 壁にたたきつけられ、張りつくオレっち。ふぅっ、と意識が遠のいていく。

(痛ぇ。あいつがメルドラスだってこと、忘れてたぜ)

 自分をなぐさめているオレっちをふり向くことなく、けなげな妻のあり方を延々と力強く語りつづけるカスミ。こくこくとうなずく二体ふたりの霊体。似たもの同士の会話だと心の底から思いつつ、オレっちは気を失った。


「あれっ?」

 ふわんふわんふわん。ふわんふわんふわん。ふわんふわんふわん。

 今、オレっちがいるのは薄紅色うすべにいろの空間。白いはねを背中に生やした丸っこい生きものが三体さんにん、頭の上を飛んでいる。顔を見ると何故か、ミアン、ミーナ、そしてカスミにそっくり。

「誰だ。お前らは」

 そう問うと、

「天使にゃあ」「天使だわん」「天使よ」と言葉を返す。

「うっそだぁ!」

 間髪入れずにつっこんだオレっちに、

「天使に対し、口の利き方も知らない不幸な人間にゃあ」

「だめだわん」

「ソラ。将来の妻としてはこんなことをしたくないのよ。したくないのだけれど……、

 仕方がないのよ」

 と叫びつつ、三体の自称『天使』が、手にした矢に弓をつがえて放った。

 ぐさっ! ぐさっ! ぐさっ!

「うっ!」

『なにが、仕方がねぇんだ』とつっこむよりも早く、三つの矢はオレっちのおなかに命中。やられた、と思うまもなく、天使どもはそれぞれもう一本矢をつがえると、今度はオレっちの顔へと向ける。

「や、やめろ、カスミ。顔は男の命……」

「気色悪いにゃん!」

「変態だわん!」

「これを射てば少しはいい男になりそうな……」

 ぐさっ! ぐさっ! ぐさっ!

 今度も、『無理だ、もうなれやしねぇよ』とつっこむより早く、つきささった。

 矢は顔に、言葉は心に。

「ああっ!」


 気がついたら、まだ壁に、ぺったりと張りついていた。

「あ痛ててぇ」

 壁から飛びおり、床に足をおろしたその時。

「うん? や、やばっ!」

 奇妙な気配を察して、真上に顔を向けた。壁に張りついた衝撃のせいか、小屋の天井から太い木が一本落ちてくる。とっさのことにオレっちはなすすべがない。しゃがみこんで頭を両手で覆うのが精いっぱい。

「来る!」

 ぶつかるのを覚悟した。ところが……、いつまで経っても何も起こらない。

(一体どうして?)

 恐る恐る頭をあげたオレっちの目に映ったもの。それは。

「ディルド!」


 それはディルドの前足。かたむけたと思ったら、ぶつかっていたはずの木がオレっちの横に転がりおちた。

 呆然としゃがんだままでいる自分の耳元に声が聞こえてきた。

「ソラ君。この小屋が廃屋だってことを忘れたのかい。あまりどたばたしないでくれよ」

 声の主はハイネ。やつの右肩から先がディルドの前足に変化へんげしている。翼竜時にくらべれば小さくなってはいるものの腕の代わりとしては大きすぎて、はなはだふつりあいな格好を呈している。

(それにしても、よく伸びやがるぜ)

 ドラスとは違い、ディルドは四つ足全てが伸縮自在。びゅぅん、と伸びた前足が、落ちてきた木を受けとめたようだ。

 オレっちは、ほっと胸をなでおろした。

「すまねぇ、ハイネ。……っていうか、お前、まだその拘束具こうそくぐをはずせねぇのか?」

「うん、だめなんだよ。爪で断ちきろうとして傷をつけても、すぐに埋まってしまう。やっかいな代物さ」

 ハイネの首と左腕、そして両足にぬるぬるとした透明な『わっか』がはまっている。

「これのおかげでディルドに変化できるのは、この右手の部分だけ。人間時の力に制約はないから、お務め自体には支障がないけどね」

「確かお前、天外魔境からやってきた、黒衣をまとう魔女のしわざ、っていっていたよな……。

 あれからどうなったんだ? まだ現われねぇのか?」

「全然。だけど、死んだ、ってことはないと思う。それならとっくに、こいつらが消えていなきゃならない」

「残ったまま……か。そいつ、霊山『亜矢華あやか』の頂上から、中へ入ろうとしていたんだよな」

「ああ。あきらかにガムラのコアをねらっているようだったから、追っぱらおうとしたんだ」

「まぁ、村の存亡がかかっているから、あたりまえといえばあたりまえだが」


 ガムラは惑星ウォーレスの地霊で、『神霊』とも呼ばれている。かつてウォーレスには、たくさんの人間や生きものが棲んでいたという。だが今では生きとし生けるもののない死の星となってしまい、上空にはどす黒い雲海が拡がっている。ここ天空の村は、この雲海のさらに上を浮かぶ孤島だ。村にある霊山『亜矢華』の奥深くにはガムラの核があり、村がウォーレスの大地から切りはなされた時、核も本体から離れた。ウォーレスの上空を浮かんでいられるのは、核から放たれた力が村の上空、地上、そして地底までをも拡がっているおかげだ。万が一、この力がなくなれば、村は真下に拡がる雲海へと突入することになる。そうなれば、この雲海は溶解性を持つガスのため、あっという間に村はぼろぼろになって消滅の一途をたどらざるをえなくなる……ということらしい。


 オレっちは以前、黒衣の魔女についてハイネと話しあったことがある。

「ええと……、そしたら、相手が攻撃をしかけてきたんだっけ」

「そう。手に持った長い杖を使ってね。多分、自分の力を増幅するのに必要なんじゃないかな。いろいろな攻撃をしかけてきたから、長引くと面倒なことになると思ってね。すきを見はからって接近。左足で杖を、右足で彼女の片腕を引きちぎったのさ。ところが」

「ひきちぎったはずの腕がいくつもの光の輪となって、お前を襲ったんだよな」

「眼光線で、ほとんど破壊したけどね。こっちの攻撃をかいくぐって、いくつか身体にくっついちゃったよ。どうなる? と思った瞬間、変化が解除されてね。人間の姿に戻って地上まで落下してしまった、っていうわけさ」

「よく生きていたもんだな」

「僕もそう思うよ。ディルドの細胞と血のせいだとは判っていてもね。実際に経験すると、生きていること自体が不思議な感じがしてならない」

「で、お前がそうこうしているうちに、魔女は逃げたと」

隻腕せきわんになっちゃったしね。杖は砕いてある。となれば、逃げるしかないよ」

「やっかいな置き土産を残して、だな」

「本当をいえば、もう二度と会いたくない。だけど、このままじゃあ、ディルドには変化できない。困ったものさ」

「日ころのお務めや生活に支障がねぇなら、そのままでも、っていいたいところだが……。

 でも、無理だよな」

「そう。無理だよ。ぼくの中にあるディルドの血がたぎってね。『天空の村』の上空を、そして大地を駆けめぐることを要求してくるのさ。それをおさえるのが、ひと苦労なんだ。このままだと、うっぷん晴らしに誰かを襲わないともかぎらない。早く元に戻りたいよ」

「気持ちは判るぜ。オレっちもお前と同じだからな」

 翼竜にかぎらず、獣でもそうだろう。これらの細胞と血がまじった人間は、常に獰猛どうもうな性格を秘めている。それが普段出ないのは、人間というからにしっかりと覆われているからにすぎない。だが、もし、その殻が割れてしまうほどの衝動しょうどうにかられてしまったとしたら……。そう思うと怖い気がする。多分、今の自分でいられなくなるのは間違いないから。


 ばふっ!

 ディルドの前足が小さな爆発とともに、粉々に砕けた。白い爆煙に包まれて腕の部分が見えない。でもそれもつかの間。爆煙が消えたあとには、ハイネの腕は元に戻っていた。

「同じ翼竜なのにオレっちとお前じゃ、変化の仕方が違うんだよなぁ。ドラスの場合は、変化する時は空に影を映し、解除する時は地に影を映す。だけど、お前らは」

「そうだね。変化も解除も自爆することで行なわれる。ディルドと人間の間で輪廻転生りんえてんせいをくり返しているみたいなものさ」

「その拘束具は解除の自爆でこわせなかったのか?」

「さっきいったろう? 自爆じゃなくて強制的に解除されてしまったんだよ。本当、いまいましいったら、ありゃしない」

 普段は温和な感じのハイネだが、ここ最近はいらいらしている。早く元に戻るといいな、とやつのために願わずにはいられなかった。


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