大紀元
中共的手口を分類整理した目次のウェブサイト
20世紀末、心身健康増進方法(知識修得・太極拳練習)
の学習ブームを起こした法輪功活動に目を付けた中共政権に、学習者の登録と報告を求められた法輪功関係者は、重要なのは知識の普及だけなので学習者が誰々かを把握する必要は無い旨、回答した。中共政権は、支配下に組み込まれることを拒否する組織の存在を許すことができず、法輪功学習を禁止し、学習者を厳しく取り締まるようになった。
中国大使館は、法輪功について、「カルト教団を厳しく取り締まって打撃を与えるのは、国民の生活と生命安全を守り正常な社会秩序を維持する為に必要」である旨、ウェブサイト
https://www.mfa.gov.cn/ce/cejp//jpn/zt/xjflg/t62971.htm
で発信している。
これに対抗するように、アメリカに移住した法輪功学習者らは、ウェブサイト
https://www.theepochtimes.com/
から、中共的悪行に関する情報を発信し続けている。
中共的手口を分類整理した目次が次のウェブサイト
https://monqu.web.fc2.com/epochtimes.html
に記載されている。
中共的手口を理解する為に必要な歴史的背景については、次を読んで、心に留めておくことが推奨される。
16世紀、キリスト教の宗教改革で多様化した各宗派は、政府の迫害を避けようと、アメリカ大陸に移住した。移住者達は、平和な生活を重視し協力し合ったので、150年間は抗争の少ない時代が続いた。
しかし、18世紀後半、西欧本国間の争いが植民地に及んだ。
植民地内戦争終結後、財政危機に陥ったイギリス本国は、新たな税を次々と創設、植民地に課し、植民地の不穏な空気は高まっていった。
1775年4月19日、イギリス軍による植民地民兵部隊のボストン武器庫接収を契機に、アメリカ独立戦争が始まった。
1776年7月4日、アメリカ大陸会議は独立宣言を採択した。
アメリカは、ベンジャミン・フランクリンらの働きで、フランスの協力・参戦と他の諸国の中立を得、1783年9月3日、パリ条約締結によって独立を果たした。
独立宣言の理念は、アメリカの独立実現により、欧米人の思想に大きな影響を与え、フランス革命の原動力となった。
フランスでは、革命後、共和制、ナポレオン帝政、王政と目まぐるしく変遷を繰り返した。
ドイツでは、1848年2月に「共産党宣言」が、1867年に「資本論」が刊行された。
1870年9月4日に、フランス第三共和制が成立した。
民衆の絶望的貧困問題を解決したいと切望する人々は、解決のキーワード「革命」に希望を託すようになった。
フランス革命成功の鍵が対英戦争による国力の消耗にあったという実感が「敗戦革命論」を産んだ。
日露戦争による国力の消耗という機会をとらえることで、ロシア革命が成就した。
ソビエト政権の誕生は、民衆の絶望的貧困問題
を解決したいと切望する日本人達に勇気を与えた。
河上肇は「貧乏物語」
を執筆した。河上肇に心酔した近衛文麿を始め朝日新聞記者らは、日本に砕氷船
の役割を果たさせるべく努力した。
1924年東京放送局(NHKの前身)発足時の初代総裁も、彼らの同志だった。
1929年10月24日の世界恐慌(Black Thursday)は、マルクス理論の正しさを世界中の人々に実感させた。米国共和党の支持率は低下し、米国大統領職を民主党が奪う契機となった。
1945年、日本は敗戦し、ウォーギルトプログラムの下に管理されることとなった。しかし、連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサー将軍が共和党的思想をもった人物だったので、日本の敗戦革命論者達は面従腹背するしかなく、日本は赤化されなかった。
1949年、アメリカ国民が共産主義国家の恐怖に慄く事件が起きた。ソ連による原爆技術盗用が発覚したのだ。
同年、毛沢東軍が蒋介石軍を中国大陸から追い出し、中華人民共和国成立を宣言した。蔣介石軍は、台湾に逃れた。
西欧からアメリカに亡命したフランクフルト学派は、共産主義者であることを隠す為に、革命のために働く主力を「労働者階級」から「マイノリティ」に代えた。
そして、「ポリコレティカルコレクトネス」を標語にして、信奉者達を増やし続けた。
第二次世界大戦後、アメリカでは、民主党と共和党が、約8年ごとに、大統領職を奪い合ってきている。
因みに、米国民主党は資本主義国に対して厳しく、米国共和党は共産主義国に対して厳しいという傾向がある。
1971年、国連での多数派工作に成功した中共が、中華民国から安保理常任理事国の地位を奪いとり、世界に影響力を及ぼすこととなった
が、その手口の原型は、半世紀前のコミンテルン第6回大会で説かれた共産主義者の使命事項二つに見ることができる。
(1)革命を成功させるため軍隊に進んで入隊し国家を内部から崩壊せしめる力を得て自国政府の敗北を導く。
(2)ブルジョア的合法性に依存せず、公然たる組織以外の秘密機関を到るところに作り、犠牲を厭わず、あらゆる詐術謀略を用い、ブルジョア陣営内の不和に乗じて革命を達成する。
現中共が駆使している手口の類型
・歴史改竄:中共政権の正統性を主張できるだけでなく、他国を恣に屈服させて金や技術を出させる打出の小槌として活用
・要人傀儡化:弱みを握って恣に操る。弱みが見つからなければ陥れて作る。ハニートラップは定石の一つ。
・情報操作:テレビ、ラジオ、新聞、刊行物、映画、興行、インターネット、口コミ等を活用して、真相を隠蔽し、偽の情報を流布して社会的に反対意見を圧し潰す。
・ポリティカルコレクトネス:革命のために働く主力を「労働者階級」から「マイノリティ」に代える。「マイノリティ」とは、歴史的に反主流派とされる層、経済的に虐げられた人々だけでなく、男性に対する女性、多数民族に対する少数民族、異性愛者に対する同性愛者、一般市民に対する犯罪者など」。「犯罪者が悪いのではなく、犯罪をおこさせた社会が悪い。だから、加害者は逆に保護されるべきだ。被害者は安穏と暮らしてきた保守的な階級であり、保護すべき対象ではない。新世代の若者はみな疎外感にもがき苦しんでいるからこそ犯罪に走る。黒人、貧困者、世の中の敗者、脱落者こそ、革命を起こすことができる英雄なのだ」と焚き付けて社会を混乱に導く。
・多様性促進:他国内の結束を揺るがせば、社会秩序は弛緩し、攻略が容易になる。
・環境似非科学の受容れ強要:他国のエネルギー確保を不採算化すれば、経済が混乱し、攻略が容易になる。
・芸術冒涜:「芸術」の名のもとに、他国の尊崇対象を卑しめ、道徳心を破壊すれば、結束が濫れ、攻略が容易になる。




