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生きるには金が必要だ



次の日、ちょっと早起きした。



食堂に行ったらマドリーさんに、今日は早いね、と言われた。




「マドリーさん。私仕事を探そうと思ってるんですけど、どこか仕事を紹介してくれる施設ってありますか?」



「んーそうだねぇ、仕事なら冒険者ギルドが斡旋してるけど・・・。」






マドリーさんの話によると冒険者ギルドはピンからキリまで仕事を紹介してくれるらしい。ただ、仕事に応じて紹介料を取られるそうなので、ほとんどの人がギルドに登録してFランク冒険者から始めるらしい。


この世界にアルファベットの概念があるとは驚いたが、どうやらランク付けだけに使ってるらしい。

初代のギルドマスターが決めたらしく、Fから始まりE、D、C、B、A、S、SSとランクが上がっていくとのこと。



ギルドに登録すれば、紹介料は発生せず、登録料銅貨5枚とランクに応じた月ごとの更新料を払えば良いだけなので、こちらの方が安上がりだそうだ。


登録するとギルドカードと言う物が貰えるらしく、これは身分証の代わりにもなるとの事で私もギルドに登録しようと思ってる。




冒険者ギルドだってー!何かテンション上がって来たー!




「じゃあ早速冒険者ギルドに行ってみますね。」



「一人で大丈夫かい?何か心配だねぇ。」



マドリーさんは心配そうな顔をしている。


子供じゃないんだから大丈夫なのに。

中身は三十路なんですよ。




「あらぁ〜じゃあアタシと一緒に行きましょ〜」





この野太いオネェ言葉は・・・!





「あら、ランドンさん。アンタが一緒なら安心だね!オリヴィアちゃんを頼むよ!」



「うふふ、まかせてン。よろしくね、オリヴィアちゃん。」






オネェさんが連れて行ってくれるようです。







ランドン・グリハーツ(39)



種族:人族


スキル:槍術、火属性魔法、自己再生




ランドンさんは、弁髪と言うのだろうか、頭のトップから腰まである黒髪を三つ編みにしていて、それ以外は剃っているヘアスタイル。

両耳には綺麗な青い石、宝石?のイヤリングを着けている。

身体のラインに合わせたどこか民族衣装の様な紫色の上下に金属製の胸当てに手甲、細身のブーツに、背中には自分の身長より大きな槍を背負っている。


歴戦の猛者か。



こっそりランドンさんのステータスを覗いてみたが、このスキル、自己再生ってなんやねん。

ポケ◯ンか?




「ど〜したの?アタシをそんなに見つめて〜美しさの秘訣を聞きたいのかしらぁ?」



「い、いや〜・・・確かにお肌綺麗ッスね。」




そう、ランドンさんのお肌はツルツルだ。

髭生えてるところ以外は。



「これはね〜ハチミツとフェリア草を混ぜた自家製クリームのおかげなのぉ今度分けてあ・げ・る。」


「えっ!?良いんですか!?」




オネェさんが使ってるクリームなんてかなり効果ありそう!


それにしてもフェリア草ってなんぞや。




「うふふふ。ほら着いたわよ。」
















ギルドの中に入ると視線が一気に集まった。






あれか?イベントフラグか?主人公に絡んでくるイベントか?

と思っていたら、おい、あれランドンだろ?あのランドンか、と聞こえてきた。

皆ランドンさんを見てたんかい!







まぁ良いわ。どうせ私なんてチートもないただのモブ。精々自分勝手に生きれるように頑張りますよっ。




ランドンさんに教えて貰った窓口に向かうと、そこには誰も並んでいなかった。




「えーと、登録、更新受付窓口・・・?」



「はい。初めての方ですね。登録はこちらですよ。」




窓口には金髪のグラマーなお姉さんがいらっしゃった。




「と、登録お願いしたいです。」



「はい。では、簡単に説明からはいりますね。」








お姉さんの説明、マドリーさんに聞いたところをはぶく、によると、ギルド登録料に銅貨1枚、そしてこれからはFランク更新料に月に銅貨1枚かかるそうだ。

だいたいの人は1ヶ月かからないうちにDランクには上がるそうなのだが、その為には魔物の討伐を1回はしないといけないらしい。

ランクごとに受けられる依頼が違うらしく、Fは主に雑用、ランクが上がるにつれ報酬も危険度も増していくらしい。


また、月に1回はギルドの依頼を受けないと登録が抹消されるらしい。更新料を払わなくても同じだ。





私は一生Fランクかも・・・。





「では、登録手続きをしますので、こちらに血を垂らしてください。」



「血!?」




受付のお姉さんは大丈夫ですよ、ちょっとだけですよ。なんてニコニコしてるが、垂れるくらいの血を出すんだよね?指先から。





「ちょっと待って下さい、心の準備が・・・ぁぁぁぁぁあ!」



怖じ気付いてる私の左手をガッと掴むと問答無用で指先に針をブッスリ刺された。





ひどい・・・傷物にされた・・・もぅお嫁にいけない。






「これで登録完了しました。ギルドカードの発行に少し時間がかかるのでお呼びするまでお待ち下さい。」


そう言うとさっさといなくなってしまった。






あの、指先ズキズキするんですが、穴空いてるんですが、アフターケア無しですか。そうですか。





ハッ!今こそ神聖魔法とやらを試す時が来たんじゃなかろうか。



あのお姉さんの対応にはイラッとしたがちょうど良い機会なので試してみる事にした。






試してみるって言ってもどうすれば良いんだろ?


漫画とかゲームとかだと、手とか杖とかから光がパァァとなってたよね。





とりあえず指先に力を集めるイメージで・・・






すると、指先が暖かくなってきた。

白い光が傷口に集まる。





おぉ!このまま肉、血管、傷口が塞がるイメージで。






「できた・・・!」





傷口が綺麗に無くなっていた。

ズキズキと言う痛みもない。






スキル!スキル確認!







神聖魔法―回復 (小)





神聖魔法を鑑定すると、新しく回復と言うのが見える様になっていた。


今は小だけらしいが、きっと練習すれば増えるんじゃないかな!



何だかテンション上がるぅ!!!







「オリヴィアちゃんどうだったン?」



ランドンさんがクネクネと近づいてきた。



「今ギルドカードを作ってくれてるみたいです。少し時間がかかるって言われました。」





あれちょっと待たなきゃいけないのよねぇ。と言ってるランドンさんにスキルの事を聞いてみた。




「スキルってどうすれば強くなりますかね?」



「あら、オリヴィアちゃんスキル持ちなの?」





え?持ってない人いるの???





「え、えぇまぁ・・・でも大した事ないんで強化したいって言うか〜。」



「そうねぇ、スキルは使えば使うほど強くなるのよ。私の槍術も最初はヘッポコだったしね。

ただ、短時間での使い過ぎには注意よ?魔力切れで倒れちゃうからね。

引き際は自分で分かるはずよ。身体がだるくて、息が上がってくるの。

とにかく!無理はしちゃダメよ!」



「はーい。」






安心してください。自他ともに認める無理のしなさなんで。





それにしても、使えば使うほど、ねぇ。

どこかで秘密の特訓した方が良さそうね。

その前に森に入るには少しでも身を守る術を身につける必要がありそうね・・・どうしたもんか。









「オリヴィアさん。登録、更新受付窓口までお越し下さい。」






どうやらギルドカードが出来上がった様だ。






受付のお姉さんから渡されたカードには、名前、年齢、ランクが書かれていた。



「こちらはお一人1枚のみのカードになります。無くした場合、再発行に時間と銀貨5枚がかかりますので保管のほうをお願いします。」



「わかりました。」




まぁ、アイテムボックスに入れておけば無くす必要ないし。




「すぐに依頼を受けるのでしたらあちらの斡旋窓口をご利用下さい。」



お姉さんの示す方向には窓口が3つある。

SAB、CD、EFと別れていて、自分のランクが書かれている窓口で依頼を受けれる様だ。



「ありがとうございます。早速行ってみますね。」



「待って!」



意気揚々と斡旋窓口に向かおうとすると、登録窓口のお姉さんに呼び止められた。



「コホンッ。先ほど針を刺した傷口ですが。」


「あ〜、忘れてた。大丈夫です。大した事無いんで。」




治しちゃったし。




私はそう言うと今度こそ斡旋窓口に向かった。


登録窓口のお姉さんが驚いた顔で私を見ているとも知らずに。











「こんにちは!受付のロミルです!初めましてですね!仕事の依頼ですね!」



EFランクの窓口には私より少し背の低い元気な女の子がいた。

頭には垂れ耳がピコピコ動いている。






か、可愛い!





モフりたい衝動を抑え、依頼を受ける事にした。




「戦った経験も無い完全初心者なんですが、私に出来そうな仕事ってありますか?」



「う〜ん。それでしたら〜これなんてどうでしょうか!?」






ロミルが選んでくれた仕事は3つ。




・庭の草むしりをして欲しい。


依頼主:キヌヲ

報酬:銅貨1枚

依頼時間:今日中



・フェリア草を10本集めて欲しい。


依頼主:冒険者ギルド

報酬:銅貨5枚

依頼時間:今日中



・お店を手伝って欲しい。


依頼主:パン屋の女将ブレンダ

報酬:銅貨8枚

依頼時間:明日の1の鐘から4の鐘まで






どうしますか?とロミルが小首をかしげる。

いちいち可愛い!


じゃなくて、どうしようかな〜。







「この草むしりは止めておいた方が良いよ。時間だけかかっちゃう割りに稼ぎが少ないからね。」





ふと、諭す様なイケメンボイスが聞こえてきた。


声の方に顔を向けると、そこには180センチは超えているであろう金髪碧眼のイケメンが覗きこんでいた。






勇者か!?主人公か!?





イカンイカン。あまりのイケメン主人公力に思わず心の中で叫んでしまったよ。




緩くウェーブのかかった金の髪、穏やかそうな碧の瞳、甘いマスク。




イケメン以外の言葉がみつからない。



「はわわわ〜レイアス様〜」





ロミルの目がハートになっている様に見える・・・。と、とりあえず鑑定。







レイアス・エイフリード(23)



妨害されました。








え?


妨害?どういう事?





「どうしたの?」



「い、いえいえ!何でもないです!」



まさか、貴方のスキル覗き見してましたなんて言えません!






「えっと依頼でしたね!とりあえずパン屋さんは受けましょうかね。後はフェリア草?だけど・・・」



「フェリア草なら森を入ってすぐのところに結構群生しているよ。」



「ハッ!そうです!入り口付近ならそんなに強い魔物も出ませんし初心者にはオススメですよ〜」




夢見心地から復活したらしいロミルもオススメしてくる。

でもさ、そんなに強い魔物が出ないってだけで、出るには出るんでしょ?

私戦闘力ゼロよ?



「う〜ん・・・私戦えないし・・・」



「それなら僕「アタシが着いていってア・ゲ・ル☆」」





レイアス様とやらのセリフにランドンさんが被せてきた。



「ランドンさん!」


「ランドン。ランドン・グリハーツか。」


「はひっ!ランドン・グリハーツさん!」



「うふっ。アタシも森に行く依頼を受けたから、一緒に行きましょ。」




ランドンさんが一緒なら心強い。

ランドンさんの強さなんてわからいけど、オネェさんは強いイメージがある。




「オリヴィアさんはランドンさんのお知り合いなんですか〜!?」



「オリヴィアちゃんはアタシの妹分よ☆」





あの〜いつから私妹分になりましたっけ?



あ、そう言えば。



「あ、あの、レイアス様?さっき私に何か言おうとしてませんでした?」



「あぁ、森に行くのが怖いなら僕「レイアス!」が」




またまたレイアス様のセリフに被せた人がいたよ。

私の知っている人じゃない、少し低く掠れたセクシーボイスだ。



声の方向には銀の短髪の青年と気だるげな暗い青い長髪の青年がいた。どちらもイケメンだ。





「残念。お呼びがかかっちゃった。

またね。」





レイアス様は蕩けそうな笑顔を見せてイケメン達の所へ向かって行った。

イケメンの友達はイケメンなのか。






「とりあえずこの2つの依頼受けます。」









ロミルに依頼の手続きの為にギルドカードを渡す。

すると、ギルドカードに文字が2列刻まれた。


これは依頼を2つ受理している証らしい。

依頼が完了すると、文字が淡く光り、ギルドに報告すると消えるらしい。


どういう仕組みかロミルに説明して貰ったが、王都の魔法学者がどうので、魔鉱をカードにどうのこうので魔力がどうのと言っていたが、半分も、いや、10分の1も理解出来なかった。














私達は冒険者ギルドを後にした。



「それにしてもレイアス様?でしっけ?何の用だったんですかね?」




「オリヴィアちゃん本気で言ってるの!?」



ランドンさんがもぉ〜信じられなぁい、としなをつくっている。




「軟派に決まってるでしょ!ナ・ン・パ!」



「いや、ないっしょ。」





あの相手に困らなそうなイケメンが私を軟派する何て無いでしょ。

入れ食いしほうだいよ。




「大丈夫かしら、この娘。」




割とマジトーンで言われた。




「所でどこ行くんです?門ならあっちじゃないんですか?」



「も〜オリヴィアちゃん丸腰でしょ!そんなんじゃ危ないわよ!オネェさんがずっとついてるわけじゃないんだからね!」




何と私の装備を見てくれるらしい。



「本当に変な人にはついていっちゃダメだからね!あ・と!男は皆シルバーウルフよ!」




男はオオカミみたいな例えでしょうか。

笑っちゃいそうなんですけど。




「もぉ!笑い事じゃないんだからね〜」





失礼、もう笑ってました。



「そうそう、オリヴィアちゃんお金はある?」



少しなら貸してあげれるけど、と所持金の心配をしてくれているようだ。



「大丈夫です。少しなら余裕ありますから。」



残金、金貨16枚銀貨2枚


初期装備なら余裕でしょ。

多分。








冒険者ギルドから比較的近くにあるランドンさんオススメの武器屋?は大通りから少し外れた所にあった。



「こんにちはぁン☆」



「・・・おじゃましま〜す。」



「・・・なんだ。相変わらず騒がしい奴だな。」





私達の声を聞いて店の奥から出てきたのは、身長2メートルは超えているであろう、ひげもじゃの大きいおじさんだった。



「ラグフリッド久しぶりねン。あ、この娘私の妹分のオリヴィアちゃんよ☆可愛いでしょ〜」



「こ、こんにちは。」



「フン。小娘が何の用だ。」




おおう。あんま歓迎されてないっぽい。



「んもぅ、相変わらず頑固なんだから。装備揃えに来たに決まってるでしょ〜」



ね〜と同意を求められても、あのおっさんめっちゃ睨んでますけど・・・!





「フン、勝手にしろ。」



「言われなくても勝手にするわよ。さ、色々見ましょ。」











ランドンさん曰く、私は戦闘系ではないので、出来るだけ軽装が良いんじゃないかとの事。





ローブかマントに腕輪、指輪・・・ある程度絞ったにしても色々ある。






とりあえず目に入ったのから鑑定していこう。




まずはこのゴツいゴージャスな腕輪、赤い宝石みたいなのが付いていて強そうだが、値段が銀貨3枚、見た目の割りにって感じだ。




レッドアイズの腕輪:見た目豪華な腕輪、レッドアイズと言う綺麗な石が付いている。効果は特に無し。これを着けて殴ればダメージ大きいかも。



効果って物理的かよ!却下!次!






あれから色々見た結果、4つに絞ることが出来た。





グリーンサファイアの指環:グリーンサファイアが付いた指環。宝石の周りには呪いを無効にする印が組まれている。




フェリアの腕輪:フェリアの花が彫られた腕輪。

魔力が少しずつ回復する。




赤い意思の腕輪:魔力を込めるとファイアーボール (小)が出せる。



白亜のローブ:ホワイトワームの糸で作られたローブ。火にも水にも強く、虫除けの効果もある。





ちなみに上から、金貨5、金貨1、金貨3、金貨8枚だ。






「オリヴィアちゃん〜これどれも高めよ〜大丈夫?」



「・・・大丈夫です。2つに絞りますから。」





「・・・その4つを選ぶとは・・・。」











戦う手段の無い私には、この赤い意思の腕輪は決定として・・・あと1つ呪いって怖いよね、かかるとどうなっちゃうんだろ。

魔力回復ってのも捨てがたい。怪我するたんびに使うし、スキル向上の為にも欠かせない。

虫の糸で作った虫除けローブ・・・どんな仕組みよ。でも白くてオシャレだし・・・。





よし、決めた!



私は勢い良くラグフリッドさんの方を向いた。




「この赤い意思の腕輪と白亜のローブ下さい!!

!」




「・・・なんでそいつらの名前知ってるんだ?」







あ・・・・。













「なるほどな。お前さん鑑定のスキル持ちか。」



「オリヴィアちゃん凄いじゃない〜それ、結構レアスキルよ〜」



「いや、なんだか申し訳ないッス・・・。」





何だかズルしたと思われそうだな〜。




「いや。ものの価値が解る奴が使わなけりゃ、ただの宝の持ち腐れだ。価値の解らない奴に売る気はなかった。」




ラグフリッドさんの表情が和らいだ。





「是非使ってやってくれ。」




「はい!」




どうやら売ってくれるようだ。本当良かった。








私はラグフリッドさんに金貨11枚を渡した。

残り金貨5枚、銀貨2枚。昨日今日で大分減ったな・・・働かなきゃ・・・。





「それと、こいつは選別だ。」




ラグフリッドさんが投げて寄越したのはフェリアの腕輪だった。





「えっ!?良いんですか!?」



「あら、ラグフリッド。太っ腹ねぇ。」



「そのお嬢ちゃんはお得意さんになりそうだからな、先行投資だ。」



「ありがとうございます!」




手に入れたものを早速身につけてみる。



うん、良い感じ。


ランドンさんが似合うじゃない〜と褒めてくれた。



「ほれ、お前さん達、早くしないと日が暮れるぞ。依頼受けてるんだろう?」



「そうだったわ!門が閉まる前に帰って来なくちゃ失敗になっちゃうわ〜!」



「!早く行きましょう!」




Fランクで失敗とかって恥ずかし過ぎる!




「じゃあラグフリッドお邪魔したわね!」


「ラグフリッドさんありがとうございました!大事に使いますね!」





私達はバタバタと慌ただしく出口に向かった。




「また来いよ。お嬢ちゃん。」




「!はい!!!」












街を出て北の森、古鳥の森へ向かう。


メイルクリートは古の金の鳥にの加護を受けて繁栄したと言う伝承があるらしい。



マドリーさんの宿屋と似た名前だと思っていたら、それにあやかっている店は多いとの事。









「さて、オリヴィアちゃんの鑑定スキルを使えばフェリア草なんてあっと言う間よ〜頑張ってね。」



「頑張りますね。あ、これかな?」





白い小さな花がついた可愛い植物だ。


フェリア草:聖女フェリアにあやかり名付けられた薬草。回復薬の材料になる。





間違いなさそう。





「それを10本だったかしら?オリヴィアちゃんが摘んでる間にちょっと自分の依頼かたずけてくるわね〜」





森の奥には来ちゃダメよ〜と言い、行ってしまった。





さて、私はフェリア草を摘みますか。





鑑定を使えば直ぐに見つけられるせいか、あっと言う間に10本集まってしまった。

・・・もう10本集めておこうかな。予備に。





空は夕焼けに染まってきている。





ランドンさんいつ帰って来るんだろう。









・・・・・なんか今のってフラグっぽくね?


ナシナシナシ今の無し!!!





「あら、百面相してどおしたの?」




ランドンさんは普通に戻って来た。




「ランドンさん!終わったんですか?」



「終わりよ〜待たせてごめんなさいね。ちょっと急いで帰りましょ。」




門が閉まっちゃうわ。と言うランドンさんの声で、私達は走って街に戻った。



夜行性の魔物は強いらしく、安全のため、6の鐘に街の門が閉まってしまう。


1日に鐘は7回鳴らされ、1の鐘は私達日本人で言う朝の5時、2の鐘は7時、3の鐘は11時、4の鐘は14時、5の鐘は16時、6の鐘は18時、7の鐘は20時くらいと考えて欲しい。

あくまで、私の考えだけど。




何とか門が閉まる前に帰って来れた私達は冒険者ギルドへ向かった。



斡旋窓口にはロミルがいた。


「初依頼お疲れ様です!依頼品とギルドカードを出して下さいね!報告が済んで初めて依頼終了ですからね!」



私はフェリア草10本とギルドカードをロミルに渡した。



「はい!確かにフェリア草10本ですね!では!依頼達成おめでとうございます〜!」



ギルドカードが光り、フェリア草の依頼の文字が消えた。



「はい、報酬の銅貨5枚ですよ〜お疲れ様でした!」



こうして私の初依頼は終了したのだった。

ランドンさんには、お疲れ様ンと言われ、ウインクを頂いた。




そう言えばランドンさんの依頼って何だったんだろう?











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