表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/21

17話 覚悟

はい、今日はあと何本か投稿します

「後始末をしないとな」


せっせと気絶した2人を壁際に寄せ、扉の方に進む。

しっかりとドアノブが付いており1度そこで耳を澄ます。

が、何も聞こえない。


「ここにいても仕方ないか。でも、俺の剣は通じた。何とかやっていけそうだ」


それに………あれに気づいてないんじゃあ話にならないな。

ドアノブに手をかけ押していく。

ドアを開けるとそこには5人のハンターがいた。

ランプで明かりは確保されていた。

意外と広く、教室2つ分くらいあった。

そして奥にはもう1つの扉があった。


5人はこちらを見て1人、俺の方に近づいてきた。

ハーフアーマーだが、いかつい刺々しい針のようなものが肩や膝に付けており、刺さったら痛そうだ。


「なんだテメェ?一体どこから湧いてきた?俺たちは今大事な話をしてるんだ。邪魔だから消えろ。………と、言いてぇところだが、お前は見ちゃいけねぇものを見た。死んでもらうぜ。なぁ!それでいいよなぁ!おめぇら!!」

「異論はない殺れ!」

「ただのガキだ!ひねり潰せ!」

「やってくだせぇ!親分!!」

「しっかりと息の根を止めてくれ」

「おう!任せろ!」

「…………」


背負っている大剣を抜き切っ先を俺の方に向ける。

対して俺はぶらんと蒼月を構えず自然体でいた。

すると、男は大剣を引き上段に構える。


「そっちが来ねぇならこっちから行くぞ!!」

「…………」


男はいきなり走り出し大剣を振り下ろす。

その大剣を左に避けて反撃に転じるが、地面に当たった大剣は跳ね返るように俺の方に迫ってくる。


「っく!」


当たる。

回避は間に合わない。

この大剣を受ければ結構な傷ができる。

油断させるなら受けといて損は無いが…………。

この状況、残りの4人も戦うとなるとあまり傷を負いたくない。


なら………相手が立てないほどの傷を負わせれば………。


「ッチ!」


右手に持っていた蒼月を両手で持ち直し向かってくる大剣に対して受け流していく。

金属と金属が擦れ合い火花が散る。

それを横目で見ながら、軽くなったのを感じその勢いに乗りながら右足を切る。


「なっ!グァ!?」


右足を切られたことにより、バランスを崩した男を見て、すかさず後ろに回り頭に柄当て。

そして男はその場に倒れて気絶した。


「……………ふぅ」


倒れた男を見て他の4人は驚きと動揺を見せる。


「っな!?バ、バルクがやられた!?」

「コイツ………」

「どいてくだせぇ!!次は俺がやります!」

「いや、ここは複数で相手にすべきだ」

「たかがガキ1人に何やれてんだ」

「決めてるところ申し訳ないっすけど!俺は親分の仇を取りたいんですよ!!」

「………なら行け」

「感謝します!!」


バルクという男倒れ、代わりに子分らしき奴が前に出てきた。

その子分の装備はバルクと全く同じで、慕っているからそこやれるものだとそう見えた。

そんな子分は曲刀を抜き、中段で構える。


「俺の名前はザン!!親分の仇取らせてもらうぜ!」


そう名乗ったザンはそのまま動かない。

コイツは………カウンタータイプか。

一見、カウンターは隙がないように見えるが、実はその実、弱点は存在する。


「………なら、今度はこちらから行くぞ」

「………ッ。来いよォ!!」


それは常に気を貼らなければならないこと。

カウンタータイプはその出てくる攻撃をいつでも見極めなければならない。

だからこそ緊張感が走る。

けど俺の場合は攻撃する側、どの()()()()()からでもやれる。

つまりは、相手が我慢できるかどうか。

俺のやろうとしていることは………。


我慢比べ


そこから俺はずっとザンを観察した。

前にも言ったが俺の使ってる剣奏流は自然体が型になってる。

俺はいつでも攻撃が出来るが、今のザンには何もしてこないやつに見えているわけだ。


「な、なんで攻撃してこないんだ………」

「………………」


小さくそう言うザンに対して俺は黙る。

我慢………我慢だ。

まだ、あいつが攻めてくるまでは。

そこからしばらくじっとしていると。

カタカタと曲刀を震わせながら叫ぶ。


「ふ、ふざけてんじゃねぇよ!?この、クソガキぃぃぃぃ!!」


きた

突っ込んできた。

勢いで、感情に任せて………馬鹿なヤツだ。

俺はそこでやっと構える。


居合


姿勢を低く、相手の動きを読み、曲刀の軌道を見る。

焦る表情、滲み出る手汗。

手に取るように分かる。

戦いなんて冷静なやつが勝つ。


勢いで上段から振り下ろされるがそのまま下から上へと弾き返し、同じようにみぞに柄当をする。

白目を向いたザンは床に倒れて、それを見た3人は表情が変わった。


「おい、あいつもやられたぞ」

「だから言ったんだ。複数で相手にすべきだと!これだから脳筋は」

「だとしてもだ!!男として引けないものがあるだろう!」

「おい、ゼイン!この脳筋を何とかしてくれ!」

「俺はグリドアだ!!脳筋とか言うな!!」

「黙れ………」

「「!?」」

「………グリドアお前がやれ」

「おっしゃ!!やってやる。アイツらの仇とかそんなんはなしだ。俺はあいつを全力で叩き潰す!」


グリドアという筋肉痛ムキムキのゴリマッチョが前に出てくる。

そして手に填めている、ガントレットをガキィン!ガキィン!とぶつける。


上半身裸でThe格闘家と言える。


「じゃあいくぜ!お前とは楽しく殺り合えそうだぜぇ!!」

「殺しを楽しむ………か」


すると、いきなりグリドアが仕掛けてきた。

それで……俺はというと蒼月を鞘に収めた。

俺以外全員驚き、グリドアは右ストレートを繰り出す。


「うらァ!!」

「っうぉ」


左手で軌道を逸らし、同時に右足で股間の方を蹴る。

が、華麗なステップでそれは空振りに終わる。

そのミスに漬け込むように連続ジャブが俺に襲いかかる。

蒼月で弾き、避けながら1度俺は距離を取る。


「まさか、おめぇみたいなガキが俺とタイマン張れるなんて………。いいねぇ!ゾクゾクしてきたぜ!!こんな戦い久しぶりだ!」

「ふぅ…………」


一息着く。

格闘なんて、じぃちゃんとやった以来だ。

ただ、剣奏流と一緒でブランクはあるものの。この調子なら能力も上手く使えそうだ。


「今度はこちらから行くぞ」

「来い!」


一気に距離を詰めると同時に能力『時の目』を使う。

常に1秒先を見ることで相手がどんなに行動をするのか分かってくる。


────────────────────

能力・時の目


時間を見ることができる。魔力を注ぐことで未来や過去を見ることが可能。必要MPは1000。常に未来を見ることも可能。1秒に1MP消費。

────────────────────


回避


「うぉ!?」


その前に脚を使いそこから右ストレート…………。


「あっぶな!!」


無理か


相手も中々やるらしい。

簡単に体制を立て直し回避されてしまった。

そろそろ終わりにしたい頃だが……。

そうだ………。


少しニヤリと悪い笑みが浮かんでしまったが気にしないでおこう。


「いいねいいね♪胸が高鳴るぜ!この戦いは最高だぜ!!」

「どうでもいいな、そんなの………。俺は早く終わればそれでいい。だから、本気でいく」

「来いよ!お前の本気を見せてみろ!」


もちろん、嘘だ。

俺の固有能力『真実と嘘』を使った。俺にとっては今言った『本気』とは()であるが目の前にいるグリドアや他の2人には俺の言葉は()()と受け取ったはず……。


────────────────────

固有能力・真実と嘘


真実を嘘に嘘を真実へと相手に認識させることが出来る。距離は関係なく、その対象を指定すれば発動可能。また、自身にも可能。念じるだけで発動できる。

────────────────────


そう、()()()()()でもだ。



一気に距離を詰めていき、足を上に上げ、そこから踵落とし。


「甘い!」


しかし、それはブラフ。

左に避けられ後ろに回られたが、本命は右の裏拳。


「これで………!!」

「フン」


体を捻り、バネの力を利用して裏拳を繰り出す。


「グァ!?」


見事にそれは当たり、グリドアはよろめきながら距離をとる。

が、そんなことはさせず、そのまま接近し体をを掴み背中を俺の方に向けさせると同時に右腕を背中の方に持っていく。


「グッ!………お、おい何する気だ!?」

「見て分からないか?」


持って右腕に力を込める。

普段、持っていかない方へと関節を曲げていく。

次第にグリドアの息が荒くなり、その表情は恐怖へと染まっていく。

そして俺はグリドアの耳に小さく呟く。


「もう少しで楽になるからな」

「ヒィ!?お、お願いだ!や、やめてくれ!!」


そんな声が響くが知ったこっちゃない。

見ている2人に向けてこれ見よがしに見せつける。


ゴリッ


「がぁああああああっ!?腕………が」

「これで終わりじゃないぞ」

「え?」


右腕を離し、グリドアはすぐに左手で右腕を抑えるが手が震えており上手く抑えられない。

代わりに俺が左腕を背中の方に向けてやった。


「ぁ………!?まっ『ゴリッ』ぎゃああああ!!ひだりぃ!左腕が………!!」


見ればグリドアは涙を浮かべており恐怖で足が震えていた。

2人のうち1人は顔を青ざめており震えていた。


「足、震えてるな。ほら、その震え止めてやるよ」

「や………だ」


俺の表情はあまり動いてないが、そこには残虐も入っていた。

楽しいと言う訳では無いが、()()()()()には丁度いいと思った。



なんで俺はこいつを痛めつけようとしてるんだ?


まぁいいか。


「やだやだ」


右足を掴んで転ばせそのまま、膝から足を上に持っていき…………。


ゴリッ


また折った。


「いだぁあああああああああああああいっ!!」


掴んでいた膝を放して、2人の方に向く。

もう、グリドアは動けず気絶した。

両腕を折られているし右足も折った。

1人じゃあ起き上がれないはずだ。


そして眼鏡をかけていた男が口をパクパクしながらゆっくりと呟いた。






「ば、化け…物ッ!」

読んでくださりありがとうございました。

よろしければコメント、評価、☆☆☆☆☆→★★★★★お願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ