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まずは彼女を見てみたい。それにはガウェン様の協力が不可欠だ。一度お城の招待を断ってしまったので、もう一度招待してもらえないか聞いてみる。
「かまいませんよ。護衛の件は城の者を何人かつけましょう。それで大丈夫だと思います」
ありがとうございます、とっても助かります。きっとその時間は学校に行っているだろうから、僕たちもお城から出て町に行く。そんなことは可能か尋ねると、あらかじめ予定を立てて置いたらいいとの事。護衛の関係があるから急にはいけないそうです。
お城に帰る時間も考えるとそう長くはいられない。
「それなら城に泊っていけばいいですよ」
お泊りのお誘いが!うーん、どうしようかな。情報を得るためにはできるだけ長い時間観察したい。だったら観察対象もお城に戻ってくるのだから、お泊りした方が断然いい。
「お願いしても、いいですか?」
「はい、もちろんです」
よし、そうと決まればアルデビルド様のご両親にお泊りしてもいいか聞かなくては!
「それでは私は今日は帰りますね、明日にでも招待状を出しますので、三日後には城に来れるように手配しておきましょう」
そんな急にできるものなのだろうか?不安になって聞いてみたら、普段だったらありえないとの事。今回は特別ですとウインクされた。
そう言えば僕、ガウェン様にキスされたんだった!急に思い出して一気に顔が赤くなる。
「シーネ、やっぱり可愛いです」
「ひゃ!」
そう言って腕を引かれてほっぺたにキスをされた。なんてことするんですか!顔がものすごく熱い。キスされたほっぺたを手で押さえた。
「それではまた」
いい笑顔でガウェン様は去って行きました。キスされたことが恥ずかしくてその場で熱が引くのを待つ。
少し離れた所からドラゴン、チューレム様が飛び立つのが見えた。
今からお城に帰るんだなとぼーっと眺めていた。チューレム様は黒いからすぐに見えなくなった。
顔の熱も引いたので、部屋に帰ることにする。途中誰にも会うことなく部屋に戻ることが出来た。
部屋に戻って布団に入る。これから忙しくなるぞと僕は目を閉じた。
朝になり、ベッドから降りる。今日もアルデビルド様は来ない。代わりにウェルスタイ様がやって来た。
今日はウェルスタイ様から情報収集してみようと思います。
「ウェルスタイ様、聞いてもいいですか?」
「はい、なんでしょう」
僕はウェルスタイ様の前にペンと紙を持って立った。
「異世界から来た女の子、知ってますか?」
「そうですね、見た事は無いですが綺麗な顔をした子だと聞いています。それがどうしたんですか?」
「女の子の事、もっと聞きたいです」
そうですねとウェルスタイ様は顎に手を当て考える。知的な感じが増しますね。男前ですね。
なんて考えているとウェルスタイ様が口を開いた。
「噂ですが、彼女に会った人の中でちょっと様子の変わったものがいるという話です。アルデビルド様は今の所家には帰って来ていますが、中には家に帰らなくなった者もいるそうです」
なんですと!?家に帰らなくなる人もいるのか。それが本当ならお家の人心配するだろうな、お気の毒に。
「男ばかりが異世界の少女に群がっているそうですよ。そして少女に色々なものを貢いでいるそうです」
噂ですけれどもねと付け加える。
異世界の少女、話だけ聞いていたらとんだ悪女ですね。天然だったとしても、貢がせていたら小悪魔通り過ぎてただの悪女じゃないですか。
とりあえず今聞いた話をメモする。少女は悪女っと。
割とウェルタイ様も知っていたな。噂とは無縁な生活を送っているかと思っていたんだけど、いったいどこで情報を仕入れているんだろう?
「それは、秘密です」
そう言いながら人差し指で口を押えてた!イケメンは何してイケメンですね。
他にもメイドさんや執事さんにも話を聞いて回ったけれど、みんな似たような噂だった。
もっと違う噂とかもあるかと思っていたけれど、男を虜にしていますが主な噂。本当にそんな子いるんだろうか?あんまりちやほやされていたら怖くならないのかな?裏があるんじゃないかって。
そうか、その可能性もあるのか。もしかしたら彼女から何かしらの恩恵を受けているのかも。それを周りは知らないから虜になっていると思われているとか。
その可能性もメモに書いておいた。




