10
「*******。*******」
「***!******」
「*************」
「********。*********」
アルデビルド様と青い頭の人が僕を挟んで話をする。
話が終わると、青い頭の人が歩き出した。僕のいた部屋とは違うところに連れて来られた。部屋というよりもここはどう見ても。
おふろ?
多分ここは脱衣場だ。ここだけでも塔の部屋よりも広い。
青い頭の人から服を脱ぐように言われている気がする。これを脱げばいいの?
洋服を脱ごうとしたら、青い頭の人が急に後ろを向いた。耳が赤い。
この人はもしかして、僕の事女の子と勘違いしてるのでは?
だとしたら申し訳ないことを。僕は間違いなく男です。早めに間違いは正しておいた方がいいだろう。
ワンピースを脱いだら僕はすっぽんぽんなので、その姿で青い頭の人の服を引っ張る。
恐る恐る青い頭の人が振り向いた。僕は仁王立ちで待つ。
「*******!!」
怒られた。そして体に大き目なバスタオルを巻きつられる。赤い顔をしながら小言を言われる。何を言ってるのかはわからないが、これで勘違いは解けただろう。
青い頭をした人は僕を抱え上げると浴室の方へ連れて行った。そしてシャワーチェアーに座らされて、シャワーヘッドを渡された。青い頭の人はいつの間にか上着を脱いでいた。シャツの袖とズボンの裾を捲り上げて僕の後ろに立ってる。
シャワーヘッドを渡されたはいいけれど、使い方が分からない。温度調節するレバーもついていない。そもそもお湯を出すレバーもない。
どうしろというんだと後ろを向いて青い頭の人を見ると、なぜ使わないといった顔でこっちを見ている。
シャワーヘッドを持ってじっとしていると、青い頭の人がシャワーヘッドを僕の手から取った。そして持った手が少し光った。魔法で使うシャワーだったのか。
お湯が出てきた。ちょっと熱いけれど我慢できる。体にお湯をかけられた後、頭にもシャワーをかけられる。頭がしっかりと濡れたのを確認すると、シャワーヘッドは壁に掛けられた。
そして青い頭の人が前に置いてあるガラスの瓶から、何か液体を手に出すと僕の頭に付けて洗いだした。
どうやらシャンプーだったようだ。全然泡が立たない。一度頭をお湯で流された。流れていく泡が若干黒い。
もう一度洗われる。まだ泡は立たない。さらに2度同じことをされてようやく泡が立った。どれだけ汚れていたんだろう。
今度は違う瓶から液体を出し、僕の頭に付ける。どうやらリンスのようで、とってもいい匂いがした。
リンスを流された後、バスタオルを取られて体を洗われた。脇の下やら足の裏を洗われてくすぐったさの余り体がビクビクする。
条件反射だから仕方がないけど、そのたびに青い頭をした人は顔を赤らめて口と鼻を押さえていた。ちょくちょく作業が止まるため、時間がかかってしまった。お湯を使っていて、のぼせたんだろうか?
全身キレイに洗われて、浴槽の方に連れて来られた。広い。外国のお金持ちの家にあるプールくらいの広さがある。
両脇に手を入れられて、浴槽の中にゆっくりと降ろされる。意外と深くて、僕の腰のあたりまで浸かる。この世界での初めてのお風呂に僕は感動した。
やっぱりお湯に浸かるのはいい。あー、温まる。気持ちよくて体から力が抜ける。
うっかり溺れないように浴槽の中で膝立ちになり、縁に腕を置いてその上に顎を乗せた。
ゆっくりと温まった後、上がることにした。立ち上がると青い頭をした人がまた持ち上げてくれた。
そしてバスタオルで僕の体を拭こうとする。そこまでしてもらうのは悪いので、自分で拭くことにした。
お風呂から上がると、僕の着ていたワンピースは無くなっていた。代わりにとっても手触りのいいシャツとズボン、下着が置いてあった。
これを着ろというのだろうか。こんな上等な服、着たことがない。多分前世でも着たことはないだろう。
暫く固まっていると着れないと思われたのか、青い頭の人が着せてくれた。パンツも履かせてもらいました。
パンツ今まで履いてなかったから、うっかりパンツの事を忘れていたのだ。直にズボンを履こうとしたら慌てて止められて、パンツを履かせられた。
洋服を着たら頭を乾かしてもらった。魔法って便利。
そして再び抱えあげられて、僕が逃げ出した部屋へと連れていかれた。




