36 海底へ(光る海)
ついに光る海 中心地です。
■システィーナの視点
まばゆい……。
ただただまばゆいばかりの光の塊の中を、私たちは進んでいる。
全方向から光が放たれているようで、影がどこにも存在しない。
自分の足元を見ても、コックリの背中を見ても、ただただ光り輝いている……。
どこまで続いているのかしら……。
目を細めて、足元だけを見ている……。
足元には、白い砂の大地が……。
コックリの足が、砂の大地を踏みしめている……。
「なんだろう……この光の層だけ、水が重い気がする……」
コックリがつぶやく。
そう、言われてみると体がゆっくりと動いて……まるで鉛の液体の中にいるみたいに、ノロノロとしか体を動かせないの……。
「高濃度に圧縮された水の層なのか……? それが中の光を複雑に乱反射させて増幅させているのか……?」
ゆっくり、ゆっくり歩いていく。どこまで続いているのかしら……?
光の中のスローモーションな世界……。
私は思わずふわりと飛び上がると、予想通りゆっくりゆっくり浮かんで行って、ゆっくりゆっくり降りてくる……。
うふふ、面白い。もう一度飛び上がってゆっくり降りてきて、もう一度飛び上がってゆっくり降りて……。うふふ、ってコックリ! 何イタズラっぽい顔で私を見てるの! こ、子供っぽいからやってるんじゃないんだからね!?
とノロノロとした状態で飛び上がっていると……。
突然、まばゆい光が消え、体の動きが元に戻った!
「きゃあああ!」「ふおあああ!」
「うおおおっ!?」
私は飛び上がっていたから、コックリの上に覆いかぶさることになって……二人とも草むらの中に倒れこんで、さらにその上にコックリの足につまずいたディートリッヒが転がってきた! ぶわぁ!
「いってえええ!」
「ごっめえぇぇん!」「ふおぉ、すまん!」
飛び上がっていたから、コックリの頭に私の胸が! 矯正器具と皮鎧で押し込めているけれど、それでも充分に膨らんでいる私の胸が彼の頭を草の中にめり込ませて、私の口の中にも草が入り込んで! うわあ、口の中が草いきれで……ぺっぺっ!
「草っ!?」
私はコックリに倒れこんだまま、前を向いた!
「はわああああっ!」
「ふおおおおおっ!」
私とディートリッヒは、目の前の光景に叫び声を上げていた! だって、私たちの目の前には……!
私たちの目の前には……!
緑の……緑の草原が広がっていたの!
「「ええええええ!?」」
青々とした、美しい牧草の草原が!
どこまでも、どこまでも続く緑の草原が!
ここ、深海よね!?
「はわあぁああっ! なな何ここっ!?」
「ふおおぉおおっ! なな何だここっ!?」
「ええ~い! 俺にも見せろ!」
コックリは私たちを背中に乗せたまま、起き上がった! はわぁっ何て逞しいのっ!?
「うおおおおっ! 何だこりゃあああぁっ!?」
海溝の断崖と断崖の間、数キロの空間には青々とした草原が広がり、海溝の奥へ奥へとゆるやかに起伏しながら続いている。ところどころに大きな大きな樹木も繁っていて……断崖の傍には森となって繁っている。目に鮮やかな緑色の草原は、風にたなびいてまるで波のように揺れ動いているの。ああゆるやかな風は私たちの元までやってきて、青々とした香りを届けてくれる……。
「ちょ……待て、風が……風が吹いている!?」
「あ! ああそういえばっ!」
そうだ! 風……風が吹いている! 春のような爽やかな温かい風が!
「く、空気があるってことか!? ここは水の中じゃないってことか!?」
一万メートル以上の水の下に、空気と緑の大地があって、光り輝いている……! 実は頭の片隅に、海底人とかの都市があるのかしらと思っていたのだけれど……ええそうだったの……!?
「じ、実は俺、海底人とかの都市があるのかな~とか思っていたんだが……でも二百年前突然現れるのもおかしいよな~とも思って、海底人都市説は却下していたんだが……え!? マジ!?」
ああコックリもやっぱり思ってたんだ!
「ディ、ディートリッヒ! 海底人っているの!?」
「聞いたことないぞ!」
「そ、そうな……ん、はわあああぁっ!」
「どどどどうした、システィーふおおおおおっ!」
私の視線に気が付いたディートリッヒが同じ方向を見た瞬間、彼女もまた目を剥いて叫んでいた!
「なな、どうしっうおおおおおおっ!」
私たちが歩いてきた光る水の層の方を見たら……そこには……そこには白い光の層がなく……。
美しい白い砂底とそこに鎮座する沈没船、そして楽しそうに泳ぐ魚たちの姿があったの!
「な、何でなの!? 何で外の景色が見えるの!?」
「た、たぶんあの層は内側からは外の景色が見えるが、外側からはまぶしくて見えないような構造になっているのかもっ!」
コックリが興奮しながら推理したんだけれど!
「み、見てっ! 上の方まで……!」
「うおおおおおおっ!」
「ふおおおおおおっ!」
視線を上にずらしていって、空を見上げると……何ということだろう!
この空間の外に……海の中いっぱいに、様々な大きさの魚たちが泳いでいたのっ!
まるで……まるで、空を飛んでいるようにっ!
巨大なクジラが……
長い長い海蛇が……
美しい海亀が……
惑星のようなクラゲが……
流麗なタツノオトシゴが……
それ以外の小さな魚たちの群れの塊が……
空いっぱいに……優雅に……
夢のように……
「な……なんと……いう……」
空を埋め尽くす雄大な動物たち……。
私たちは、しばしの間、声もなくその光景を眺めていた……。
「これが……これが光る海の正体……」
私たちはただただ、この光景を見つめていた。
光る海の正体……それは海底人の都市……海底人の都市でオッケー?
「いや、まだ結論は早い!」
ま、まあそうよね全然調べてないし……その時、コックリが異変に気付いたの!
「二人とも! かがめ!」
「「え!? どうしたの!?」」
「何か来るっ!」
「「ええ!?」」
私たちは草むらの中に身を隠した。といっても、草むらは膝の高さしかなく完全には体を隠せない。私とディートリッヒは急いでサーバントを土くれの形に変え、その後ろに隠れた。コックリは土くれの影から、はるか遠い草原の先を睨みつける。
「何なの? 何が来るの?」
「分からん……人型の何かだ……」
「「ひ、人型……!?」」
コックリが見つめる方向を、私もこっそりと見つめる……。すると、草原の丘の上に……何かが……姿を現した……。確かに……確かに人型のように見える……!
「な、何あれ……!?」
「まだ分からん……ゆっくり近づいてくる……!」
「「ええ!?」」
その人型のモノは、右に左にゆっくりと揺れながら、こちらに近づいて来る。
ノッソリと……ノッソリと……。こ……怖い!
「手が……腕が長い……」
「腕が……?」
「色は……灰色だ……」
「灰色……?」
コックリは警戒を強める。何なの!? こんな深海の底で、空気がある層で、草原があって……人型の生命体がいる……!? 海底人!? やっぱり海底人!? 海妖精以外でそんなのいるの!?
「だから私は聞いたことないぞ!」 とディートリッヒ!
ハラハラしていると、コックリがはっとした! 霊力で高められたコックリの視力が、そのモノの姿を捉えたんだ!
「あれは……あれは……ゴーレムだ! ロックゴーレムだ!」
「「ゴーレム!?」」
■ゴーレム
石や鉄でできた魔法的な存在。魔法の研究者たちが生み出すことができる仮初めの生物のことで、石や鉄のほか、木のゴーレムなど様々存在する。精霊魔法のノーム・サーバントとの違いは、サーバントが数時間で消えるのに対し、ゴーレムは壊れるまで動き続ける。
土くれの陰から見ると、はわぁ! 四メートルくらいある巨大な石のゴーレムが体を左右に揺らしながら向かってきている! 腕が……太い腕が地面に届きそうなくらい長い……足は短めで胴体が大きい……ゴリラを大きくしたような感じ……。
「ゴーレムがいる……ということは、この空間はやはり魔法を行使できる何者かが創造した世界で、あれは番人のようなものだ……」
ここは、魔法を行使できる者が創り出した世界……!
とすると、その者は途轍もない魔法を使える高位の存在だ! なぜならば、これほどの空間を創り上げる力はもちろんのこと、それを数百年もの間 維持するなんて、神がかり的な力でしか到底できない!
「ここを創り上げた者が、俺たちを排除しに来ているのか!?」
コックリはシュヴァイツァーソードに手を掛けた。
私たちが警戒する中、私の耳でもゴーレムの歩く足音が、重い体が大地を踏みしめる振動が、徐々に徐々に近づいてくる……。
私もディートリッヒも、いつでもこの土くれをサーバントにしてゴーレムにけしかける準備を整えておく。
「あと……百メートル……完全にこちらの存在を察知している……」
私はゴクリと唾を呑みこんだ。
「あと八十メートル……」
ズシンッズシンッと重い重い物体が大地を踏みしめてやって来る……。
「あと六十メートル……」
コックリとは逆側から私も確認すると、ゴーレムの体は海溝の断崖と同じような石でできている。
「あと四十メートル……」
か、固そうだ……コックリの聖剣技でも斬れるかどうか……。
「あと二十メートル……」
とその時だった!
「何だ!?」
「ええ!?」
「ふおぉ!?」
ゴーレムが右手を左胸に当てて、前屈して止まったの! ええ!? 腰を折って……こうべを垂れて……ええ!?
敬礼!?
お辞儀!?
歓迎している!?
それともこちらを油断させるため!?
その時、どこからともなく、声が響いたの!
"ようこそ御出下さりました……神殿騎士殿……"
穏やかさをたたえた母親のような声……。
落ち着く、胸に染み入るような声……。
コックリと私とディートリッヒは、思わず顔を見合わせた!
「ようこそ……? 神殿騎士……?」
「な、何でコックリのことを神殿騎士だって分かってるの……!?」
「このサーコートを見れば、神殿騎士を見たことがある者は分かるだろうが……光る海の創造主にいつの間にか見られたのか……!? 遠見の魔法!?」
「今、どこから声が聞こえた!?」
「こ、この空間全体から聞こえたよ!?」
そう、声は天から来るような地から来るような……不思議な感覚……でも間違いなくゴーレムからではない! 口々に話していると、声がまた喋り始めた。
"混乱されているようですね……ですが、どうかご安心を……アヴァン殿と同じ訪れ方をした神殿騎士殿……"
「アヴァン殿……!?」
"そうです……神殿騎士殿……森妖精と海妖精の娘たちよ……"
「わ、私たちも存在を捕捉されているのね……?」
「あ、ああ……」
コックリはアゴヒゲを触ること数秒……土くれから姿を表した……!
「コ、コックリ!?」
「たぶん大丈夫だ。というか、これだけの世界を創り出せる力の持ち主だ……害意があったなら、とっくに遠距離から攻撃されている……というかこの空間にも入れないだろう」
「で、でも……」
「それにこれほど美しい世界を創る者が、邪悪な存在とは思えん」
「……た……確かに」
その言葉に私も意を決して土くれから姿を表すとコックリの横に立った。ディートリッヒもさらに私の横に立つ。
"そのゴーレムが案内します。ついてきて下さい"
またどこからともなく声が響くと、ゴーレムがゆっくり姿勢を元に戻してゆっくりと後ろに振り返った。ゴーレムは左右に体を揺らしながら、緩やかな起伏のある草原を歩いていく。
「よし、ついて行こう!」
「ええ!」「分かった!」
ゴーレムと距離を置きながら、私たちはその後に続いていく。重たいゴーレムが通った跡は、柔らかい草が押し倒れて道となっている。もしかして通りやすいようにしてくれているのかしら……私たちはその道の上を歩いていく。
「見て、コックリ……!」
「ああ」
緩やかな風によって波打つ緑の草原には、そこかしこに石のゴーレムたちが存在している。大きいゴーレム、小さいゴーレム、太めのゴーレム、細めのゴーレム、多種多様だ……そして、動物型のゴーレムもいる……。鹿の形のゴーレム、羊の形のゴーレム、狼の形のゴーレム……それぞれがこちらの様子を遠巻きに見つめている……。凄い……これだけのゴーレムを生み出せる霊力って……もし一人で出しているとしたら……相当な高位の存在だ……。うう~これ、一斉に囲まれたら……。
「大丈夫さ、きっと」
う、うん……そうだよね。粗相がなければね……。
私たちはゴーレムが作ってくれた道を歩む。
ああ……わずかな心配を忘れさせるような、雄大な断崖が延々と続いている……大いなる断崖……。
その断崖のところどころから、滝が噴出していて……階段状の断崖を流れ落ちて……何て美しい景色なの? あれはもしかしたら塩水ではなく真水かもしれない。海底の地層が何年もかけて塩水をろ過して出てきているんじゃないかな……。ああ滝が落ちる癒される音が聞こえてくる。その時……。
クオオオオオォォォン……。
クオオオオォォォォン……。
はわぁ何! 突然この空間に何かの鳴き声が響き渡った! なんて……なんて素敵な、癒される鳴き声なの!? ええぇ!? 何これ!?
「上だ! システィーナ!」
ディートリッヒの言葉に上を見上げると……はわあぁっ!
明るい空の海を……青い大きな空を……。
大きなクジラ、小さなクジラが群れで泳いでいて……。
悠然と泳ぎながら……クジラたちが、一斉に鳴きだして……。
はわあああ、何て……何て素敵な光景なの……?
「シス、気づいたか?」
「え? 何を?」
「虫がいない……」
「ああ!」
そういえば、半年くらい前にコックリとヴェネリアへ行く前、広い広い草原の丘を下ったけれど、その時は虫がワーっと飛び退って行ったっけ……でもここでは、まったくそれがない……バッタも、コオロギも、蝶も蜂も、何もかも……。独自の生態系があるのかしら……?
「おお、樹木だ……大きいな」
先導するゴーレムが、なだらかな丘の中腹に生えた大きな大きな樹木の横を通った。金色の小さな実がブドウのようになっている高い樹木だ。ああ、あれは……!
「胡椒木だ……」
そう、テラメディウス海の南にある国で育てられている胡椒の樹だ。しかも育てるのが難しい希少種の金胡椒の樹木が……樹高二十メートルはあるだろうか、凄い大きな樹木だ。ええ? 金胡椒木って、こんなに大きくなるの? せいぜい五メートルくらいじゃない?
「商人にとっては、これは物凄い宝だな……」
「うん」
希少種である金胡椒は極めてデリケートな胡椒木で、常に一定の温度と湿度でしか生育できない。でもひとたび実をつけるとその芳醇な香りとうまみはもう格別のもので……だから同量の金と同じ価格で取引されている。それがこれほど大きな樹木になって、鈴なり状態で実が垂れ下がっている……凄い……!
ああ、木の下を通ったら、それだけでかぐわしい芳醇な香りがして……ああ料理に使ってみたい! コックリを喜ばせてあげたい!
「後でコッソリもらってこうな……俺に料理作って?」 ヒソヒソ
「うん、ふふふ」
うう~ん、ホントに聖職者っぽくない、ふふふ。ていうか、粗相じゃないかしらこれ?
私たちは丘の中腹から先へ進むと……一気に目の前が開けたの。
「うおおおおおおっ!」「はわあああああっ!」「ふおおおおおおっ!」
私たちは思わず叫んでいた。
だって、だって……。
とっても綺麗だったんだもの……。
小高い丘の上から見た景色……。
クジラたちが悠然と泳ぐ天から霧雨が大地に落ちてきて……それが虹になっていたの。切り立つ断崖と断崖をつなぐ虹の架け橋……。
そしてなだらかに下っていく丘の下には、鏡のように美しい水面の小さな湖が虹を映し出していて……。鏡……本当に鏡だ……。何の波風も立たずに、静かな……ただただ静かな水面をたたえている。
その湖の周りには、美しい森が……あれは……果樹……リンゴの実がなっている、果樹だ……。
「マ……マジか……。何て……何て美しい光景なんだ……」
「うん……うん……。私……凄すぎて……もう声にならない……」
「私もだ……ここは……天国か何かか……?」
私たちただただ、目の前の光景に圧倒されるだけだった……。
「あ! シスあそこ!」
「え!? え!? ああ!」
コックリが指差す場所……。
鏡のような湖と森を超えた先に小高い丘がある……。
その丘の上には……一隻の美しい船が鎮座している。
貴婦人のような、美しい、美しい船……。
美しいガレー船……。
「あ……あれ? あの船……どこかで見たことがあるような……?」
私は記憶を遡った……。
あれは……確か……海に浮かぶ現物を見たんじゃない……。
海に浮かぶ姿じゃあなく……模型……模型を見たような……。
小さな模型……。
「シス! あの船! アラルフィ大聖堂横の、博物館にあった模型だ!」
「ああ!」
そう……そうだ! 人魚姫とアラルフィ王太子の悲恋の物語……。
その物語の時に出てきた、二人が出会うきっかけとなった沈没船……!
王太子が乗った、海賊船との戦いによって沈没したガレー船……!
ガレー船、マリーフレア号!
「ええ!? 何で!? 何で!? 確かアラルフィから離れたソレンティー湾に沈没したんだよね!?」
「そうだ! なぜこんなところにマリーフレア号が!?」
「えええ!?」
コックリと私は、訳も分からず混乱していた。なぜここにアラルフィの王太子の船が!? ええ!?
「ぐうおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっ!!」
「ひゃあっ!」「ふおおっ! 何だ、今度は!?」
コックリが突然、今まで以上に大きな叫び声をあげたので、私は一瞬心臓が止まったように感じた。もうっもうっ何よ!
コックリを見ると、ワナワナと震えながら虚空を見上げている……。ええ!? どこ見……て……はっ。
「はわあああああああああああああああああっっ!!」
「ふおおっ! 今度はシスティーナか!? 何だ!? どうした!?」
私は……私は……たぶん、目が血走っていたと思う……。というか、後でディートリッヒがそう言っていた。
コックリと私が見上げた空の上……。
ちょうどマリーフレア号の真上……数百メートル上……。
中空に燦然と輝く、美しい姿……。
太陽を模した見事な装飾が施された美しい姿……。
天高く、光り輝く美しい存在……。
それはこの海底にポッカリと創られた空間の、ちょうど中心となる宙だろう……。
「ふおおっ! あれか……あれがこの世界を、空間を創り上げているのか!?」
ディートリッヒの声が、遠くから聞こえてくる……。
なぜ……なぜ……『 あれ 』が……。
なぜ……あれが……ここに……。
「な……なぜ……?」
私たちが見上げた空にあったもの……。
それは……
船乗りや海に生きる人々を護り……
海の豊穣……
風の豊穣……
太陽の豊穣をもたらす守り神……
アラルフィ大聖堂の聖なる鏡……
「せ……聖鏡……『 ラルフィール 』……!」
"ようこそ……いらっしゃいました……"
おごそかな声が、美しい空間に響き渡った……。
長くなりましたが、ここでやっとアラルフィとつながります。




