パネルをめくってめくって
タイトルは妹の名前だよ。
『クインテ○』
箱がプラスチック製でかっちりしているナ○コから出たゲームです。
パッケージイラストが可愛くて一目惚れ。迷うことなくプレイです。
説明書を見ずにやる、というのが私達のプレイスタイルだったので、かなり長い間主人公はボーイッシュな女の子だと思っておりました。「クイ○ティ」という名前も主人公のものだとばかり思っておりました。だから説明書を読んで真実を知った時の落胆ぶりときたらもうね……。
(真実→主人公が恋人の女の子とイチャイチャしているのが気にくわない、主人公の妹。お兄ちゃんLOVEが過ぎるあまり、ある日恋人を拉致しちゃう。「もっと私に構ってよお兄ちゃん!」という嫉妬心激しい妹がラスボス。しかも主人公の他の兄達も妹に協力してる。←何故? つまり壮大な兄妹喧嘩だったのだ!)
いや、でもあのパッケージイラストの主人公、ちょっと内股なポーズを決めてるじゃん。女の子っぽいポーズじゃん(しつこい)きっと私以外にも騙されていた人はいる……はず……。
子供って基本、全てのことが自分基準じゃないですか。姉弟の一番上だった私は、当時この妹の「お兄ちゃん大好き」という感覚がさっぱり理解できなかったのです。だから余計に落胆が激しかったんでょうね。そんなわけで、主人公は自分の中ではボーイッシュな女の子のままプレイしておりました。
酷い公式無視っぷりです。
それはさておき。
今までにない、かなり独特なパズルゲームです。
端的に説明すると、床をめくって敵を転ばしつつ後退させる→壁に叩きつけて倒す→画面内全ての敵を倒すとクリア、というゲームなのですが、たぶんネットに転がっているプレイ動画を見てもらった方がわかりやすいです(他力本願)文字で説明しにくいんだ……。
ステージは最初8種類あり、好きな場所から攻略できます。ロック○ン方式ですね。ただロック○ンと違うのは、選んだステージの敵は全て同じ奴しか出てこないという点です。なんのこっちゃ、と思った方は、プレイ動画を(略
で、その敵がかなり個性的なのです。
絵描き、スイマー、バレリーナ、ロックな奴、太っちょさん、ジャンプ君、真似っ子、宇宙人?の8人。
特にバレリーナとスイマーのキャラが濃くて、敵なのにその動きを見るのが楽しかったです。
バレリーナはまず、外見のインパクトが凄いです。なぜかツルッパゲなのです。倒れた時のポーズがいかにも女の子らしくて可愛いのに、ハゲ。
そのツルッパゲなバレリーナさん、コマの如くクルクルと回転しながら移動します。壁にぶつかる度に速度がアップ。なもんで、数が増えると凄い絵面になります。画面を縦横無尽に回転しながら移動するハゲの軍団VS主人公です。
スイマーはその名の通り泳ぎます。ただし水の中でなく、地を……。
バタ足をする度にパネルがめくれてしまうという、ちょっぴり厄介な敵なのです。水の無い場所でクロールしまくる姿が面白くて、弟と終始笑いながらプレイしておりました。
あ、このゲームは二人同時プレイも可能なので、常に二人でやっていたのです。とは言え、二人で完全協力! とはいきませんでした。星の絵柄のパネルを100枚集めると1UPするのですが、この星の取り合いに自然と発展していたのですよね……。穏やかに協力できない奴らです。
そう言えば絵描きも性別不明な外見をしておりましたが、その子も自分の中では女の子認定していたのを今思い出しました(たぶん男の子だと思うんだよなあ……)子供の頃は
女の子>>>超えられない壁>>>男の子
(ただし二次元に限る)
だったのです。どんだけ女の子好きだったんだ自分……。
ポケ○ンを制作した方達のインディーズ時代のゲームとあって、操作性も良くて楽しいです。
音楽も印象に残るので、今でもたまに脳内でリピートされちゃいます。
最終ステージで挫折しちゃったので、いつか全クリしたいなぁ。




