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コ…コミュ力の低い私には、この前書きとか後書きに何を書いていいかわからない…
色々書いてる作家さんたち、すごい!
「猫ちゃんにはミルクをあげましょうね。ミルク、大丈夫?」
若いシスターが、皿にミルクを持ってきた。
「ええ。ありがとうございます」
創樹が頷いた。
「ゆりえがやるっ!」
優梨江が小さな手で若いシスターからミルクの皿をうけとり、二匹の猫の前に並べる。二匹の猫は、行儀よく座り、待っている。優梨江と創樹を交互に見ながら。
「お姉ちゃん、どうしてゆめと、うつつ、ミルク飲まないの?」
優梨江が不思議そうに創樹を見上げた。ミルクを持ってきた若いシスターや、他の人間もその様子にこちらをうかがう。
「優梨江ちゃんはここでお茶をいただく時、どうする?」
「え…?」
問い返され、優梨江は首を傾げた。
「えっと…えっと…、手を洗って、お席について、それからシスターが『どうぞ』って言うの。だから、いただきます、って…」
「じゃあ、この子たちは、何を待ってるのかな?」
「え…? ………あっ! もしかして…」
優梨江は問われ、猫たちを見た。
「どうぞ、めしあがれ」
それから猫たちに声をかける。
二匹の猫は一声鳴いて、ミルクをなめ始めた。
「うわぁ、ゆめもうつつも、いい子だね。ちゃんと『いただきます』してからミルク飲むんだ」
優梨江がにっこりと笑った。周囲の大人たちは感心している。
「お姉ちゃん、手、洗いに行こう?」
しばらくそれをながめていた優梨江が、やがて立ち上がり、創樹の手を引っ張った。
二人は手を洗い、戻ってくると、用意されていた席に座る。
若いシスターが全員のカップに紅茶をそそいでいく。
おしゃべり中心の奥様方に、お菓子を頬張る子どもたち。
創樹は子どもたちの相手をしていた。
口数も少なく、あまり表情も変えない創樹だったが、不思議と子どもたちは創樹になついた。
特に優梨江は、創樹のそばを離れようとしない。
「「みゃぁ~う」」
猫たちが、通りすがりの若いシスターに鳴き声を上げる。
「ん? あら、もう飲み終ったのね。お皿さげてもいいのかしら」
「「みゅっ」」
二匹の猫はそろって応える。
「はい、じゃあ持って行きましょうね」
声をかけて二枚の皿を片付けるシスターに、二匹の猫が『ごちそうさま』と言うように鳴いた。
「そーじゅねーちゃん、見て見て」
お菓子とお茶に満足した子どもたちの興味の対象は、当然のごとく猫に移る。
食後の毛づくろいをしようとしていた猫たちは、少々不機嫌そうな瞳を創樹に向けた。
特に、子どもたちに笑われて、黒猫は機嫌が悪い。
ミルクが飛んで、漆黒の毛並みに小さな水玉模様が描かれていた。白猫もミルクを飛び散らせているが、純白の毛並みにまぎれて目立たない。
創樹は静かに席を立った。優梨江もついて立ち上がる。
子どもたちに囲まれ、不機嫌そうな猫たちに、創樹は微笑らしきものを唇に乗せ、床にひざをつくと手をさしのべる。子どもたちの手をすり抜け、一瞬で猫たちは創樹の元へ駆け寄った。
創樹はハンカチをとりだし、点々とつくミルクをぬぐってやる。
二匹の猫は自分の体を舐めて毛並みを整えると、ようやく機嫌を直したようだ。
仕方ないな、と言いたげに子どもたちの相手をする。
白猫の方はおとなしく、じっと子どもたちの好きなように触れさせていたが、黒猫はさわられるのを嫌うように、子どもたちの肩や頭の上を飛び回っていた。だが、それも子どもたちには追い駆ける楽しみとなる。
「そうじゅねーちゃん、ゆめもうつつも変わってるね」
男の子が白猫の目をのぞきこみながら言った。
「あたし、目の色が片方ずつ違うネコなんてはじめて見た」
隣にいた女の子も白猫を撫でながら言った。
「きれいだね」
初めの男の子が入った時、パタパタと動き回っていた若いシスターがやってきた。




