目次 次へ 1/9 プロローグ 「私は、この世界の登場人物になりたくない。」 物語を眺める側でいたい。 世界を見る側でいたい。 私は、神になりたい。 世界を救いたいわけじゃない。 世界を変えたいわけでもない。 ただ、少し離れた場所から、すべてを見ていたい。 人が生まれて、 出会って、 愛して、 憎んで、 死んでいく。 誰かが笑う瞬間も。 誰かが涙を流す瞬間も。 誰かが誰かを想う瞬間も。 そのすべてを見ていたい。 私は、ただの傍観者でいたかった。 この世界が、あまりにも美しかったから。