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第22話 「いざ世界へ!?」

お読みいただきありがとうございます


体を包んでいた光が収まると俺の体はほぼ人間になっていた。白髪に赤い目で年の頃はだいたい15,6といった少年であった。なかなかイケメンだ。先ほど取り出した、オーリィンの姿見で確認したから間違いない。しかし,リオウの姿とは違うな.なんとなくの近さはあるが,人物としてはどう見ても同一人物には見えない.人化後の姿は,俺に依存しているのだろうか.


とりあえず、この姿の特徴といえば、耳と尻尾だろうか。ライオンの耳と尻尾が付いている。これは、あれだ。獣人という奴だな。


「なあ、なんで俺は獣人なんだ?リオウはこんなのついてないだろ?」


俺はリオウに耳と尻尾を示しながら訊ねる。リオウは何でか胸を張って答えようと口を開きかけたがそれより先にオーリィンが話す。


「それは、リオウはすでに神獣でも神よりの存在だ。神は人型を取りやすい、だから、リオウには獣人の特徴である耳も尾もないのだ。それに獣人は身体能力が高いからな.〔骨の王〕である程度の加減ができるとしても、その力は世界中を探しても上位に食い込むだろう。それをごまかすのに獣人であることはもってこいだ。慣れれば関係ないがな。それに高位の冒険者にでもなりゃ隠す必要もなくなる。そういうのを目指してもいいんじゃないか?」


なるほど,今回の進化で精神生命体となったことで,リオウは獣よりも神に近づいたと.だから見た目は人型か.んで,俺は獅子王面で人型を取っているから,神獣よりで人化した際は獣人の形を取るということね.にしても俺ってやっぱり世界的に見てもだいぶ強い存在になったんだよな。それに冒険者か。確かに気になるんだが、まあ、いいや.これは現状どうしようもないことだし,それなら聞きたいことがある。


「そんなことよりも、この世界のことを教えてくれよ。俺がこれから生活してくんだからいろいろ知っておきたい、教えてくれるんだろ?さすがに何も知らないところから,出ていってうっかりで殺されたりつかまったりしたら世話無いからさ.」


「ああ。教えるさ。俺がこの世界に連れてきたんだし,こっちが頼んで動いてもらうんだからな。ま,本当は死神のやつに説明を任そうと思ったんだがな。忙しいからってよ,断られちまったよ,俺のが偉いはずなんだがな。」


なんか悲しいぞ、最上級神。というよりこいつの管轄は上下関係がほとんどないような感じがするな.俺も一応はオーリィンの部下になるんだろうか?まあ,そんなことは今は横においといて次だ。


「そんなこととか言ってくれるなよ。実際立場は俺の部下ってことになるんだから.ま,とりあえずはこの世界だな.この世界の名は【ウェルフォリア】地球風に言う剣と魔法の世界ってやつだ。概ね想像している通りだぞ。冒険者なんてのもいるし、知っての通り魔物もいる。文化レベルでいうなら、中世ってところだな。まあ、魔法があるから部分的にだいぶ進んでるがな。生活レベル時代はそう劣らないと思うぞ.」


そこからしばらくはオーリィンの話を聞いていたが、感想としては、死んでもよかった、それだけだ。いやぁ、地球にいたときの記憶とかほとんど思い出せないが、死んじまったものはしょうがない。第2の人生を生きるなら、そんなことは気にしてる場合じゃない。テンプレ展開なんて期待しているわけじゃないけど、勇者とかそういうのも気になるな。勇者も魔王もいるらしいから会いに行ってみるのもいいかもな。

まあ、今の世代の勇者はいないらしいから、新しいのが来たらだけど。

よし、とりあえずは、冒険者にでもなって、のんびり動くか。


俺がすでに楽しむことを決定した後に、オーリィンとリオウによって現実世界に引き戻される。


「あー、楽しそうなとこ悪いんだが、一応お前の仕事を忘れるなよ。死神のやつから指令みたいな形でお前のほうに行くと思うから、手伝ってやってくれ。そんな頻繁にってわけじゃないからさ。よほどの場合ぐらいしかお前が呼ばれることはないし、それ以外は目につくアンデットを葬りながら,世界を楽しんでくれ。」


「死神はなかなか友達のいないやつなのでな、若干コミュニケーション能力に難がある。根気良く付き合ってやってくれ。我も気にかけているが、たのむ。」


リオウに頼まれてしまった。オーリィンもそんなこと言っているし、大変な時ぐらいは助ければいいか。アンデットも魔物だし、冒険者が対処もするらしいから、そんなに仕事は来ないよな。


「だいたいわかったけど、これから俺はどうすればいいんだ。ここから出なきゃいけないけど。上に上がっていけばいいのか?それとも下がっていけばいいのか?」


位置でいえば、ダンジョンのちょうど真ん中にいるはずである.どちらに行くにも時間は相応にかかる.正直言えばめんどくさい.期待していることといえば,神様パワー的なので送ってくれることである.

そんな内心は必死に隠してした質問にリオウが答える。


「我を倒した貴様には下がっていったところで敵になるやつなど、もはやいない。このまま、外の世界に行くといい。貴様であれば生きていけるであろう。ここでの生活は力があれば大丈夫だ。」


「それじゃ、外にお前を送るけど、頑張ってな。服はこれをもってけ。」


オーディンが俺に手をかざすと、足元に魔法陣?が現れたと同時に黒い服を渡された。やっぱり神様パワー的なやつだ.そんなことを思いながらそれを受け取り自分が裸であったことを思い出して慌てて着る。なんだか服に違和感があるけどなんだこれ。


「それには、人化時に自動着用するようなものにした。使ってやってくれ。最後のプレゼントだ。じゃあな、アルカナ。いざ世界へ。」


「え?」


いざ世界へ!?


《個体名―――は上位存在によって名付けられました。ステータス改変が行われます》


オーディンのその言葉と例の声を最後に俺はその場から転移した。








「これでよかったのでしょうか。」


「ん?なんのことだ?名付けのことか?それなら、いいだろ。あっちの世界の死神が関係するものの中から適当に選んだから、存在が変わることはないだろ。」


「いえ、あなたが名付けた時点でステータスがかなり伸びてしまうと思うのですが。」


オーリィンは忘れてたのか目を開く。


「忘れてたな。しょうがないだろ。そんなことより、この世界の常識を教えるの忘れてたな。あいつも聞いてこないもんだから。」


「それこそもうしょうがないでしょう。あいつならどうにかすると私は思います。」


こうして、アルカナと神に名付けられた骸骨はダンジョンを出て外の世界に旅立った。




外に出ましょう


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― 新着の感想 ―
[良い点] 章の終わりまで読み終わったので、感想を。スケルトンに転生というありきたりな設定ながらも、殺したものを着るという発想はなかなか斬新で、楽しく読ませてもらっています。また、ストーリーも私好みで…
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