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ライジング・サーガ ~初心者エルフとチート魔人~  作者: 秋原かざや
第3章 大海原を越えた先に

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SAVE14 怪しい犯人は……どこにいる?

 前回のあらすじ。

 カインさんが仲間に入りました!!


「今回は一行で終わったよっ!!」

 思わず突っ込みしてしまう。えいっと!!

 そんなことより、とにかく、今は命を狙われているという王女様を助けるために、犯人を見つけ出さないといけないのです。ええ。

「さて、サナ嬢。そろそろいいかな?」

「あ、はい。すみません」

 カインさんに言われて、思わずぺこりと頭を下げた。

「さて、誰に話しかけよっか?」

 そうだった。調査はこれからなのだ。キッドさんの言葉に、誰に話しかけたらいいのかと考え始めたその時。

「おや、二人はこれから調査なのかな? 実はここに途中まで調査した羊皮紙メモがある」

「「ええっ!?」」

 カインさんは、そういって羊皮紙の巻物を取り出した。どうやらその巻物にメモがあるらしい。

「容疑者は5人」

 広げた羊皮紙に書かれたのは、下記の5人。


 一人目。

 護衛の騎士、メイブルさん。

 王女の幼馴染で、ずっと好きだと告白しているのだが、反応がないので、とうとう恨み始めてしまったという噂があるらしい。けれど、その護衛の役目はしっかり行なっており、真面目な性格なようだ。


 二人目。

 兄王子、シュレンスさま。

 自分よりも治世のセンスがあるのを妬んでいるらしい。ただ、のんびりした性格で争いごとが好きではないらしいので、嘘の噂の可能性あり。


 三人目。

 侍女のアーマさん。

 ちょっとヘマをしたのを王と王妃が居る前で咎めたことを、未だ根に持っているらしい。だけど、能天気で前向きな性格なので、そのことを忘れている可能性高し。


 四人目。

 継母王妃のロマーナさま。

 血の繋がっていない王女と馬があわずに、喧嘩ばかりしているらしい。

 直接話した結果、それは誤解だということが判明。


 五人目。

 庭師のスティーブンさん。

 王女とは宮廷の庭で会い、そこで薔薇の栽培について相談に乗っていたらしい。

 王女を見る目が、エロかったらしい。


「「これって、犯人庭師っ!!」」

 私とキッドさんの声が揃った。

 いや、何って、怪しすぎる。特にエロかったってところが!!

 私達の意見を聞いて、カインさんは頷いた。

「私もそう思っていたんだ。庭師が怪しいと。けれど、証拠がない」

「あの、やっぱり、証拠を掴まないとダメなんですか?」

 カインさんの指示で、キッドがクエスト内容をもう一度、見せてくれた。


 クエストクリア条件。

 犯人を見つけること(間違ったときはもう一度!)。

 または、犯人に結びつく証拠を見つけ、王に提出すること。


「まあ、犯人が見つかれば、クエストクリアだね」

「いや、証拠を掴んでもOKなんですけど」

 思わず突っ込みを入れてしまう。

「うん、そうなんだよねー。実はこういう推理ものって、あたし、苦手なんだよね。途中でこんがらがるし、ドラマとかでも犯人当てたこと無いんだ」

 なんとなく、クエストが進んでいなかった理由がわかったように思いました。

「そういえば、カインさんは、この調査結果、前のパーティさんとやってたんですか?」

「うんそうだよ。もう少し調査しようってところで、私だけ閉じ込められちゃってね。他のメンバーはこれから来る予定だったんだけど……」

 なるほど、それで一人で頑張っていたんだ。えらいなーっ!! キッドとは大違いだ。

 あ、パーティメンバーで思い出した。

「冒険者ギルドで登録しに行かなくっちゃいけないんじゃないですか?」

「大丈夫、登録しなくても、仮登録はできるんだ」

「正式な登録は後でしなくてはいけないけれど、今は仮登録でも大丈夫だよ」

 二人に言われて、なるほど、便利なシステムだなーなんて思う。

 なんか忘れているような……あっ!!

「庭師、エロい!!」

「いや、そこは庭師、犯人かもってことだと思うよ」

 私の発言にカインさんが突っ込んでくれた。ありがとうございます。突っ込み一人は辛いですから。キッド、意外とボケ体質なんだよね。

「じゃあ、さっそく庭師に会って来る?」

 キッドの言葉に、カインは。

「いや、今は止めた方がいい。もし、本当に犯人ならば、逆に殺される可能性もある。まだ、庭師のレベルは確認していないんだ」

「ちょ、ちょっと待ってください。庭師にレベル、あるんですか?」

「庭師ではなく、犯人に、だね。魔族かもしれないし、殺人スキルを持った殺人鬼かもしれない。どちらにせよ、私達の敵でボスになりうる相手だから、ここは慎重に動きたい。レベルの低い君達を危険に晒したくないからね」

 あの、それって、私達が足手まといってわけじゃなくって、純粋に私たちのことを心配してくれている……でいいんですよね?

「じゃあ、庭師の部屋を調査だっ!!」

 というわけで、妙にノリノリなキッドを先頭に、私達は庭師の部屋へと向かったのだった。


 ちなみに場所は、カインさんが知ってたので、迷子にならずに済みました。

 何から何まで、カインさんに頼りっぱなしです。私達。





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