エピローグ
魔王を倒したシンシアと勇者候補は
伝説の勇者として今後語り継がれていく。
私が暴走したことは
どうやら黙っていてくれるようだ。
ご迷惑おかけしました…。
ーーー後日談ーーー
元魔王城は、少しずつだが城を復興して
国としてのチカラを取り戻していく。
こちらの隣国は王族がほぼ壊滅したこともあり、
セシル・ウェストレイク公爵が代理で
国を統治。見事に再建復興を成功させる。
GATEはあるのだ。
またいつ魔王が現れるかはわからないが
きっとまた魔王が現れたとしても
今のみんななら力を合わせて乗り切れることだろう。
国王から勇者の称号と爵位を賜った
"勇者ドラゴ"と"勇者ルミナス"は
二人で小さな領地を統治することに。
たまにエルデシュタインにも遊びに来る。
魔法学園は魔法だけではなく
魔道具の作成もする学科が出来て
魔法使い以外の者も入学することが増えた。
アルベルト第8王子殿下は魔法都市と魔法学園の
内政に大忙し。だがとても楽しそうである。
王都ではハインリヒ騎士団という大組織が出来て
一層国の軍事力はあがり、
安定した世界一の国の地位を築いた。
アーノルド国王とハインリヒ殿下のコンビは
この国の歴史に名を残す名君となるのだろう。
教会は女神の信仰を完全にやめてしまい、
教祖アビゲイル・デスペラードを信仰する
別の宗教に変わってしまったが
昔よりはるかに信頼される強い宗教に
なったのは言うまでもない。
あいかわらず毎晩アビゲイル様は
エルデシュタインのお屋敷に来ては
ワインで泥酔して帰る日々を送っている。
エドとシータは隠居して
おとなしく暮らすのかと思ったら
また世界中を旅して気ままに余生を過ごすらしい。
マリベルは慈愛の聖女として
色々な国の恵まれない孤児などを
救う活動をおこなっている。
残念ながらアルベルト第8王子は
フラれたのかもしんない。
2人のカップリングルート
諦めたわけではないぞ?
ギルド【漆黒の翼】はかつての勢いを取り戻し
国の中でも1、2を争うギルドとして
国中にその名を轟かせる。
なんせ"勇者シンシア"が元所属したギルド
という実績があるからね。
実際は能天気なマスターと
ドジっ子秘書がやっているのは内緒。
オズワルド監修の黒猫亭はすでに
国中に多店舗展開を成功させ、
若者たちの憩いの場としてその地位を確立した。
大財閥となったメッセ商会は
ルチアはあとを継がず妹が継ぐことになったそう。
ルチアは自由を謳歌したいみたい。
"勇者スカーレット"は魔王討伐の褒美に
エルデシュタイン家に仕えることを志願。
無事に国王からもヴィオラ様からも許可がでて
今はエルデシュタイン騎士団の団長として
我が家族の一員となった。
エルデシュタイン領地は相変わらず
リーベたちの結界に護られているので
軍事の出番はほぼないものの
国を支える第2の王都として
これからも発展していくのであろう。
そして私はーーー
「……え?私もですか?」
アーノルド国王からの褒美は
勇者の称号と貴族の爵位。
「いやいや、そんなのいらないです……!」
「何を遠慮するか。勇者ナミよ。」
「私が勇者で貴族なんて……!」
「黒猫印ブランドによる
この国の経済の活性化から
魔道具を世界に広めるきっかけを作り
教会の再出発への功績。
さらには聖獣バステトを従え、
魔王討伐のサポートまで。
もはや満場一致であるぞ?」
「いえ、違うんです……
私にはもう……
居場所がありますからーーー」
そう言ってにっこり笑った私を見て
国王はやれやれといった表情を見せる。
そう
私はもう
かけがえのない
揺るぎない
自分の居場所を
みつけたからーーー
⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆
それから
時は流れーーー
また新たな魔王が現れる。
その魔王は王を超えた存在、
魔神だと自称していた。
圧倒的な力を持って
世界を恐怖に陥れようとしたその魔神だったが
その、魔神の前に現れた者たちがいた。
眼鏡イケおじ執事がじっと見る。
「これが魔神とやらですか?」
魔神の腹心の魔物と同じ姿に擬態した者が
「これなら潜入するまでもなかったですね?」
栗色の髪のお団子頭のメイドが言う。
「なんだかこの魔神さんが特殊な鉱石持ってるらしくて〜
いい商売になりそうなんですよね〜♪」
エルフは楽しそうに笑う。
「きゃきゃきゃ!魔神もう倒したのでありんす!」
大剣を担いだ女騎士は
「なんだこれが魔神?弱すぎて話にならんな。
グランドクロスだけで終わってしまったぞ?」
横にいるマッチョなメイドも
「一撃で終わらせたら面白くないのでございます。
」
黒いペルシャ猫はもう1人のメイドに
抱き抱えられてあくびをしている。
「にゃー」
ーーーコツン
ーーーコツン
「……あら?もう終わってしまいましたの?」
主は拍子抜けした顔で残念そうに
その魔神とやらを見下す。
「ワタクシ……来る必要もなかったですわね」
何も出来ず敗北した魔神は
一言だけ声を出す
「……な、なんなんだお前らは……」
私たちが、誰か知らないですって?
新参者だから、まぁ、
仕方ないのかもですね。
では
お教えしましょう。
黒いペルシャ猫を抱えたそのメイドが答えた。
「……私たちは」
"最強すぎる悪役令嬢の取り巻き"ですっ☆
ーーー[完]ーーー
ご愛読ありがとうございました!
ナミとヴィオラ様のお話はこれでおしまいです☆
リクエストがあれば
スピンオフがあるかも!?
今後の励みになります
ご感想評価のほどよろしくお願いします♪
それではまた次回作で
お会いできることを楽しみにしております!
4.18追記
新しくスピンオフ、
アフターストーリーの執筆始めました!
まさかのそこのスピンオフ!?
というツッコミが聞こえそうですが
ぜひ覗いてみてください♪
https://ncode.syosetu.com/n3677mb/




