少しすっきりしたよ!!
「さすがレン様・・・・・」
ポーラの呟きが聞こえたのでポーラの方に視線を向けると、テレスと共にため息をついていた。
「どうしたの二人共?」
「レン様に向かって歩いてくる女性・・・・バウダック王国の王族です」
おおぅ!!刺客に襲われていた王族・・・・あんまりかかわりたくはないよねぇ・・・・・・
「無かった事に出来ないかな・・・・・」
「無理ですね」
ですよねー!!エルスさんの無情なツッコミに肩を落としながらプレシアの到着を待つ。
「昨日はどうもレン!改めてお礼がしたいから付き合って欲しいんだけどいいかな?」
笑顔で首をかしげながら聞いてきたので取り敢えず返事をする。
「お礼は昨日してもらったからいいよ気にしないで、あたし達は礼が欲しくて助けた訳じゃないしね」
あたしの言葉に苦笑しながら首を振る。
「それでもよ、私は命を救われた、食事くらいはごちそうさせて」
「うーんでもなぁ・・・・・」
この子達もいるし厄介な事に巻き込まれた時にどうするかだよぇ・・・・・・
そんな事を考えていたら後ろに控えていた青色の髪をポニーテールにした女性があたしに近いて来て怒鳴りだした。
「貴様!プレシァーナ様が誘っておられるのだ光栄に思い付いてくればいいのだ!たかが討伐者の分際で断ることなど許されるとは思うなよ!!」
・・・・・・何だコイツ?あたしに喧嘩売ってるのかな?
「サマリお黙りなさい」
プレシアがたしなめるが女は首を振る。
「黙りません、薄汚い討伐者と忌々しい魔物をプレシァーナ様のお慈悲で誘っておられるのに何たる態度か!こいつは王族を、ひいてはバウダック王国を甘く見ております!」
・・・・・・・コイツ今なんて言った?忌々しい魔物?
「黙りなさいとい言ったでしょう?この子達の首に巻いているのは【国旗】国が認めるほどの子達ちなのよ?」
プレシアがギンガ達の首に巻いているメイシェル王国の国旗をみてヒートアップする女に言い聞かせるがそれも首を振る。
「どこの弱小国かは知りませんが魔物に国の顔たる【国旗】を渡すなんて間抜け・・・・・なぶぅらぁ!!」
コイツ黙って聞いてれば・・・・ギンガ達を忌々しい魔物?ケインとメイシェル王国が弱小国?ケインが間抜け?良し!その喧嘩買ってやるよ!!と思った瞬間、手が出た。
「黙って聞いてりゃなんだテメー!あたしの家族を忌々しい魔物?あたしのダチを間抜け?いいかげんにしろよ?殺すぞ?あたしの事は別にいいがケインたちは関係ないだろうが!!」
「貴様・・・手を出したな!バウダック王国の貴族たるこの私に!!」
「知るかボケ、喧嘩を売ったのはテメーだろう?それをあたしが買ってやったんだ、ありがたく思え」
ヒートアップした女が剣を抜き構えを取る。
「死んでも文句は言うなよ!貴様は私に手を出したのだからな!!」
女がそう言った瞬間あたしは踏み込み二段蹴りを使い一回目の蹴りで女の手を蹴り上げ、もう一回の蹴りを顔面に入れる。
「ぶぶふぅぅぅ!!」
「喋るより手を動かせや」
「きざまぁぁぁ!!!」
女がキレて無手で殴りかかって来たので、あたしに向けた右ストレートをぎりぎりの所で躱してフックでカウンターを一撃合わせる・・・・良し!もう動かなくなった。
「ふぅ・・・・」
少しすっきりしたよ!!
「貴様!!何をやってる!!」
騒ぎを聞きつけて衛兵が5人走ってやって来た。
「動くなよ?ここで暴れていたのは貴様か?詰所までご同行してもらおうか?」
あたし達を囲む衛兵さん、衛兵の中で一番偉そうな人があたしに言ってきた。
「お待ちください」
プレシアがその衛兵さんに声を掛けると慌てたように直立不動になる衛兵達。
「その方は何も悪くありません私の連れが悪いのです、ですので詰所には私が向かいますそこで説明します」
衛兵にそう言った後にあたしの方向き深々と頭を下げる。
「連れがとても失礼な事をいって申し訳ない」
「アンタのせいじゃないだろう?でも少し残念だよ、メイシェル王国と違ってここはのんびりできそうにない」
「・・・・・・すみません」
あたし達はプレシアが何かを言いたそうなのを無視して宿に帰った。
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