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僕は 君たちの玩具じゃない   作者: 三ツ星真言
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電龍組、星のビーナスと睨み合う

 今日の六限目は、後期生徒会役員選挙の立ち合い演説会だ。

 いつものことで、会長候補の林崎 武のファン、追っかけ、

取り巻き連中が期待に胸を膨らまし、体育館はジャニーズの

ライブ会場と化していたが、僕にはまったく関係ないことである。

 森 星明が立候補しなかったことが気になっていた。

 何か、僕にも責任があるような気がしてしょうがないが、

そのことを口に出すことは断じてできない。

 僕だけの秘密にしたいもんね。

 それより、何より、ある女子高生グループが男子生徒の

注目を浴びていて、森 星明と人気を二分するまでに人気が

急上昇していたのであった。

 森 星明とそのグループが睨み合い、バチバチ目に見えない

火花を飛ばすものだから、僕を含む全校生徒だけでなく

先生全員まで眼が離せない。

 リーダーは白木龍美、メンバーは緑川葵と中野紅子。

 そう、元・デビルドラゴンの三人組である。

 今では、電龍組と名を改めている。名前だけではなく、

あの小悪魔アゲハのような濃い化粧はやめて、今流行りの

人気アイドルグループのような化粧をしている。

 化粧って怖いよね。あいつら、完璧に化けやがった。

 悔しいけど、元々顔立ちとスタイルは悪くないからな。

 プロの撮影会モデルは、一人で、キュート、ビューティ、

ワイルド、セクシーと化粧を変え、衣装もポージングも

変えるらしいが、あいつらは龍美がビューティ、葵がセクシー、

紅子がキュートを担当していると見た。。そんじょそこらの

アイドルと違って、元、泣く子も黙るデビルドラゴンだから

全員ワイルドに裏付けられた魅力がある。

 目力なんか、超ハンパない。たまたま眼があった男子生徒なんかは、

胸ドキュンで、全身がしびれて、その日からファンになるとか。

 フン、騙されないぞ。僕だけが、あいつらの悪魔をも

上回る本性を知っているぞ。

 しかし、日本人は、不良少女の更生話には弱い。あいつらは、

今ではすっかり不良狩りを止め、言葉使いや態度も改め、真面目に

進路実現に向けてお勉強しているらしい。

 コンカツこと生徒指導部主任で柔道部顧問の近藤克治カツジなんか、

もう涙を流して、喜んでいるくらいだ。

 僕は関わり合いを避け、固唾を飲んで、体育館内にいた。

  

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