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絶世の王国  作者: 頴娃伺
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プロローグ01

 そこに神がいた。

 戦闘能力などは皆無で、ただ単に『神』であった。それも、ただの神ではなく創造『神』として、そこ空間に存在していた。

 もちろんそこに、人間など意志疎通できる生物はいない。なぜなら、そこには『神』しかいなかったからだ。

 

 その神には、なんでも出来た。全ての感情を一度に発現していた。逆に、できないことといえば会話、だったり、生活……。簡単にまとめるならば、それは今の人間が普通にできることができなくて、今できないことが呼吸をするようにできるのが神だった。

 何千年もその、何も居ない世界に存在していた神様は、気がついたのだ。

 

 この世界には、別世界があった事に。

 

 宇宙とか、そんなのではない。別世界である。それは、昔のヨーロッパとかで語られている、海の端は滝だとか、錬金術を信じていた時代に語られていた世界の構築理論。

 《ユビキダス世界理論》

 それは、今のように科学技術が発展して、地球の外、つまり宇宙が確認できるそれよりも、何千年か前の思想。勿論これは、人類が最も神に近づいた時期のものだ。

 要約すれば、平行世界がある。ということで。

 同じ時間軸には、沢山の空間がお互い平行に存在していて、行き来する方法は、魂の存在になったときだとか、何だとか。

 

 その神は、気がついたのだ。時間軸に沢山の世界が乱雑に適当に存在していたことに。

 その神は、こう残している『イメージするとしたら麺の製造工場だ』と。分かる人はもう居ないかもしれないが、麺を伸ばす際に使う軸の芯が時間軸とすれば、そこから沢山伸びていく麺が空間である。ということ。


 神は、そう見えたという。

 やっぱり、神様にはできないことが人間生活だけだったようで、各世界を何十年か置きに繋がるゲートを生み出した。

 神様は、やっと自分の力を使って遊ぶことができたのだ。その、最上級の魔法は、今の世界で、禁忌SS級とランク付けされる魔法で、世界最大の魔法使いも全精神を注ぎ込んでも禁忌S級を使えば3分も耐えられずに死んでしまうというのに、その神は魔法永続創造機関をその魔法に組み込んでいたようだ。

 有り余る世界の倫理からかけ離れた力で、色んな世界に異様な歴史を残していった。

 

 一つは、何も無い、平和な世界に『魔』という概念を創りだした。

 一つは、戦争しか無かった世界に『科学』という発展していく戦闘道具を創った。

 一つは、猿人という微妙な生物を自分と同系統の、と言っても別世界にも存在している人間という存在に進化させた。その世界には興味があったらしく、外の世界と理念を置いた。その別世界というのは、宇宙のことだ。「地球は青かった」青くしたのは神様だ。


 そして、これは神様がもう一つ興味を持って、無駄に世界を再構築してしまった結果のストーリーである。

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